Axie Infinityで知られるRoninが2026年5月12日にEthereum L2へ移行する。10時間のネットワーク停止、RONインフレ率の激減、プレイヤー・投資家がいま準備すべきことを直前チェックリスト形式で解説する。
Sky Mavis(本社:シンガポール)が運営するブロックチェーン「Ronin Network」が、2026年5月12日にEthereumのレイヤー2(L2)へと正式に移行する。Axie Infinityをはじめ多くのゲームを支えてきた独立チェーンが、Ethereumエコシステムへ「帰郷」する歴史的アップデートまで残り8日。ハードフォーク当日には約10時間のネットワーク停止が予定されており、RONトークンのインフレ率も20%超から1%未満へと一気に引き下げられる見込みだ。プレイヤーと投資家がいまやるべきことを、時系列のチェックリストで整理する。
Roninは独自のEVM互換チェーンとしてAxie Infinity向けに2021年に立ち上がり、低手数料と高速処理を武器にWeb3ゲームの代表的な基盤へ成長してきた。今回のアップグレードはその独立チェーンを終わらせ、Ethereumのセキュリティを継承するL2として再出発させるものだ。
公式ブログ「Ronin is coming home to Ethereum」によれば、移行の目的は大きく3つある。Ethereumの高い分散性とセキュリティを取り込むこと、開発者・ビルダーへの報酬配分を厚くすること、そしてRONトークンの発行設計を見直しインフレ圧を抑え込むことだ。
すでにテストネット「Saigon」のEthereum L2への移行は2026年2月に完了しており、メインネットへの本番反映が5月12日のハードフォークというかたちで実施される。
ウォレット内のRONや主要ゲーム資産(Axie NFT、Land、各種ゲームトークン)の保有状況を確認しておこう。Ronin Wallet・MetaMask・取引所のいずれに置いてあるかを整理し、シードフレーズのバックアップも改めて取っておきたい。
また、Coinbaseが「Wrapped RON(wRON)」のEthereum上での取り扱いを開始することも公式に発表されている。L2化を見据えてEthereum側で動くRONの存在感が高まっており、CEXに預けているRONの取り扱い方針は各取引所の告知を要チェックだ。
ハードフォーク当日は、Roninネットワークが約10時間にわたって停止する見込みだ。停止期間中は以下が一切できなくなる。
・Ronin上での送金・スワップ・NFT取引
・Axie Infinity、Pixels、Apeiron、Lumiterra等のオンチェーンアクション
・ブリッジを介したL1⇔Ronin間の資産移動
・DEX(Katana等)でのトレード
ゲームプレイヤーは、ギルド戦やデイリークエストなど時間制限のあるイベントを、停止前に必ず処理しておくことが重要だ。NFTのリスト出品中の人は、トランザクションが宙に浮かないよう一旦取り下げておく判断も検討したい。
ハードフォーク完了後は、RoninはEthereum L2として再起動する。チェーンID変更や新しいRPCエンドポイントの設定が必要になる可能性があるため、各dApp・ウォレット側のアナウンスに従って手動で更新する場面が出てくる。
Axie InfinityやPixels、Lumiterra、Craft Worldなど、Ronin上で稼働するゲームのプレイヤーは、停止に巻き込まれないよう以下の準備をしておきたい。
1. **デイリー・ウィークリーミッションを停止前に消化する**:報酬リセット時刻を跨ぐ可能性があるため、当日朝までにクリアを済ませておく。
2. **Grand ArenaやRagnarok Pro Circuitなど大会系イベントの試合予定を確認する**:開催スケジュールに変更がないかコミュニティ告知をチェック。
3. **NFT・トークンの売買は停止前日までに完結させる**:マーケットプレイス(Mavis Market等)でのリスト出品は一度クリアにしておくのが無難だ。
4. **ブリッジ作業は前々日までに済ませる**:当日のブリッジ詰まりや混雑を避けるため、外部チェーンへの移動は早めに行う。
5. **公式X・Discordをフォロー**:当日の進行状況や延長があった場合のアナウンスを逃さないようにする。
Sky Mavisが今回のアップデートで強調しているのが、ビルダー(ゲーム開発者・dApp提供者)への報酬配分強化だ。
Ronin上でアプリを構築するチームに対して、ネットワーク収益のより大きな部分が還元される設計へとシフトする。ゲーム特化チェーンとして「タイトルが増えるほどビルダーが潤い、エコシステム全体が伸びる」サイクルを描こうとしているわけだ。
すでにPixels、Apeiron、Lumiterra、Craft World、Cambriaといった有力タイトルが揃い、最近ではAI連携の報酬アプリ「Stacked by Pixels」や新型TCGマーケット「Volt」もローンチしている。L2化を契機に、開発者誘致のスピードがさらに加速するか注目したい。
5月12日のRonin L2移行は、単なる技術アップデートではなく、ゲーム特化チェーンが「Ethereum経済圏の一部」として再定義される節目となる。10時間のダウンタイムは短期的な不便さをもたらすが、その先に待つのはインフレ抑制された健全なトークン経済と、Ethereum流動性への直結だ。プレイヤーは前日までに必要なアクションを終え、投資家は構造変化を冷静に見極める。準備の質が、新生Roninを最大限に楽しめるかどうかを分けるはずだ。
Ronin Newsletter(公式ブログ):https://blog.roninchain.com/p/ronin-is-coming-home-to-ethereum
Decrypt(関連記事):https://decrypt.co/365131/axie-infinity-gaming-network-ronin-ethereum-layer-2-migration
BlockchainGamer.biz(関連記事):https://www.blockchaingamer.biz/news/40030/ronin-hardfork-ethereum-l2-q2-2026/
Ronin Network 公式サイト:https://roninchain.com/
Axie Infinity(アクシー インフィニティ)はブロックチェーン上でAxieというキャラクターを育成していくブロックチェーンゲームです。
アクシーと呼ぶ不思議な生き物を収集、育成してバトルやミニゲーム、クエストなどのコンテンツで構成されています。
ランドの提供を開始しています。
またDeFi(分散型金融)の仕組みをゲームとリンクする(GameFi)などブロックチェーンゲームとして最先端の取り組みにチャレンジしています。
MacOS https://axieinfinity.com/downloads/axie-infinity-macos-latest.zip
Windows https://axieinfinity.com/downloads/axie-infinity-windows-latest.zip