Immutableが2026年7月の注目ブロックチェーンゲーム5選を発表。IlluviumやMight & Magic Fates、Gods Unchainedを軸に、既存IPリブートとNFTカード経済の融合がGameFi復活の原動力となっている構造を解説する。
Immutableが2026年7月に注目すべきブロックチェーンゲーム5タイトルを選出した。IlluviumやUbisoftの「Might & Magic Fates」、そしてImmutable自社運営の「Gods Unchained」が中心に据えられ、TCG(トレーディングカードゲーム)ジャンルの厚みが際立つラインナップとなっている。あわせてGods Unchainedからは新拡張パック「The Waking Plague」のコレクターズガイドも公開され、NFTカード経済圏の拡張が進む。
<編集部注:本記事は2026年7月時点の情報を参照している>
Immutable(本社:オーストラリア/米国、以下Immutable)は、2026年7月にプレイする価値のあるブロックチェーンゲーム5タイトルを公式ブログで発表した。今回のラインナップで際立つのは、TCG(トレーディングカードゲーム)ジャンルへの強い偏りである。
紹介されたタイトルには、オートバトラーRPGの「Illuvium」、UbisoftとImmutableが共同開発した戦略TCG「Might & Magic Fates」、そしてImmutable自社運営の看板タイトル「Gods Unchained」が並ぶ。ジャンル横断のラインナップに見えて、実際はNFTカードやデジタル資産の取引を軸にした設計思想を共有しており、Immutable zkEVM上でのカード経済圏の広がりを象徴する内容となっている。
Illuviumはオープンワールドの探索とオートバトラー要素を組み合わせたハイエンドタイトルで、7月にも新規プレイヤー向けの導入コンテンツが強化されている。ジャンルは異なるが、収集要素とNFT資産の設計思想はTCG勢と重なる部分が多い。
Gods Unchained TCG(Gods Unchained(ゴッズ アンチェインド)は美麗カードのトレーディングカードゲーム。AI対戦や、PVPモードがプレイできカードはNFTとして売買できます。
■タイトル:Gods Unchained(ゴッズアンチェインド
■ジャンル:トレーディングカードゲーム
■利用料金 : 基本プレイ料金無料
■対応機種:Windows / MacOS ,スマホ版は2023年後半にリリース予定
◾️リリース日:2019年10月
■ステータス : リリース中
■P2E:対応
■言語 : 英語
■ブロックチェーン : Ethereum, Immutable X
■NFT : カードNFT
■トークン: ERC-20 $GODS token
■提供会社/開発会社 : Immutable
Illuvium(イルヴィウム)はGods Unchainedを運営するImmutable社の新作ブロックチェーンゲームです。ある星間宇宙船隊からの生存者が遭難信号に応答し、廃墟と化した惑星に不時着するストーリーを持つImmutableXを利用した、オープンワールドRPGです。
プレイヤーは危険な気象条件が存在し、多くの土地がクリスタルの海に覆われている惑星を探索します。神に近い力を持つ壮大な獣「イリュビアル」を捕獲しながら、新たな地域へのゲートウェイであるオベリスクを解放し、イルヴィウムの秘密を解き明かし、宇宙船レヴァイアサンを再建していきます
◾️ゲームコンテンツ
『Illuvium』は、第三者視点のRPGで、イルヴィウムを収集するための主な方法として「Illuvium: Overworld」が存在します。プレイヤーはさまざまな地域を自由に探索し、資源を探し、遭遇する生物との戦いに挑みます。
◾️特徴
このゲームは、異なるアフィニティ(属性)を持つイリュビアルの捕獲や、それに基づくチームのシナジーを駆使する戦略性が特徴です。火、水、自然、地球、空気の五つの主要なアフィニティが存在し、複合アフィニティで新たな戦略が可能になります。また、ランドオーナーシップを通じて、プレイヤーは自分の土地で燃料を抽出し、ゲーム内で利用する資源を生産することができます。
◾️基本情報
ゲームタイトル: Illuvium
ジャンル: RPG、オートバトル
互換性: PC (モバイルおよびコンソール版は開発中)
価格: 無料でプレイ開始可能、一部有料コンテンツあり
開発状況: 早期アクセス中
P2E: 可能
ブロックチェーン: ImmutableX
トークン: ILV, sILV2
NFT: イリュビアル、土地
