Polygon上のTCGCをOasysHubLayerを経てTCG Verseへブリッジする手順を解説します。
Polygonチェーンの$TCGCを、Oasys L2であるTCG Verseへブリッジする流れを解説します。
もちろん途中のチェーン選択、トークン選択を適宜変更すれば、Polygon以外のチェーンの$TCGC以外のトークンを、TCG Verse以外のチェーンへブリッジすることもできます。
まずはトークンのブリッジについて簡単に説明します。
トークンブリッジとは、異なるブロックチェーン間でトークン(FTだけではなくNFTも含む)を移動させ、相互に運用することです。
移動させること自体を指すこともありますし、移動させる際に利用するシステムやサイトを指すこともあります。
今回は
・PolygonチェーンからOasys Hub Layerへのブリッジ
・Oasys Hub LayerからTCG Verseへのブリッジ
の2段階でブリッジします。
2023/4/20、「次回4月分のCryptoSpellsのガバナンス投票から、各プレイヤーの投票数はTCG Verse上の$TCGC保有枚数が参照されて決定される」ことが発表されました。
つまり投票数を増やしたければ、現在Polygonチェーン上に持っている$TCGCをTCG Verseへブリッジする必要があるわけです。
ちなみにゲーム内に貯まっている$TCGCをClaimするとTCG Verse上で受け取ることになりますので、現在Polygonチェーンに$TCGCを1枚も持っていない方は特に何かをする必要はございません。
また、執筆時点では、Polygonチェーンに33$TCGC以上ないとブリッジできない仕様のようです。
33$TCGC未満しか持っていない方は諦めるしかないようです。
ただし、33$TCGC未満しか持っていない場合でも
「QuickSwapで$TCGCを$MCHCへSwapし、$MCHCをブリッジしたのち、TealSwapで$TCGCへSwapする」
という手順ならブリッジ可能かも知れません。
詳しい方法はここでは割愛させて頂きます。
【お知らせ】
— NFTゲーム「クリプトスペルズ 」$TCGC $OAS (@crypto_spells) April 20, 2023
4月のガバナンス提案記事が公開されました❗️
今月の投票より参照するTCGCを
「Polygon chain上のTCGC」から
「TCG Verse上のTCGC」へと変更いたします。
旧「Polygon chain上のTCGC」✖️
新「TCG Verse上のTCGC」⭕️
詳細はこちらhttps://t.co/nBmWVbnZyP
PolygonチェーンからTCG Verseへのブリッジには、2段階の手順を踏みます。
1段階目:PolygonチェーンからOasys Hub Layerへのブリッジ
2段階目:Oasys Hub LayerからTCG Verseへのブリッジ
それぞれでガス代となる$MATICと$OASが必要です。
もし手元に$MATICも$OASも一切持っていない方は、どうにかして$MATICと$OASを入手しましょう。
入手方法については別記事にて解説予定です。
まずはOasys Hub公式サイト(https://hub.oasys.games/)にて ①ウォレット接続 して、次に ②My Assets をクリック
このときチェーンは一旦Oasysチェーンに切り替えておきましょう。
トークン一覧の$OASからBridge Toの下の[A]Externalをクリック
[A]ExternalはOasys外とのブリッジで、[B]Verseは後述するOasys内でのブリッジで使います。
リンク先のcBridgeというサイトの画面で再度 ①ウォレット接続 しPolygonチェーンに切り替えましょう。
②ブリッジ元(画面上部のFrom)をPolygonチェーンに、ブリッジ先(画面下部のTo)をOasysにそれぞれ変更します。
③ブリッジするトークンを選択します。
②で選択したチェーン間でブリッジできるトークンしか、③で表示されない仕様になっているようなので、必ず②を先に確認してください。
チェーンとトークンが間違いないことを確認したら、Approve(扱う通貨の枚数の承認)ののちTransfer。
Approveは今後Metamaskで取り扱える$TCGCの枚数を指定する操作です。
持っていない枚数分を指定することもできますが、そのときに動かしたい数量を都度Approveするのがセキュリティ上よいでしょう。
Transferでいよいよブリッジを行います。
それぞれMetamaskが立ち上がるのでガス代や数量を確認して承認してください。
筆者が試した時にはガス代は合計で0.02$MATIC程度でした。多少の増減はあるでしょうが、そこまで高額にはならないと思いますのでご安心を。
