ブロックチェーンゲーム インフォ- dApps、ブロックチェーンゲームの最新情報を毎日配信中、最新ランキングも配信

【インタビュー】ブロックチェーンはゲームにどんなイノベーションをもたらすのか 第1回 参入した理由 アクセルマーク尾下氏

2019-05-07

Contract Servant(コントラクトサーヴァント)を開発するアクセルマークに、ブロックチェーンゲームインフォの木村がインタビューを行いました。
3回にわたって、お送りします。

第1回 参入した理由
第2回 価値の担保について
第3回 この一年の振り返り

参加者
尾下 順治氏 アクセルマーク株式会社代表取締役
三上 裕貴氏 コントラクトサーヴァントディレクター
木村 義彦  ブロックチェーンゲームインフォ編集長

ブロックチェーンゲームに参入した理由

木村 : ブロックチェーンゲームに参入を決めた理由について教えてください。


尾下氏 : 前提として、スマートデバイス(スマートフォン、タブレット)がインターネットの入り口の主流である時代がしばらく続くと考えると、ゲームプラットフォームの硬直化による物量勝負がこれからも加速していくことが考えられます。
その中で体力勝負を挑むよりは、新しいテクノロジーを活用したゲーム領域というものに取り組んでいきたかったことと、ゲーム×ブロックチェーンがイノベーティブなものになりうるんじゃないか、という思いからですね。

デバイスチェンジの可能性

尾下氏 : スマートフォンが登場して10年経ち、そろそろタイミング的には中心となるものが次のデバイスに移行するタイミングと予想していた方は多かったんじゃないですかね。


三上氏 : ガラケーインターネットの10年があって、そのあとにスマートフォンインターネットの10年があり、その次ということですかね?


尾下氏 : そうです。なんとなくみんなが、これまでの流れで予想をしていた10年スパンが経過しつつあって、「スマートフォンの次」に向けて、それは何がなり得るのかと近年で注目度が上がっています。


三上氏 : VRやARなども急激にサービスが増えてきてますよね。


尾下氏 : 色々な分野でチャレンジが進められていますが、なかなかスマートフォンを超えるほどの普及速度が、まだどのデバイスでも出ていないのが現状です。

グラス型などのウェアラブルデバイス、スマートスピーカー等の音声デバイスなど、様々な可能性がありますが、どれもまだメインストリームとなりうるポジションは見えていない状況ではないでしょうか。


三上氏 : そうなんですね。僕も直感ですけど、新しいデバイスはまだまだ出て来なくって、暫くはスマートフォン時代が続くんじゃないかと思っています。


尾下氏 : その状況だからこそ、スマートフォンがさらに10年くらいインターネットのメインストリームデバイスであるだろうということを前提に、ゲーム事業を考えていく必要があります。

物量勝負の中での戦い方

尾下氏 : プラットフォームが成熟化していくと、ゲームって基本的にはコア化していくんですよね。前と同じクオリティのものを出してもユーザーには劣化にしか見えない

より強い刺激をユーザーに提供していかなければいけなくなるため、歯止めなくコア化していきます。
ゲームは半永久的にコア化していく運命を背負っていて、それはどのプラットフォームでも必ず起きている状態で、思い返せばガラケーでさえもそうでした。

ガラケーのモバイルゲームのタイトルは、最初はテキストベースにちょっとしたイラストが乗っていて、ポチポチするだけのものがゲームとして扱われていましたが、タイトルが出る度にどんどんリッチ化が進んでいきました。


三上氏 : 懐かしいですね。たしかにあの頃のゲームはポチポチするだけで、ゲームとして扱っていいのか、と批判されることも少なくなかったですよね。


尾下氏 : だから、僕らとしてはビジュアルやクオリティにもこだわって取り組んでいこうと色々な工夫を凝らしてチャレンジをしていました。

最終的には僕らがやっていた天空のレギオンなど、すごいビジュアル華美になっていって、「ビジュアルの限界に挑む」みたいな感じになっていきました。

そうすると、ゲームはリッチ化して面白くなっていくんですけれど、開発や運営にすごくお金がかかる構造になるんです。

だから開発コストも、僕らが手掛けたところでいうと「キングダムクロニクル」のモバゲータイトル時代と直近の「ワールドクロスサーガ」「マジバト」を比べると10倍以上も違いがあります


