ザ・サンドボックスBaseで5億SAND不正発行疑惑、韓国大手2社が緊急対応

ザ・サンドボックスBaseで5億SAND不正発行疑惑、韓国大手2社が緊急対応

ザ・サンドボックスがBase上のスマートコントラクト不具合を突かれ、5億SAND超の不正発行が発生した疑いが浮上。Upbitが取引注意喚起、Bithumbが入出金停止を発表した。供給希薄化リスクとThe Sandboxの事業再編背景を解説する。

ザ・サンドボックス(The Sandbox)が展開する仮想通貨SANDについて、イーサリアムのレイヤー2ネットワーク「Base」上のスマートコントラクトに不具合があり、発行権限を不正取得した攻撃者によって5億SAND超が不正発行された疑いが浮上している。韓国最大手のUpbitとBithumbが即座に警戒対応を取り、供給希薄化への懸念が広がっている。

Base上のSANDに5億トークン超の不正発行疑惑

メタバース関連プロジェクトを手がけるザ・サンドボックスが、Baseネットワーク上に展開する仮想通貨SANDにおいて、不正発行の被害を受けた疑いがあることが2026年8月22日までに明らかになった。オンチェーンデータによると、これまでに5億SANDを超えるトークンが不正に発行されており、事態は現在も継続しているとWu Blockchainおよびクリプトブリーフィングが報じている。

攻撃者はBase上のSANDトークンコントラクトに存在するスマートコントラクトの不具合を突き、発行権限を不正に取得したとみられている。SANDの発行上限は30億SANDに設定されており、5億SANDの不正発行は最大供給量の約17%に相当する規模になる。トークン経済への希薄化インパクトは無視できないレベルだ。

韓国大手2社が迅速に警戒モード、Upbitは注意喚起・Bithumbは入出金停止

Upbitが投資家への注意喚起を発表

韓国最大手の仮想通貨取引所であるUpbit(アップビット)は、SANDに関して潜在的なセキュリティ問題の兆候を確認したとして、22日に取引に関する注意喚起を発表した。同社は今後の価格変動が大きくなる可能性があるとし、ユーザーに対して十分な警戒を呼びかけている。

BithumbはSAND入出金を一時停止

韓国のもう一つの大手取引所であるBithumb(ビッサム)も、予防措置としてSANDの入出金を一時的に停止した。両取引所とも、不正発行が確認された銘柄への対応としてユーザー資産の保護を最優先する姿勢を示した形だ。韓国はSANDの取引量が比較的大きい市場として知られており、対応の早さがコミュニティ全体の警戒感を高めている。

【PR】スタートダッシュキャンペーン実施中!!

事業再編の最中に発生したセキュリティ事案

ザ・サンドボックスは、ブロックチェーンゲーム大手アニモカブランズ(Animoca Brands)の子会社として知られる。2021年の資金調達ラウンドでは9,300万ドル(約140億円)を集めるなど、メタバース分野の代表的なプロジェクトとして注目を集めてきた。

しかし近年はメタバースおよびGameFiへの需要低下を受け、事業構造の見直しを迫られている。2026年8月には従業員の半数超を削減し、共同創業者2人を経営の一線から退かせるなど、大規模な事業再編を進めてきたばかりだった。メタバース人気の陰りが色濃く映る中で発生した今回のセキュリティ事案は、プロジェクトへの信頼にさらに影を落とすことになる。

供給希薄化リスクとマルチチェーン展開の課題

今回の事案が示すのは、マルチチェーン展開における各チェーン上のトークンコントラクト管理の難しさだ。SANDはもともとイーサリアム上で発行されたERC-20トークンだが、Baseなど他チェーンへブリッジや独自展開する際に、コントラクト実装の細部で不具合が生じるリスクが存在する。

発行上限の約17%に相当する5億SANDが市場に放出される可能性は、既存ホルダーにとって重大な希薄化リスクとなる。ザ・サンドボックス側からの正式な公式声明や、Base版コントラクトの修正・不正発行トークンの無効化措置がどう取られるかが、今後の価格動向とプロジェクトへの信頼回復の焦点になるだろう。

まとめ

Baseチェーン上のスマートコントラクトの不具合を突かれた形での不正発行は、レイヤー2エコシステム全体にとっても重い警鐘となる。事業再編の最中にあるザ・サンドボックスにとって、被害の全容把握とコントラクト修正、そしてホルダーへの誠実な情報開示が信頼回復の第一歩になるだろう。マルチチェーン展開が当たり前になる中、各チェーンでのセキュリティ監査体制のあり方があらためて問われている。

関連URL

The Sandbox 公式サイト:https://www.sandbox.game/
Animoca Brands 公式サイト:https://www.animocabrands.com/

関連記事

The Sandbox(サンドボックス)の仮想通貨SANDとは?特徴と将来性を徹底解説

The Sandbox(サンドボックス)の仮想通貨SANDとは?特徴と将来性を徹底解説

The Sandbox、LAND NFTに「ホスティング収益」導入へ——2026年Q4のStudio公開ローンチ直前にクリエイターエコノミー再設計、5,000 SANDバウンティも始動

The Sandbox、LAND NFTに「ホスティング収益」導入へ——2026年Q4のStudio公開ローンチ直前にクリエイターエコノミー再設計、5,000 SANDバウンティも始動

The Sandbox、テキストからゲームを生成するAIエンジン「The Sandbox Studio」を発表

The Sandbox、テキストからゲームを生成するAIエンジン「The Sandbox Studio」を発表

The Sandboxと東映アニメーションがメタバース領域で提携

The Sandboxと東映アニメーションがメタバース領域で提携

新着記事

SNPIT、STP⇔SNPT交換(AMM)を一時停止——計算データ異常で約12時間“誤レート”、運営が謝罪・再開時期は未定
2026-10-24
NFTが自ら遊ぶ新型BCG『Normies Arena』11月15日始動—AI操作の200体が24時間自律プレイ、参加費全額が上位50体へ
2026-10-23
Robinhood Chain『Farming Season』Bot対策強化——3,498ウォレット遮断・出金に5,000SEASON必須化と8%バーンでトークン経済は守れるか
2026-10-22
Robinhood Chain新作『Embervale』ローンチ初日に610万EMBERバーン、Yield Fieldsは10/22 23時Deed公開へ
2026-10-21
モバイルWeb3ゲーム『King of Destiny』運営InfiniGodsが事業終了——Pantera出資・累計1,730万ドル調達も11月1日サーバー停止へ
2026-10-20
BAYCのYuga Labsが仕掛けるフィジタルTCG『Mudwater』、Solanaで始動——BAYC保有者に10パック無料、取引手数料2.5%で$APE買い戻し
2026-10-19
Pacific MetaがChainlinkと戦略提携──CCIP優先採用でACE導入支援に参入、Web3ゲームから国内トークン化へ軸足
2026-10-19
『Persona Journey』運営の仏Unagiが裁判所命令で清算へ——NFT957点・UNAトークン契約を11月2日締切で売却、Web3撤退ラッシュ第3弾
2026-10-19
『MapleStory N』ハロウィンアプデでNFT装備の供給を約半減——NXPCは$0.17台の上場来安値圏、デフレ施策は需要回復の起爆剤になるか
2026-10-17
Robinhood ChainがGameFiの新戦場に——Yield Fields土地NFT 3,333枚が約1ETHで即完売、無料ミント新作Embervale・Vault Streetも続々始動
2026-10-17