Bakkt(バックト)が9月23日の取引開始に向け、9月6日よりユーザーの資金受け入れを開始します。
当初は2018年12月に開始予定でしたが、規制当局や政府機関などから準備が不十分と判断され、委員会からの承認待ちで2度延期されていました。
しかし、今年8月中旬に金融当局や政府機関から承認を得たと発表。9月23日のローンチに向け準備が進められています。
Bakktの参入は市場にも大きく影響し投資家からも注目が集められています。
今回の受付開始、また9月23日に向け、「Bakkt」という言葉を目にする機会が増えると思うので、Bakktについて少し触れておきましょう。
Bakkt(バックト)とは2018年8月、世界最大の証券会社であるニューヨーク証券取引所の親会社Intercontinental Exchange(インターコンチネンタル取引所)が立ち上げた会社です。
Intercontinental Exchangeは「ICE」とも呼ばれ、、アメリカ合衆国のジョージア州アトランタに本部を置く取引所のことです。エネルギー関連や農産物、貴金属、排出権、株価指数、外国為替、金利、CDSなどを電子取引所で行っています。
2013年に取引所運営会社のNYSEユーロネクストを買収、その後ニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下に収めました。現在は、70カ国以上がICEの市場で取引を行い、ICEは6つの決済機関を運営しています。
BakktはICEの子会社にあたり、マイクロソフトやスターバックスとも提携しています。
Bakktが目指すものは、仮想通貨やトークンなどデジタル資産の決済や保管、取引といった機能を備えたプラットフォームになることです。Bakkt(バックト)の親会社であるICEは以前より、ビットコインの先物取引「Bakkt Bitcoin Daily&Monthly Futures:先物取引」を行うことを発表しており、今回ローンチ(9月23日予定)に先駆けて、9月6日より資金受け入れを開始する予定です。
Bakktが先物取引を提供するためには、ニューヨーク州金融サービス局からカストディアンとしての認定を受けることが必要となっていました。
8月17日、正式にニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)からの承認を得たことによって「ビットコイン先物取引(Bakkt Bitcoin Daily&Monthly Futures)」と「カストディサービス(Bakkt Warehouse)」を提供することができるようにります。
Bakkt Warehouseは9月6日よりユーザーの資金(ビットコイン)の受け入れを開始。9月23日のローンチに備えて準備を進めています。
顧客の資産を管理するBakkt Warehouseは、ニューヨーク証券取引所と同水準のセキュリティを誇るとも伝えられています。
Bakktが今回ローンチするプロダクトは、機関投資家向けの現物引渡しビットコイン先物で、先物契約はデイリー(日ごと)とマンスリー(月ごと)の2つがあります。
デイリー先物は満期1~70日でBTCを取引できる契約で、証拠金を元にした取引が可能です。
Bakktのマンスリー先物は月ごとに満期が設定された契約で、最長12ヶ月までのポジションを取ることができます。
どちらの先物も、契約あたりで取引するビットコインの枚数(契約サイズ)は1BTCとなっており、最低10ロットから取引可能となっています。
Bakktはカストディ、先物以外にも2020年までにペイメントにも参入するとしており、今年6月にはペイメントアプリ「Bakkt Pay」の開発に伴い、元Googleのコンサルタントが加わったとの報道もあります。
One year ago, we announced our ambitious vision to bring institutional infrastructure to digital assets with an end-to-end regulated marketplace. That vision will be realized on September 23 when…