三上氏 : 実際、時間もその分掛かりますよね。ゲームをリッチ化すればするほど時間もかかりますし、開発している間にも市場はどんどん成長していって…。

正直な気持ち、早くユーザーさんにプレイしてもらいたいという気持ちを抱えつつ、最高に楽しんでもらいたいからもっと完璧に作りきりたいという葛藤もあります。

尾下氏 : そこまでコアになっていくと、今度は物量の勝負になってきます。

物量の勝負になったときに、大手のプレイヤーと同じフィールドで戦うのは非常に厳しくなります。
特に最近では、中国の大手企業が世界中にゲームを提供しており、圧倒的なマーケティングコストを投下する事例が多く見られています。

中国企業が提供し、日本で流行ってるゲームの大体がそうですけど、自国で開発費や一定の利益を回収し終わってから日本に来るんですよね。

だからもう、当然KPIも含めて、ゲームとしての品質が保証されている状態で、日本で稼いだ分を日本のプロモーションに全額突っ込む、要はプロモーション比率100%みたいな戦い方をしてきています。


三上氏 : 確かに実際にリリースされたゲームを触ってみると、リリース直後から完成度高いなって驚かされます。

僕らの場合は、リリース後はバグを修正したりイベントを準備したりで、プロモーションは運用が安定してからということが多いですが、リリース直後から完成されていて、ゲームの心配なくプロモーションをかけられるってなったら、売上全額をプロモーションに突っ込んでゲームを盛り上げるっていうのは最高の施策かもしれないですね。


尾下氏 : そんな難しい環境ではありますが、僕らはやっぱりゲームを作り続けたいと思っています。なので、新しいマーケットを探して、それが例え整った環境じゃなくても勝負していくしかない。

それは、ソーシャルゲーム黎明期もそうだったし、ビデオゲームの黎明期も恐らくそうだったろうと思いますが、まだ領域としての評価は定まっていないけど、将来性はあるなという段階で参入して、先行者としてのポジションを取っていくということでもあります。

という戦略的な側面も参入した理由ですが、それは理由の3割くらいです。

ブロックチェーン×ゲームの融合の魅力

尾下氏 : 参入した残り7割の理由なのですが、

僕の考えるイノベーションとか新しいこと、イノベーティブな何かって、世の中にない価値を突然提供して、それが受け入れられる、ということでは無い、と思ってるんですね。

なんとなく今まで常識として捉えられてきたけど、よくよく考えればおかしくないかなとか、選択肢があるならこっちの方がいいよねっていうものが新しい技術の力によって具現化されて、受け入れられるようになって、一気に広がっていくのがイノベーションかなと思っています。

Uberはその最たるものと思っていて、タクシーじゃなくても、誰かが目的地に運んでくれるなら誰でもいい。

「確かにそれ心地いいよね」、「移動っていうものからもっともっとみんな自由になれるよね」と受け入れられました。

今回のブロックチェーン×ゲームという領域でいうと、「ゲームにこんなに金と時間使って、運営が閉じるって言ったらゼロになるのはおかしい」、「買ったアイテムは僕のものだし、かけた時間も僕のものだよね」というところを当たり前にしていくには、これはブロックチェーンでないとできない。

TrustlessでDecentralizedな仕組みの上で、なおかつ、ゲームの運営会社の手を離れたところで、定義、認識される構造がなければ、ゲーム内のアセットや体験などをずっとユーザーの元に残すことはできないわけです。

運営会社に管理されているものじゃなくて、本当にパブリックに、自分のゲーム内での活動の証が存在する状態になると、みんなが「こっちの方がいいや」と僕はなると思っています。


三上氏 : ブロックチェーン×ゲームの組み合わせは今までなかった当たり前のことが、当たり前の形になっていくようにも思えますよね。「僕がなけなしのお金で使った数万円を、ゲーム側の都合で勝手に消すな!」とか。


