アクセルマークの尾下さんは、NFT(NonFungibleToken)で高めるゲーム性というテーマで話しを進めました。
ブロックチェーンゲームがもっと普及されるには何が必要なのかという課題に対して、
面白いゲームであることが前提としつつ、NFTの特性を活かした面白いゲームになるのかが大事であるとし、「完全にユニーク、世界で一つだけのパラメータをもつカードをNFTで実装」することが必要であるとの考えを述べました。
その中で、これまでのカードゲームの問題点として4つを指摘しました。
・流行のデッキ
・ゲームバランス次第で最強デッキができてしまう
・デッキメタ、
・好きじゃない絵柄だけどデッキに入れないと戦えない
と挙げ、その結果として
強くしないと売れない(=意図しないインフレ)現環境へのメタカードを出し続ける傾向があると指摘しました。
この問題に対して、パラメータの違いが、カードの強弱ではなく、役割の違いとなり、活用の幅が広がるように設計することが大事だと述べました。
また、ブロックチェーンの特徴は取引可能(tradablee)なことであるとし、
ゲーム活性化のためには「流動性」が重要な要素であり
その実現のために必要なこととして
1、流通量のコントロール
2、自分のデッキには必要ないが、他のプレイヤーには必要性が高い状況を生み出す
3、レアリティ、ステータス、だけじゃない評価軸
4、保有していることによるインカムゲイン
5、「売る楽しさ」<「買う楽しさ」
が必要であるのではと述べ、コントラクトサーヴァントではマーケットから自分が求める究極の一枚を買う楽しさが体験できるゲーム設計となっており、マーケットに求めるカードがなくても自分で生成する事で解決できるようにすると話しました。
この点は有識者クローズドβでも高評価だったと述べ、
NFTの特性を活かしたブロックチェーンゲームとして期待してほしいと締めくくりました。
CryptoGames株式会社の小澤さんは「炎上からの復活、そして未来へ」と題し、昨年のプレセール炎上事件から再起に至る過程を語りました。
リリース後は信頼獲得に向けた動きとして、コミュニティを第一に運用してきたと話し、結果リリースから3ヶ月弱で、ユーザー数12000人、DAU2000人、クラウドセールの売り上げが900ETHになるまで成長したと話しました。
今後の目標として3つ掲げています。
1、TCGとして単体ヒット
2、経済圏の拡大
3、NFTの一般化 新プロジェクト
TCG単体としての認知を向上させるため有名ユーチューバーに取り上げられたケースを例に(むじょっくすTV)シャドウバースなどのTCGユーザーへの認知を高めていく、話題性のある大会の開催などを開くことを予定していると話しました。
また、経済圏の拡大についてはNFT converterを通じて、他のゲームとのクロスアセット対応を広げていくことを発表、第一弾として、マイクリとのクロスアセットを実施したこと、同社が買収した「ノヴァブリッツ」を対象にNFT convertを検証中であると述べました。
さらに9月中にはゲーム内通貨のSPLをクレジットカードで購入可能にする予定であること、デジタルアイテムのマーケットプレイスであるmiime(ミーム)への対応を行うと話し、アセットの流動性を高めていく活動をしっかりと行っていく姿勢を示しました。
NFTの一般化については新サービスのNFT Voiceを発表、これについては当日掲載したこの記事に記載しました。
現在開催中のTokyo BlockChain Game Conference2019にてクリプトスペルズを運用しているCryptoGames社が、NFTの一般化を目指し、クリエイターが自身のコンテンツをクリプトスペルズ内で販売可能にする新サービスとして声優応援プラットフォーム「NFT Voice」を発表しました。
クリエイターのコンテンツがクリプトスペルズ内でSPLにて購入が可能になるとしていま...
さらに、株式会社Gaiaの「Crypto Alchemist(クリケミ)」の事が紹介されました。
カンファレンス終了後のネットワーキングで株式会社Gaia代表取締役 兼 CEOの窪田さんに開発中のゲーム画面を見せていただきました。本作は1対1でのリアルタイム対戦ゲームということで、他のブロックチェーンゲームとは異なる特徴のゲームで面白いと感じました。
マイクリに続いて国内でのブロックチェーンゲームの認知が高いクリスペを開発しているCrypto Games株式会社は、NFT VoiceなどNFTの新たなサービスに挑戦していくベンチャースピリッツに溢れた企業として、引き続き業界内外へ大きなインパクトを与える期待に満ちた発表でした。