ガス代にするPolygonチェーンの$MATICを一切持っていない方は、どうにかして$MATICを入手しましょう。
$MATIC入手方法については別記事にて解説予定です。
ちなみに手数料としてブリッジするトークンが徴収されるため、ブリッジしたあとの枚数は少しだけ減ります。
どうしようもないので諦めてください。
手数料の関係か、ブリッジできる最低数量が33$TCGCになっているようです。
詳しいことはわかりませんが、筆者が30$TCGCをブリッジしようとしたところ33$TCGC以上が必要というエラーメッセージが出てしまいました。
しばらく待つとOasys Hub Layerに$TCGCが反映されます。
数分~数十分くらいかかるので気長に待ちましょう。逆に言えば急いでやらないといけない状況にならないようお気を付けください。
Oasys Hub Layerへのブリッジが完了したら、次はTCG Verseへのブリッジです。
こちらの画面で今度は[B]Verseをクリック
こちらの画面でFromをHub Layerに、ToをTCG Verseに変更、トークンは$TCGCを選択し、数量を指定してApproveののちTransfer。
クリスペの投票数にしたいなら全量をブリッジしてしまって構いません。
ここでガス代として$OASが必要になります。
ガス代となるOasys Hub Layerの$OASを一切持っていない方は、まずは$OASを入手しましょう。
$OAS入手方法は別記事にて解説予定です。
何度か失敗したので、筆者が成功した解決策を記載しておきます。
使っているブラウザやMetamaskのバージョンなどにもよって変わると思うので、必ずこれで解決する保証はございません。
あくまで参考程度に…。
・Approve(使用上限を設定)する際、最大をクリックして処理しようとすると失敗する
ブリッジしようとしている枚数よりほんの少し多い整数を入力しましょう(画像の場合は359など)。
極端に大きな枚数にしてもいいのですが、セキュリティ上よろしくありません。
また、ブリッジする枚数にも注意が必要です。
・MAXをクリックして最大数量をブリッジしようとすると失敗する
使用上限と同様、最大数量ピッタリを指定すると失敗しました。
ここでは最大数量よりほんの少し少ない枚数に設定しましょう。
筆者は最後の1桁を消す程度で大丈夫でしたが、他の方は小数点以下切捨てまで減らしたそうです。
Oasys Hub Layerに$TCGCを置いておくメリットとしては、手持ちの$TCGCを売りたいと思ったときにすぐ売ることができます。
(TCG Verseの$TCGCを売ろうとした場合、一旦TCG VerseからOasys Hub Layerへブリッジする操作が必要になります。)
デメリットとしては、クリスペゲーム内の投票数に反映されません。
基本的には手持ちはすべてブリッジしてしまっていいと思います。
PolygonチェーンからOasys Hub Layerへのブリッジとは違い、こちらのブリッジは数分も待たずに反映されると思います。
以上の操作を適切に行えていれば、無事にTCG Verseに$TCGCが追加されたはずです。
こちらの画面でFromをTCG Verseに、ToをHub Layerに変更して、トークンに$TCGCを選択したときに、Balanceにブリッジした枚数が表示されていればOKです。
お疲れ様でした。
(筆者は事前にゲーム内の$TCGCをClaimしておりすでにTCG Verseに$TCGCを77枚保有していたため、ブリッジした358枚と合計して435枚と表示されています。)
今回はPolygonチェーンの$TCGCをOasys L2であるTCG Verseへブリッジする方法を解説しました。
ブリッジ手順は2段階に分かれています。
①cBridgeを利用しPolygonチェーンからOasys Hub Layerへブリッジ
(https://cbridge.celer.network/137/248/TCGC)
②Oasys Hubを利用しOasys Hub LayerからTCG Verseへブリッジ
(https://hub.oasys.games/bridge)
それぞれでガス代となるPolygonチェーンの$MATICとOasys Hub Layerの$OASが必要になります。
(それぞれの入手方法については別記事にて解説予定です。)
細かい部分で注意点がいくつかありますので、是非本文もご覧ください。
また、チェーンとトークンの選択を変えれば、Polygonチェーン以外の$TCGC以外のトークンを、Oasys Hub Layer以外のチェーンへブリッジすることも可能です。
ブロックチェーンゲームを触っていると、今後もブリッジが必要な機会はあるかと思います。
手順がわかれば応用は効きますので、この機会に是非トークンブリッジの大まかな流れを習得しておきましょう。
それではよいBCGライフを。