MyEtherWalletでは秘密鍵やKeystoreFileを使ったログインは非推奨になっている。MetaMask接続を使った安全なログイン方法と、既存ウォレットをMetaMaskへ移行する手順、ブロックチェーンゲームユーザーのためのウォレット管理方法をまとめて解説する。
MyEtherWalletは、秘密鍵やKeystoreFileを直接入力するログイン方式を非推奨とし、MetaMaskなどのウォレット接続型ログインへの移行を強く推奨している。
ブロックチェーンゲームユーザーが資産を守りながら安全にウォレットを使うために、MetaMaskログインへの移行方法をわかりやすく整理する。
※2026年3月現在、旧バージョンへのアクセスは現在終了している。
EthereumウォレットサービスのMyEtherWalletでは、ブラウザ拡張ウォレットを使った接続方式が現在の標準的なログイン方法だ。MetaMaskをはじめとするウォレット拡張機能をブラウザに入れておき、署名認証でウォレットにアクセスする仕組みである。
以前からあるKeystoreFileのアップロードや秘密鍵の直接入力によるログインは、セキュリティリスクが高いとして非推奨扱いになっている。ウォレット接続方式では秘密鍵がブラウザ拡張の内部に保管される設計になっているため、Webサイト側に秘密鍵が渡ることはない。
ブロックチェーンゲームのユーザーはNFTやゲームトークンをウォレットに保管していることが多い。そういったユーザーにとって、ウォレット接続方式の利用は資産を守るうえでの基本的な対策として意識しておきたいところだ。
秘密鍵を直接入力するログイン方法には、いくつかのリスクがある。なかでも最大の問題は、フィッシングサイトによる秘密鍵の盗取だ。
もし偽サイトに秘密鍵を入力してしまった場合、ウォレット内の資産をまるごと奪われる可能性がある。 ブロックチェーンの仕組み上、秘密鍵の変更や資産の巻き戻しはできない。 一度流出した秘密鍵は、二度と取り戻せないと考えておくべきだ。
KeystoreFileも完全に安全とは言えない。パスワードで暗号化された秘密鍵ファイルだが、ファイルとパスワードの両方が漏れてしまえば、秘密鍵の直接入力と同じリスクが生じる。
MetaMaskなどのウォレット拡張は、秘密鍵をローカル環境で管理し、署名確認を通じてトランザクションを承認する仕組みを採用している。Webサービスに秘密鍵を入力しなくて済む点が、安全性の面で大きな強みになっている。
MyEtherWalletの利用をMetaMask接続に切り替えるには、まずブラウザ拡張ウォレットを用意する必要がある。MetaMaskはChrome・Brave・Firefoxなど主要ブラウザで使える拡張ウォレットとして広く普及しており、導入のハードルも低い。
インストール後は、新規ウォレットの作成か既存ウォレットのインポートを選ぶことになる。これまで使っていたウォレットを引き継ぎたい場合は、秘密鍵またはシードフレーズをMetaMaskにインポートすれば、同じアドレスをそのまま使い続けられる。
MetaMask側でウォレットを設定すれば、EthereumアドレスがMetaMask内で管理できるようになる。これまでMyEtherWalletで使っていたアドレスを継続利用したい場合も、インポート機能で対応できる。
KeystoreFileや秘密鍵でMyEtherWalletを使っていた場合は、MetaMaskのウォレットインポート機能を使って移行できる。
MetaMaskをブラウザにインストールする方法とインポートの方法については、以下の記事を参考にしてほしい。画像付きで詳しく解説してる。
シークレットリカバリーフレーズまたは秘密鍵の入力画面で、MyEtherWalletで使っていた秘密鍵を入力すれば、同じウォレットアドレスをMetaMask上で管理できるようになる。
KeystoreFileを使っていた場合は、一度MyEtherWalletでウォレットを開いて秘密鍵を確認し、それをMetaMaskにインポートするのが一般的な方法だ。ウォレットアドレスが一致していることを確認できれば、移行作業は完了である。
KeystoreFileでウォレットを開くには、MyEtherWalletのトップページから、「マイウォレットに移動する」→「Software」→「Keystore」で開ける。
MetaMaskの設定が終わったら、MyEtherWalletにアクセスしよう。
MyEtherWalletにアクセスしたら「マイウォレットに移動する」から「Browser extension」接続を選べばいい。
ブラウザ上でMetaMaskが自動的に起動し、接続確認の画面が表示される。接続を承認すると、MyEtherWallet側にウォレットアドレスが表示され、残高やトークンの情報を確認できる状態になる。
トランザクションの送信やスマートコントラクトの操作を行う際には、MetaMask側で署名確認の画面が出てくる。内容を確認して承認すれば、トランザクションがブロックチェーンに送信される流れだ。
署名操作はすべてMetaMaskの内部で処理されるため、秘密鍵がWebサイトに送信されることはない。この点がMetaMask接続を使う大きな理由のひとつである。
ブロックチェーンゲームでは、NFTキャラクターやゲームアイテムがウォレット資産として管理されるのが一般的になっている。ゲーム資産はマーケットプレイスで売買できるため、ウォレット管理はゲームプレイそのものに直結する要素だ。
安全なウォレット管理のためには、いくつかの基本を押さえておく必要がある。まず、 秘密鍵やシードフレーズを他人に教えてはいけない。スクリーンショットで保存したり、クラウドにアップしたりするのも避けるべきだ。
公式サイトのURL確認も欠かせない対策だ。ブロックチェーンゲームやNFTサービスではフィッシングサイトが頻繁に作られており、ウォレット接続を装った詐欺サイトが実際に存在している。アクセスする前に必ずURLを確認する習慣をつけておきたい。
MetaMask接続方式は、現在のWeb3サービスにおける標準的なログイン手段としてすっかり定着している。MyEtherWalletを含む多くのdAppsでもウォレット接続型ログインが採用されており、秘密鍵入力方式は安全性の観点から使うべきではない方法として位置付けられている。