バーチャル・アイデンティティとウェアラブル・デジタル・グッズ展開を本格化していく
米国アバター・テクノロジー企業の Geniesは5月3日、合計6,500万ドルのシリーズB資金調達ラウンドを完了したことを発表した。今回の資金調達ラウンドはBONDの主導で、他にもNEA、Breyer Capital、Tull Investment Group、NetEase、Dapper Labs、およびCoinbase Venturesの参加を得て実施された。調達した資金は、ジーニーズのアバター技術への投資と、Dapper LabsのFlow上で構築されるデジタル・グッズ ・マーケットプレイス「Genies Marketplace」の構築のために利用される予定としている。
ジーニーズは先月一般向けにユーザーが自分自身のジーニーズ・アバターを作成し、アプリ内のマーケットプレイスで数量限定のデジタル・グッズを購入することができるアプリのβ版をリリースした。
また、NBA Top ShotとCryptoKittiesなどを展開するDapper Labsと協業しFlowブロックチェーンにて消費者がアバターに装着可能なデジタルグッズを売買したり、交換可能なマーケットプレイスの「Genies Marketplace」を立ち上げることを発表している。
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ジーニーズのCEOアカシュ・ニガム氏は「アバターは振り子をインターネットの創設理念へと振り戻し、人が独自性や信ぴょう性、治癒性のある方法で感情を生かしたり表現したりできるようにすることを助けられると確信しています。現在のGeniesのエコシステムは、物理的な人格とデジタルのペルソナを一致させるという長期的なビジョンの第一段階です」とコメントしており、今後アバター及びNFTのSDKを通して提携パートナーを増やしていくとしている。そして同社のジーニーズ・アバターがインターネット空間上でのヴァーチャル・アイデンティティとして使用できる世界を目指すとしている。
今回の資金調達ラウンドには、ショーン・メンデスとアンドリュー・ガートラー、カミラ・カベロ、Polychain、Foundation Capital、Redsea Ventures、Hashkey、Shrug、 A Capital、Tamarack Ventures、Gaingelsなどの新規および既存投資家も参加した。
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https://genies.com/
ジーニーズはジャスティン・ビーバーや、安室奈美恵等有名ミュージシャンがミュージックビデオのプロモーションでジーニーズのアバターを使用するなど海外で人気を得ている。今回の資金調達により、多くの企業、多くの有名人との連携を行い、世界中の若者に支持されアプリが他のブロックチェーンゲームと連携していくことになれば、NFTの普及だけではなくマルチバースでの自己表現手段としてメジャーな存在になるかもしれない。