Might & Magic Fates(マイト・アンド・マジック フェイト)、7月20日にRock Wallカード追加——Ubisoft×ImmutableのWeb3 TCGが月次アップデート継続

Might & Magic Fates(マイト・アンド・マジック フェイト)、7月20日にRock Wallカード追加——Ubisoft×ImmutableのWeb3 TCGが月次アップデート継続

Ubisoftが手がけるWeb3 TCG『Might & Magic Fates』が7月20日に新カード「Rock Wall」を追加。Immutable基盤の外部マーケットでNFT取引を地域制限しつつ、月次アップデートで長期運用を進める規制対応モデルを解説する。

Ubisoft Entertainment SA(本社:フランス、以下、Ubisoft)が開発し、Immutable(本社:オーストラリア、以下、Immutable)のブロックチェーン基盤を採用した戦略トレーディングカードゲーム『Might & Magic Fates(マイト アンド マジック Fates)』が、2025年7月20日に新カード「Rock Wall」を追加した。フランスの大手ゲームパブリッシャーがWeb3 TCGを月次アップデートで運営し続ける事例として、業界からの注目度が高まっている。

Might & Magic Fatesに「Rock Wall」実装——月次アップデートでメタを更新

『Might & Magic Fates』では2025年7月20日、新規カード「Rock Wall」が追加された。防御系のカードとして実装され、既存のデッキ構築に新しい選択肢を持ち込む形となっている。

同タイトルは2025年2月4日にiOS、Android、PCのマルチプラットフォームでグローバルリリースされており、以降も定期的にカード追加やバランス調整が続けられている。月次ペースで新カードを投入することでカードプールを拡張し、対戦環境が固定化しないよう工夫がなされている。

TCGというジャンルは、カードプールの新陳代謝がコミュニティの活性度を左右する。Ubisoftは長年運営してきた家庭用ゲーム開発のノウハウを活かし、Web3タイトルであっても「サービスとして生き続けるゲーム」を作るという姿勢を鮮明にしている。

Ubisoft×Immutable——伝統IPがブロックチェーンに歩み寄った理由

『Might & Magic Fates』は、Ubisoftが保有する伝統的ファンタジーIP「Might & Magic」シリーズを、デジタルカードゲームとして再構築したタイトルだ。世界観設計にはシリーズが持つ歴史的資産を活かし、ヒーロー、クリーチャー、スペル、建物、アーティファクトといった多彩なカードタイプを組み合わせた戦略性を持たせている。

Immutableとの提携は数年にわたって続いており、Web3ゲーム業界における主要な事例として位置づけられている。ImmutableはEthereumのレイヤー2ソリューション「Immutable zkEVM」を提供しており、NFT取引のスケーラビリティとセキュリティを両立させるインフラを構築してきた。

Ubisoftのような大手パブリッシャーがWeb3領域へ本格的にコミットする例はまだ限られており、Immutableの技術基盤を選択したという事実そのものが、業界全体に対して一定のシグナルを送っている。

NFT取引は「地域制限つき外部マーケット」——規制対応のスタイル

『Might & Magic Fates』でユニークなのは、NFT取引機能の実装方法だ。カード取引はゲーム本体に組み込まれておらず、Immutableの技術基盤で運用される外部マーケットプレイスに切り分けられている。

さらに、マーケットプレイスの利用は対象地域に限定されている。プレイヤーの居住国に応じて取引機能へのアクセスが制御される形で、各国のゲーム規制や金融規制への対応が意識された設計となっている。Ubisoftは、取引機能はあくまでオプションのレイヤーであり、対戦の勝敗には影響を与えないと明言している。

「対戦の公平性」と「資産としての取引性」を切り離すことで、規制と競技性の両方に配慮した設計思想は、今後のWeb3ゲームにおける参考モデルになりうる。基本プレイ無料の設計と組み合わせることで、Web3に不慣れなユーザーもハードルを感じずにゲームへ入っていける導線が組まれている。

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ゴールドシステムとヒーロー育成——競技性を支えるゲームデザイン

『Might & Magic Fates』はマナ制ではなく、手札のカードから生み出される「ゴールド」をリソースとして扱う独自システムを採用している。従来のTCGにあった「毎ターン自動でマナが増える」感覚とは異なり、生成と消費の収支をプレイヤー自身が組み立てる必要がある。

加えて、ヒーローは対戦中に経験値を得てレベルアップし、アーティファクトや新しいアビリティを段階的に解放していく。デッキ構築だけでなくリアルタイムの戦術判断が求められる設計となっており、対戦のたびに違ったドラマが生まれる仕組みだ。

「Rock Wall」のような防御系カードが定期的に加わることで、既存デッキの見直しや新しい戦術の探索が促され、コミュニティの熱量が持続する。月次アップデートは、この競技性を長期的に支える運営スタイルの核となっている。

まとめ

Ubisoftのような伝統的な大手パブリッシャーが、Web3 TCGを月次アップデートで丁寧に運営し続けているという事実は、ブロックチェーンゲーム業界にとって静かに、しかし確実に大きな意味を持つ。NFT取引を地域制限つきの外部マーケットに切り出す設計は、規制と競技性を両立させる現実的な解として、後続タイトルに参照される可能性が高い。派手な発表よりも、こうした地道な運営姿勢こそが、Web3ゲームが「一時のブーム」を超えるための鍵になるだろう。

Might & Magic Fates 公式サイト:https://www.mightandmagicfates.com/
Ubisoft 公式ニュース:https://news.ubisoft.com/
Immutable 公式サイト:https://immutable.com/
Chainplay 参照記事:https://chainplay.gg/blog/ubisoft-immutable-might-and-magic-fates/

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