DeFiの盛り上がりの中で、NFTに関連するプロジェクトもでてきました。ブロックチェーンゲーマーと関わりの強いNFT。DeFi×NFTの事例紹介をまとめました。
DeFiを使う上で最も怖いのが悪意のあるコードやバグによって資産をロストすること。yInsuranceでは、こうした場合の損失補償保険を提供します。
保険の商品自体は、NexusMutualを利用しており、yInsuranceは保険をNFT化しています。保険代理店のようなものですね。
保険NFTはOpenSeaやRaribleといったマーケットで売買されています。保険の二次流通です。
生命保険のように保管加入者の属性・性質がリスクに依存するものでなければ、NFT化して売買できてしまう可能性を見せてくれますね。
<関連リンク>
・yearn:https://yearn.finance
(yInsuranceはyearnのプロジェクトの一つ)
・NexusMutual:https://nexusmutual.io
・OpenSea:https://opensea.io
・Rarible:https://rarible.com
animocaが提供するゲーム「F1 DeltaTime」では、F1のNFTを購入し、NFTをステーキングすることでREVVというERC-20のトークンをもらうことができます。
REVVはすでにOpenSeaでNFTの購入に使ったり、Uniswapで売却することができるようになっています。
NFTをステーキングするとゲームでは使えなくなってしまうため、DeFiの流動性提供とは異なり、本質的にはあまり意味のないものだと思っています。プロモーションの一環として、ウケの良い層は一定数いそうかなという印象。
NFTを使ってゲーム内通貨を得るのは、チェインガーディアンズでも実装されていましたね。マイクリやイーサモンのNFTを使って、ゲーム内通貨をマイニングすることができていましたが、NFTの保有情報を使っているだけなので、ゲーム内オフチェーンマイニングです。
<関連リンク>
・RAVV:https://revvmotorsport.com/
・F1 DeltaTime:https://f1deltatime.com/
・OpenSea:https://opensea.io/
RaribleはNFTを作成・売買できるマーケットプレイスです。例えば、アーティストが自分で描いた絵をNFTにして販売することができます。所有権がブロックチェーンで担保されるわけですね。
Raribleには、ガバナンストークンとしてRARIが実装されています。RARIはマーケットプレイスで購入・売却することで入手可能で、「マーケットプレイス流動性マイニング」と呼ばれています。
記事の冒頭で紹介したyInsuranceのNFT(yNFT)が、Raribleで取引され、RARIマイニングが加熱したことで注目度も一気に上がりました。
本来アーティストとNFT愛好家をつなぐマーケットプレイスのはずなのに、アートでもなんでもない保険にガバナンストークンを大量に奪われる形になっている気がします。(仮にそうだとしてもガバナンストークンを大量に保有している方が正義ですからね…)
NFTマーケットプレイスの大手といえばOpenSeaです。Raribleの動きにどうついていくのか、今後の動きに注目しています。超個人的な話をすれば、OpenSeaはかなり使っているので、Uniswapみたいに前々から使っていたユーザーにトークン配布しくれたら嬉しいなと。
<関連リンク>
・Rarible:https://rarible.com/
・midium:https://medium.com/@rarible
RocketはNFTを担保にローンを組むことのできるNFT×DeFiのプロジェクト。現在はまだProof of Conceptレベルの段階ですが、yNFTといったDeFi系NFTが出てきたことで、一気に需要が高まってくる可能性を感じます。
例えば、DeFiではcompoundなどでETHを預けてUSDCを借り入れ、それをさらに活用して…とできますが、同じようなことができるようになるかもしれませんね。
これまでのゲームで利用するようなNFTは流動性が低いですから、清算方法が難しそうですが、DeFi系のNFTであれば可能性が出てくるかなと思います。
<関連リンク>
・twitter:https://twitter.com/RocketNFT
アクシーは、かわいいモンスターを育成・繁殖・バトルさせるゲーム。モバイルのアプリがリリースされており、ゲーム内で入手したトークンをUniswapで売却して稼ぐこともできます。
詳しくは以下の記事を参照ください。
https://news.blockchaingame.jp/738
アクシーは海外のコミュニティが強かったり、なぜか大口DeFiプレイヤーも参加しているからなのか、景気のいい価格でアセットが売れていくツイートを見かけます。
最近では、MakerDAOとのコラボ商品だったアイテムが8ETHで売れていました。
アクシーのおかげで、uniswapを使っていて先日のUNI給付金がもらえた方もいるのではないでしょうか。今後DeFi×BCGをウォッチしていくのであれば外せないゲームです。
キティーファイトは、クリプトキティのNFTを利用して遊ぶことのできる対戦型BCGです。かなり前からあるゲームなんですが、最近になって以下の記事を見つけて、DeFi要素をどんどん取り入れていることを知りました。
https://bit.ly/3ktDb5q
ゲームトークンのKTYのダッチオークションに伴い、イールドファーミングができるようになっています。
また、ETHを預け入れて報酬を得るシステムなどもあり、何気にBCGの中では一番DeFiしているのでは?なんて思えます。(ゲーム要素が殆どないのが微妙なところですが…)
気になる方は一度みてみてください。
<関連リンク>
・公式:https://www.kittiefight.io/
・キティファイトのレンディングについて:https://github.com/kittiefight/contracts/wiki/KittieFIGHT-Lending-Tutorial
NFT×DeFiやブロックチェーンゲーム×DeFiについて事例紹介をまとめました。この数ヶ月だけで新しいプロジェクト・コンセプトが生まれてきていて楽しいです。
ブロックチェーンゲーマーとしてはDeFiによるgas代高騰はかなり憎いんですが、DeFiをきっかけに新しいゲーム体験ができるようになってくると嬉しいところです。