ブロックチェーンTCGであるGODS UNCHAINEDを運営するImmutable社から、EthereumのL2プロジェクトであるImmutableXのマーケットプレイスがリリースされました。gas代なしでカードの売買ができます。本記事にはアカウント登録から取引のやり方までまとめます。
Ethereumには、gas代高騰やトランザクションの処理スピードが遅いといった課題があります。GODS UNCHAINED(以下GU)のカードは、単価が安いカードも数多くあり、カード価格よりもgas代の方が高くなってしまうケースがほとんどです。
こうした課題を解決するために生まれたのがImmutableXです。セキュリティはEthereumを利用して同等の水準を持ちながら、gas代なし・高速トランザクションを実現します。Layer2(L2)と呼ばれるスケーリングソリューションの一つです。
同様のL2プロジェクトとしては、マイクリプトサガが利用しているPolygon(Matic)があります。これは、gas代としてMATICを用意しておく必要がありますが、ImmutableXではgas代を支払うための通貨はありません。
MCH+も提携を発表しており、今後使う機会が出てくるかもしれません。
https://news.blockchaingame.jp/946
こちらの動画を見ていただけると、より理解が深まると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=dAqL-yWDtgM&t=1232s
それでは、実際に使ってみましょう。
まずはImmutableXのサイトにアクセスします。
https://market.x.immutable.com/
画面右上のConnect Walletから登録を行います。
次はImmutableXのKeyをセットアップします。
特に秘密鍵を保存したり入力したりすることはありません。
利用規約などを確認の上、「SET UP」をクリックしてトランザクションを承認します。
「Setup Complete!」と表示されれば準備完了です。
画面右上の「Deposit ETH」からImmutableX上で使用するETHをデポジットします。ImmutableXでは、ウォレットにあるETHを直接使用することはできず、一度ImmutableXに預けなければいけません。また、再びEthereumに戻す際には、最大で24時間かかる点にも注意してください。
デポジットにはgas代がかかりますが、ImmutableX内ではgas代がかかりません。快適な取引を体験してみてください。
ImmutableXにデポジットした枚数を入力し、Contenueをクリックします。
トランザクションを承認して、しばらく待てば残高に表示されます。
ImmutableXからの引き出しは、残高部分をクリックしてください。
デポジットさえ完了してしまえば、あとの使い方は非常に簡単です。
検索窓に購入したいカードの名前を入力して、検索をかけます。
(残念ながら、現在はフィルター・ソート機能が実装されていないので、欲しいカードを探すのには苦労すると思います。)
欲しいカードページにて「BUY NOW」をクリックし、トランザクションを承認すれば取引完了です。
メニューの「INVENTRY」から購入したカードを確認することができます。
カードを売却したい時には、インベントリにあるカードページから金額を入力し「LIST FOR SALE」をクリックします。
トランザクションを通せば、マーケットに出品されます。
ImmutableXで取引可能なGUのカードは、順次解放されていきます。対応していないカードは、インベントリにも表示されませんので対応を待ちましょう。
ImmutableXマーケットの使い方についてまとめました。
実際に使ってみましたが、gas代がかからないことやトランザクションが高速出ることは非常に快適です。
同じようにL2プロジェクトとしてはPolygon(Matic)がありますが、こちらはトランザクションの承認のためにMATICを用意する必要があります。一方でImmutableXはETHをデポジットして使用することができるので、gas代を支払うための専用のトークンを用意する必要がないのもポイントです。
NFTの取引には高額なgas代がかかってしまいますが、その課題は解消する見込みが見えてきています。depositとwithdrawにはgas代がかかりますが、一度体験してみてはいかがでしょうか。