選出タイトルの中でも特に注目度が高いのが、2026年2月にグローバルリリースされた「Might & Magic Fates」だ。フランスの大手ゲーム会社Ubisoftが持つ伝統的ファンタジーIP「Might & Magic」を、Immutableの技術基盤で戦略TCGとして再構築した作品となっている。
基本プレイ無料でiOS・Android・PCのクロスプラットフォームに対応し、カードの取引機能はImmutableのマーケットプレイスを通じて外部レイヤーとして提供される。UbisoftはNFT機能をゲーム勝敗に影響させない設計思想を貫いており、既存ゲーマーへの配慮とWeb3ユーザーへの訴求を両立する構造だ。
大手パブリッシャーが持つIPとImmutableの取引インフラを組み合わせるモデルは、2026年のGameFi市場で有効性を証明しつつある。ブランド力を持つIPが、NFTカードの二次流通市場に「価値の裏付け」を与える構図が生まれている点は見逃せない。
Immutable自社運営のTCG「Gods Unchained」は、新拡張パック「The Waking Plague(目覚める疫病)」のコレクターズガイドを公式ポータルで公開した。ゲーム内での戦略的価値だけでなく、コレクターとしての観点から各カードの希少性や資産性を整理した内容だ。
新拡張ではダークファンタジー色の強いカードデザインが多数実装され、レアリティは「Common」から「Mythic」まで段階的に設定されている。特にMythicカードは1点物に近い希少性を持ち、コレクター需要と競技デッキ需要の両方が価格形成に関わる構造となっている。
Gods UnchainedはMagic: The Gathering Arenaの元ディレクターであるクリス・クレイ氏が手がけており、TCGとしてのゲームバランスとNFT資産設計の両立に長年取り組んできた。今回のガイド公開は、単なるカード紹介にとどまらず、カード資産を持つプレイヤーとコレクターに対する運営側からの継続的コミットメントを示す動きと言える。
なぜImmutableのエコシステムはTCG領域で存在感を発揮しているのか。背景には技術面の優位性がある。ImmutableはzkEVMベースのレイヤー2ソリューションを提供しており、NFTの発行や取引にかかるガス代を大幅に圧縮できる。
TCGは1試合ごとに大量のカード資産が動き、頻繁な売買・トレードが前提となるジャンルだ。ガス代が高騰しやすいイーサリアムメインネット上では成立しにくかった取引モデルが、Immutableのインフラによって現実的なコストで運用できるようになった。
さらに、Ubisoftのような大手パブリッシャーが乗り入れやすい開発者向けツール群も整備されており、既存IPを持つ企業が段階的にWeb3機能を導入するハードルが下がっている。Might & Magic FatesやGods Unchainedといった選出タイトルは、いずれもこの技術基盤の恩恵を最大限に活用したケースだと言える。
2026年のGameFi市場では、単なる「Play to Earn」から、既存IPのブランド力とNFT取引インフラを組み合わせた新しい経済モデルへとシフトが進んでいる。Immutableの7月のセレクションは、その転換点を象徴する内容となっている。
Immutableの7月セレクションは、TCG領域におけるエコシステムの成熟を示す象徴的な発表となった。UbisoftのようなAAAパブリッシャーの参入、Gods Unchainedの継続的な拡張、そしてzkEVM技術による低コスト取引環境——3つの要素がかみ合った時、GameFiは「投機」から「持続可能なデジタル資産市場」へと進化する。2026年後半、IMXの動向とともに他社大型IPの追随に注目していきたい。
Immutable公式サイト:https://immutable.com/
Immutableブログ(7月注目ゲーム記事):https://egamers.io/immutable-spotlights-five-blockchain-games-worth-playing-this-july-2026/
Gods Unchained 新拡張コレクターズガイド:https://portal.godsunchained.com/blog/new-expansion-the-waking-plague-collectors-guide
Might & Magic Fates 公式サイト:https://www.mightandmagicfates.com/
Illuvium 公式サイト:https://illuvium.io/