尾下氏 : そういうことですね。ブロックチェーンとゲームの組み合わせというのは、運営会社によって管理されていたゲーム内のアセットや履歴などをユーザーの手元に戻す、民主化みたいなもので、イノベーティブなものになりうると思っています。

第2回に続く

第2回では、エコシステムを循環させる上で重要な価値の担保について、どのようにContract Servant(コントラクトサーヴァント)が考えているのかを紹介します。

Contract Servant(コントラクトサーヴァント)の事前登録はこちら

Contract Servant(コントラクトサーヴァント)

コントラクトサーヴァント -CARD GAME-

取引量/24時間
0
取引数/24時間
0
DAU
0
『コントラクトサーヴァント -CARD GAME-』は、分散型アプリケーションやスマートコントラクトを構築するプラットフォームであるEthereumで動作するトレーディングカードゲームです。
プレイヤーはオンライン空間上で自由にカード(サーヴァント)を取引することが可能で、ブロックチェーンが不正を監視します。
マーケットプレイス以外のバトルや強化などのゲーム部分をオフチェーン化(※)したユーザーフレンドリーな設計となっています。

この記事が良かったら
いいねしよう

毎日情報を更新しています。

この記事が良かったら
いいねしよう

毎日情報を更新しています。

関連記事

My Crypto Heroes (マイクリ)

日本発!世界のDApps業界をリードするブロックチェーンRPGです。歴史上のヒーロー達を、集め・鍛え・編成し、Crypto Worldを制覇せよ!

ブロックチェーンゲーム『コントラクトサーヴァント』、 スマホ向けRPG『ワールドクロスサーガ』コラボキャンペーンを開催!

ブロックチェーンゲーム『コントラクトサーヴァント』、 スマホ向けRPG『ワールドクロスサーガ』コラボキャンペーンを開催! ~ワクサガキャラサーヴァント1100枚を抽選でプレゼント~

2019-01-24

【インタビュー】ブロックチェーンはゲームにどんなイノベーションをもたらすのか 第2回 価値の担保について アクセルマーク尾下氏

コントラクトサーヴァントを開発するアクセルマークに、ブロックチェーンゲームインフォの木村がインタビューを行いました。 3回にわたって、お送りします。 第1回 参入した理由 第2回 価値の担保について 第3回 この一年の振り返り 参加者 尾下 順治氏 アクセルマーク株式会社代表取締役 三上 裕貴氏 コントラクトサーヴァントディレクター 木村義彦 ブロックチェーンゲームインフォ編集長

2019-05-10

【インタビュー】ブロックチェーンはゲームにどんなイノベーションをもたらすのか 第3回 この一年の振り返り

コントラクトサーヴァントを開発するアクセルマークに、ブロックチェーンゲームインフォの木村がインタビューを行いました。 3回にわたって、お送りします。 第1回 参入した理由 第2回 価値の担保について 第3回 この一年の振り返り 参加者 尾下 順治氏 アクセルマーク株式会社代表取締役 三上 裕貴氏 コントラクトサーヴァントディレクター 木村義彦 ブロックチェーンゲームインフォ編集長

2019-05-13

コントラクトサーヴァントのボードゲーム版試遊会レポート

2月7日、アクセルマークのコントラクトサーヴァントチームにて、コントラクトサーヴァントのバトルを再現したボードゲーム版の試遊会が開催されました。 ブロックチェーンゲームインフォの浜田が参加し、コントラクトサーヴァントのバトルを体験しました。

2019-02-08

【インタビュー】2018年のブロックチェーンゲームとこれから 根本氏( @dujtcr77 )、コントラクトサーヴァント田中氏

ブロックチェーンゲーマーの根本晃氏とコントラクトサーヴァントのプロデューサーの田中和之氏が対談を行いました。 ブロックチェーンゲーム業界の振り返りとこれからをお送りします。

2019-01-15

【ゲームランキング発表】2019年押しブロックチェーンゲームはこれ!新春キャンペーンアンケート結果

2019年あなたの推しブロッチェーンゲームはこれ! BlockchainGameInfo & GO!WALLET共催 新春Twitterフォロー&リツイートキャンペーンで、2019年の推しブロックチェーンゲームランキングを発表いたします!

