浜田 : 「ブロックチェーン」で「ゲーム」と反対の、「ゲーム」で「ブロックチェーン」を使うというアプローチで、東京ゲームショウなどに出展をしたら反響は出そうですか?
伊藤氏: 東京ゲームショウの中でブロックチェーンゲームを目立たせるには相当な工夫が必要かなと思います。
東京ゲームショウは「ゲーム」がメインなので、普通にアプリゲームやコンシューマーゲームと並んで出展しても埋もれてしまうのではないかなと・・。
「ゲーム」からアプローチをするならば、「ブロックチェーン」という言葉はいらなくて、今であればよく言われている「ゲームプレイが資産になる」というアプローチの方が反響を生みやすいのではないかと思います。
理想としては「すごい面白いゲームがある!しかも上手くやると財布が潤うよ!」おまけで「よく知らないけどブロックチェーンって技術が使われているらしいよ」ですかね(笑)
浜田 : 出展をしたことで、一般の人に普及する為に、どんな課題があると感じましたか?
伊藤氏: 先ほども話した通り認知度が低いというのが一つあり、そもそも存在自体を知られていないので、まずブロックチェーンゲームという分野がある事を知って貰わないとですね。
普及させるという意味では、特定のプラットフォームがないという点は、ブロックチェーンゲームの課題かもしれません。
すでに人が集まっているゲームプラットフォームで扱われるようになれば変わっててくると思いますが、非中央集権や分散型といった考え方とは真逆になるので、それが正解なのかはわからないです(笑)
ただ、まだ生まれて1年足らずの新しい分野なので、普及させる為のプロモーションが確立されていないといった事もあり、その辺りは手探りでやっていくしかないと思っています。
自分たちだけでやれる事は知れているので、先行して走ってくださっている運営者さんや、周辺領域の事業者さん、ユーザーコミュニティと全員で協力して盛り上げていきたいです。
浜田 : ゲームで言えば、dAppsの思想からは離れてきているのかもしれないですね。
伊藤氏: そうですね。
私たちもdAppsゲームを作るぞとスタートしたプロジェクトだったんですけど、よく調べてみるとdAppsの定義が3つくらいあって(※)
実際遊んでくれるプレイヤーがどこまで非中央集権や分散化を求めているのかということを考えた結果、私たちが作りたいのはdAppsじゃなさそうだねという話になりました。
なので、私たちはdAppsゲームではなく、ブロックチェーンゲームと言う呼び分けをしています。
浜田 : そういう呼び分けをしているんですね。
伊藤氏: そうですね、dAppsの要件満たせてないのでDAppsゲームではないと。
ただ、すごくこだわりがある訳ではないのでDappsゲームでも全く問題ありません(笑)
でも、今完全にdAppsと呼べるものってほとんど無いと思っていて、その上さらにゲームでとなると、今はまだ作りづらいとは感じています。
それに、ブロックチェーンゲームの方がなんとなくしっくりくるじゃないですか?
浜田 そうですか?じゃあ、ブロックチェーンゲームインフォって名前で良かったです(笑)
※The General Theory of Decentralized Applications, Dapps
https://github.com/DavidJohnstonCEO/DecentralizedApplications
浜田 : 最後に、ユーザーにメッセージがあれば是非アピールをお願いします。
伊藤氏 : ウォレットバトラー、ご期待ください!
伊藤様、お忙しい中お時間をいただき誠にありがとうございます。
ウォレットバトラーの続報を引き続き期待しております。