※以下プレスリリースの内容をそのまま掲載しています。
ブロックチェーン・エコシステムを開発する Enjin Pte Ltd.(本社:シンガポール、CEO:Maxim Blagov、以下「Enjin」)は、同社が提供するEnjin Walletを対象に、下記の大幅アップデート(以下「本アップデート」)を行なったことをお知らせします。
- トークン一括送信機能の追加
- Ethereum Name Service(ENS)への対応
- トークン一括「メルト」機能の追加(注1)
- 生体認証によるトランザクション承認機能の追加 - セキュリティの改善
ERC-1155 以前の規格では、開発者はトークンを送信する際、トークンの種 類ごとに異なるトランザクションを発行する必要がありました。従ってバ ッチでトークンを送信する際、コードの冗長化や Gas 消費量の増加、そし て処理時間の長期化といった課題が生じました。
ERC-1155 では、FT(ファンジブルトークン)および NFT(ノンファンジブ ルトークン)両方を扱う事が出来、また多種類のトークンを一括送信でき る機能(以下「一括送信機能」)が備わっています。このためゲームや Wallet といったサービスは、Gas 消費量を抑えながら、多種類のトークン を扱うことができます。
ERC-1155 の開発者は、一括送信機能のテストを行なった結果、1種類ごと にトークンを送信する場合と比べて、Gas の消費量を最大 90%削減できる という結論に至りました。将来的に Ethereum ユーザーの利便性を高め、ネ ットワークの混雑を解消できる仕組みであると考えています。
本アップデートでは、これまで Enjin のブロックチェーンゲーム開発プラ ットフォームを通してのみ利用可能であった、ERC-1155 トークンの一括送 信機能を、Enjin Wallet ユーザーにも公開しました。ユーザーは 1 度のト ランザクションで、最大 100 種類のトークンを送信出来ます。
また Enjin Wallet は Ethereum Name Service(ENS)にも対応しました。 これによりユーザーは、よりわかりやすいアドレス(例: 「mywallet.eth」)を用いた取引の実行が可能になります。
さらに Enjin Wallet 上で、ERC-1155 トークンの一括メルトも可能になり ます。現在約 10 万のアドレスによって、5,200 万のトークンが所持されて おり、これらを裏付けに使用されている、計 1,300 万の Enjin Coin にメル トすることが可能です。
加えてユーザーは、スマートフォンの指紋スキャナーや顔認識を用いた、 トランザクション承認が使用できるようになります。
これにより、トークンをよりシームレスに送信・メルト・販売し、ユーザーは集めた資産を簡 単にEnjin Marketplaceで販売できるようになります。尚このEnjin Marketplaceは、大手暗号資産取引所であるBinanceが、自社ブランドで発行したNFTのP2P取引を行うために使用するなど、各方面から注目を集めています。
そしてセキュリティの改善も行い、中国を含めたすべての国の規制に、完全準拠いたしました。今後Enjin Walletのさらなる機能開発を続け、より幅広いユーザーのニーズに応えてまいります。
Enjin Wallet のアプリは、下記URLからダウンロードできます。
- App Store
- Google Play.
(注1)Enjin Coinによって裏付けされているERC−1155トークンを、Enjin Coin に戻すことを「メルト」と呼びます。
2009年にEnjin Networkの提供を開始し、2,000万人以上のユーザーを抱えるゲームコミュニティを構築。
2017年にICOで1,890万ドルの資金調達を実施した後、ブロックチェーン上でデジタル資産の作成、管理、取引、保存、確認、配布および統合を簡単に行えるサービスの開発を進めています。
ゲーム開発者は、Enjin Platform、Explorer、Wallet、Beam といったサービスを用いて、トークン化されたデジタル資産を、ユーザーの獲得や維持といった事業開発に活用できます。
またEnjinが開発するサービスには、Ethereumベースのトークンである、Enjin Coin(ENJ)が使用されています。
社名:Enjin Pte Ltd.
設立:2009 年
所在地:16 Raffles Quay #33-03 Hong Leong Building Singapore, 048581
URL:https://enjin.io/
【お問い合わせ】 日本市場担当:平手 kojiro@enjin.io