IVS Crypto 2024 KYOTO現地レポート2「BCGブース」と気になったセッションをピックアップ。
7月上旬の暑い京都で開催された「IVS CRYPTO 2024 KYOTO」。会場には様々なブロックチェーンゲームのブースが設置され、来場者の関心を集めていた。Web3技術を活用した新しいゲームから、既存のゲーム性にブロックチェーン要素を取り入れたものまで、幅広いタイトルが出展されている。本記事では、会場で筆者が気になったブロックチェーンゲームをいくつか紹介する。
テレビ朝日グループが手掛ける「tv asahi Blockchain Games」プロジェクトもブースを展示。IPホルダー、ゲームデベロッパー、Web3マーケティング事業者を結びつけ、ゲーム開発から運営、マーケティングまでを包括的にサポートする。
サービス開始予定の第一弾タイトル「NEOBRED」のデモが展示されていた。
旧作の「かんぱに☆ガールズ」は、累計250万人がプレイしたDMM GAMESの人気ブラウザゲーム。旧作の世界観を大切にしながら、ブロックチェーンゲームならではの新たな楽しみ方を提供しようとしている。
ブースではプレイアブル版が初公開されていた。完成度は高く、このままリリースできるバージョンとの事。2024年夏のリリースに向けて準備中だ。
コインムスメは新曲「ガチャ3.0」を披露し、ユニークな歌詞の内容がユーザーの心を揺さぶり、キレキレのステージを見せた。歌詞が特徴的で、ノリの良さと耳に残るメロディーが観客の注目を集めた。
Web3 Entertainment Zoneピックアップゲーム Web3ゲームの世界を制覇せよ! 「三国志大戦~Battle of Three Kingdoms~」のセッションで、三国志大戦の新システムとして、「登用」機能を発表した。
また、開発者トークセッションでは、シリーズの生みの親である西山氏の新規参画が発表され期待が一層高まっている。
「歴史を変える戦略オートバトル」を標榜。NFTを活用した新しいゲーム体験を提案する。西山氏は「自分のカードを駆使して勝利する体験」を重視し、上野氏も「NFT取引とゲームプレイの融合」に期待を寄せる。年内リリースに向け、さらなる進化が期待される。
アルメニア拠点のCRETAは、独自のL1ブロックチェーンでMMORPG、コミュニケーションプラットフォーム、クリエイターツール、マルチバースの4つのサービスを開発中だ。
CRETAの中里氏は、早期のトークン上場を反省しつつも、30億人規模の市場を見据えたサーバーレス運営の可能性を強調。「投資ではなく、遊ぶためのプラットフォーム」というCRETAの独自性が、ブロックチェーンゲームの課題解決につながると期待される。
新作モバイルゲーム「リライズラストメモリーズ」を7月25日にリリース予定で、50万ダウンロードを目指している。
enishの大谷氏は、NFTプリセールの経験から学んだ教訓を共有。需要に応じた販売の重要性を強調した。
一方で、3ヶ月間のAMA(Ask Me Anything)セッションの成功を語り、マイクロコミュニティへの丁寧な説明の重要性を強調。「火のついた人がコミュニティで広めてくれる」と、草の根的なマーケティングの有効性を示した。
今後の展望として、「WEB2にWEB3が少し乗っかるくらいがいい」と述べ、「WEB2.5」と呼ぶアプローチを提案。ブロックチェーン技術の段階的な導入を通じ、ユーザーフレンドリーなゲーム体験の実現を目指している。
コナミの「リセラ」プラットフォームはゲーム内アイテムの売買を日本円で行え、仮想通貨やウォレット、ガス代が不要。クレジットカード決済に対応し、一般ユーザーにも親和性が高い。
コナミの金友氏は「リセラ」のローンチを成功と評価しつつ、開発過程での課題にも言及。WEB3業界の活発な交流を高く評価し、「生活の中でNFTを使える未来」への期待を示した。