SushiSwapのかんたんな解説と、一連のSushi騒動について経緯をまとめています。gas代高騰の裏で何が起こっていたのか見てみてください。
ブロックチェーンゲーマーのみなさまは、9月に入ったくらいから、Twitterのタイムラインなどで「寿司」「Sushi」のワードをよく見かけるようになってきたと思います。
Sushiとは、SushiSwapでトークンを預けることでもらえるトークンのことで、Sushi自体にも価値がついていることから狂乱が生まれました。
DeFiによるgas代高騰が続いている今日このごろですが、SushiSwapもその一因となっています。
この記事では、SushiSwapに関する簡単な解説と、一連の騒動についてまとめます。
SushiSwapとは、トークンを交換する分散型取引所(DEX)であるUniSwapから派生したDEXになることを目指しているものです。
UniSwapでは、Axieなどのブロックチェーンゲームで入手したトークンを交換することができます。
参考:https://news.blockchaingame.jp/738
DEXでトークンが交換できるようになるためには、DEX自身が交換するためのトークンペアを保有していないといけません。
そこで、SushiSwapでは、トークンのペアをプールしてくれるユーザーに対して、「Sushiトークン」というインセンティブを付与することにしました。
① DAI/ETHやCOMP/ETHなどのトークンペアをUniswapにあずけてもらえるトークン(預り証のようなもの)をSushiSwapにあずけてSushiをもらう。
② Sushi/ETHのトークンペアをUniSwapにあずけてもらえるトークンをSushiSwapにあずけてSushiをもらう。
(UniSwapにトークンペアを預けているのに、Sushiがもらえるのは、SushiSwapがDEXとして稼働する際に、UniSwapからSushiSwapへ流動性を移管するため。)
わかりにくいかもしれませんが、要はSushiが握れるんです。
これがSushiパーティの始まりです。
トークンペアをプールしてくれたインセンティブとしてもらえるSushiですが、Sushi自体に値段がついて取引されるようになりました。
これに加えて、「Sushi/ETHのペアをプールすることで、もらえるSushiが増える。」という仕組みがあったため、こぞってSushiを欲しがるようになったというわけです。
・SushiをもらうためのトークンペアをSushiSwapにプールする
・SushiをもらいSushi/ETHをプールする
・さらにSushiをもらい…
多くの寿司職人が生まれ、どんどんトランザクションを生み出していきます。ざっくりですが、Sushiの狂乱によってgas代が高騰しました。
gas代高騰はブロックチェーンゲーマーにとってはかなりの痛手ですね。Sushiの狂乱は収まるのでしょうか。これまでの経緯をみていきましょう。
こちらが、Sushiの価格とgas代のチャートです。似たような形をしていますよね。
Sushiに何があってgas代が高騰していたのか、その顛末を紹介していきます。