2019-01-31

【インタビュー】どんなブロックチェーンゲームにワクワクするのか。 根本晃氏( @dujtcr77 )

MyCryptoHeroesへのアドバイザリー参画、コントラクトサーヴァントとのアドバイザー契約など、多くのブロックチェーンゲームへ影響を与えている根本氏。 今回、どんなゲームに根本氏が惹かれるのか。これからどんなゲームが出てきてほしいのかについてインタビューを行いました。

2019-01-10

シェア

ツイート

著者について

ブロックチェーンゲームインフォ 浜田

ブロックチェーンゲームについてのイベント情報・ゲーム攻略情報を紹介しています。

インタビューの記事

【CryptoSpells】TCG × ブロックチェーンの可能性を考える会第一回 ブロックチェーンの可能性

2019年04月12日

【インタビュー】炎上を超えて。 CryptoGames株式会社 小澤孝太氏

2019年01月12日

【インタビュー】ブロックチェーンはゲームにどんなイノベーションをもたらすのか 第2回 価値の担保について アクセルマーク尾下氏

2019年05月10日

【インタビュー】CryptoKanojoの展望。ライトな層を狙える「MOE」「KAWAII」の強み 青樹氏・有藤氏

2018年12月18日

【インタビュー】ブロックチェーンはゲームにどんなイノベーションをもたらすのか 第3回 この一年の振り返り

2019年05月13日

dAppsゲームのプレセールに異論を唱えた理由 fukuhara@雑記ブログ氏

2018年11月28日

【インタビュー】Cocos-BCXとは。 Cocos-BCX Japan 藤田氏 阿部氏

2018年12月27日

【インタビュー】どんなブロックチェーンゲームにワクワクするのか。 根本晃氏( @dujtcr77 )

2019年01月10日

【インタビュー MyCryptoHeroes 上野氏 後編】見えてきた新しいターゲット層と将来の姿

2018年11月15日

【インタビュー モバイルファクトリー 秦氏、吉田氏】dAppsが流行る未来を作る為に

2018年11月30日

【インタビュー グッドラックスリー 周氏】くりぷ豚レース機能と今後の展開・課題について

2018年11月22日

【インタビュー double jump.tokyo株式会社 上野氏】βバトル版を終えて、見つかった課題と今後の展望を聞いてきました。

2018年11月09日

新着記事

My Crypto Heroes (マイクリ)

日本発!世界のDApps業界をリードするブロックチェーンRPGです。歴史上のヒーロー達を、集め・鍛え・編成し、Crypto Worldを制覇せよ!

TCG × ブロックチェーンの可能性を考える第五回 炎上を振り返る

2019年05月24日

MyEtherWallet(マイイーサーウォレット)で自分のウォレットにアクセスする方法:MEWconnect

2019年05月24日

堀江貴文氏が豚のキャラクター「ホリエトン」になって参戦!『くりぷ豚』リリース1周年 記念イベント開催中!

2019年05月23日

マイイーサウォレット(MyEtherWallet)の新バージョンMEW V5はシンプルなデザインを特徴としたウォレット

2019年05月23日

ARを使ったブロックチェーンゲーム「AUGMENTORS」とは?クローズドMVPがリリース!

2019年05月22日

クリプトダービー(Crypto Derby)について

2019年05月22日

クオン、世界1億DL超えキャラクターのライセンス権をブロックチェーン技術を用いて販売開始!

2019年05月22日

楽天ウォレットの概要について

2019年05月22日

Holo(ホロ)の特徴について

2019年05月21日

【TomoChainはイーサリアムをベースに作られた仮想通貨。特徴を簡単解説】

2019年05月21日

【Enjinはブロックチェーンに特化したプラットフォーム。特徴を簡単解説】

2019年05月20日

仮想通貨・ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル)」を運営する株式会社techtec(テックテク)が、仮想通貨に関する税金カリキュラムを5月20日より提供開始します。

2019年05月20日