eスポーツでの活用が期待されている、仮想通貨XPについて特徴と将来性について説明していきます。またSteam内でどのような使われ方をされているのか、分裂についても解説を加えていきます。
仮想通貨のXPは、草コインの中でも実用性が高い仮想通貨として多くの投資家に注目されている草コインです。
2017年12月には一ヶ月で100倍まで高騰しており、投機性の高さからも話題になりました。
また世界的なゲーム配信サービス「Steam」で導入されており、ゲームをするだけで仮想通貨がもらえるとして注目を集めています。
今後も話題となるであろうXPですが、そもそもどのようなプロジェクトなのでしょうか。
今回はXPの特徴と将来性、使われ方について説明していきます。
仮想通貨XPは2016年8月に誕生した仮想通貨です。
XPは「Experience Points」の略で、日本語では「経験値」を意味します。
RPGなどで敵を倒すともらえる経験値ですが、仮想通貨XPは、その経験値を仮想通貨として受け取ることができるのです。
例えば、ゲームをプレイすることで報酬としてXPを受け取ることができます。
「すべての人に経験値を」というコンセプトのもとで運営されており、eスポーツの賞金としてXPが付与されるという使い方や、実店舗での決済手段としての使われ方が期待されています。
ゲームをプレイするだけで仮想通貨がもらえるという夢のような世界を実現させようとしているのが、仮想通貨XPなのです。
仮想通貨XPは、ゲーム内で利用できる通貨ということに加えて、大きく3つの特徴があります。
草コインにおける重要な要素の一つとして、コミュニティが盛り上がっているか、という点が挙げられます。
その点において、XPは多くのインフルエンサーから注目を集めています。
ゲーマー向けのチャットサービス「Discord」では日本だけで約45,000人以上の参加者がいると言われています。
このDiscordのコミュニティ内には有名ブロガーのイケダハヤトさんや、起業家の堀江貴文さんも参加しており、度々本人が登場することでコミュニティを賑わせています。
イケハヤ推し草コイン、XPの進捗について。 / XPのロードマップ(2018Q1)が公開。サクッとまとめ。 : まだ仮想通貨持ってないの? https://t.co/mW7LkHaOfy pic.twitter.com/AiGPWPji2n
— イケハヤ@ブログ月商500万 (@IHayato) January 8, 2018
XPコミュニティー、Disdordにホリエモン(@takapon_jp )が来たよ!#xp $sp pic.twitter.com/nZ3rqEDrou
— 武藤 裕也@写真制作オンラインサロン (@sunnyday_photo) January 10, 2018
コミュニティが盛り上がっている理由の一つに、XPの機能である「Rain」という投げ銭が活発に行われていることが挙げられます。
Discordのコミュニティ内で、オンラインメンバーに対してXPのばら撒きを行うことができ、それがきっかけとなって多くのユーザーを呼び寄せているわけです。
もちろん、Rain以外にもコミュニティではXPの将来性や活用法などの議論が活発になされています。
XPに投資を行いたいのであれば、まずはDiscordのコミュニティに参加しておきましょう。
ファンが多いということから、公式にキャラクター化もされており、「XPちゃん」というキャラクターがファンからの創作で作られています。
また「XPちゃん」の公式ホームページまでも作られており、普通の草コインでは考えられないような動きを見せていました。(Twitterのサービスは現在は終了)
The latest Tweets from 【サービス終了】XPちゃんTipBot (@tip_XPchan). 使い方はこちらから! https://t.co/ELELXycbkk [開発者]Bit太郎(@BitCoinTarou)
XPのマイニング方式には、PoS(Proof of Stake)という方式が採用されています。
これと対をなすマイニング方式として、ビットコインなどの仮想通貨に使われているPoW(Proof of Work)というものがあります。
PoWは、難しい計算式を処理した人の承認作業が採用されるというマイニング方式ですが、高性能なコンピュータが必要になり、マイナーのコストがかさむというデメリットがあります。
XPで採用されているPoSは、仮想通貨の保有量が多い人の承認作業が採用されるというマイニング方式です。
さらにPoSのメリットとして、一定枚数以上の仮想通貨を持っていると、自動的にコインが増えていくということが挙げられます。
金額にもよりますが、保有しているだけでマイニング報酬として、一ヶ月あたり5%前後の報酬を受け取ることができます。
XPの場合、1,000万XPを持っていればマイニング報酬を受け取ることができます。
2018年9月時点で1XPの価格は0.005円なので、50,000円で月5%の金利を得られると考えればお得でしょうか。
2018年6月から、世界最大のゲーム配信プラットフォーム「Steam」でゲームをプレイすることでXPがもらえるようになりました。
これまでは限られたゲームでしかXPをもらうことができなかったのですが、Steamのすべてのゲームが対象になります。
ファイナルファンタジーやバイオハザードといった有名タイトルもSteamには多くあるので、自分の好きなゲームをプレイするだけでXPをもらうことが出来るようになるのです。
現状は送金時間やどれくらいの額がもらえるのかというところも不透明ですが、実際にSteam内でゲームをすることでプレイ時間に応じたXPをもらえた、という報告もされています。
Steamですでに実用化がなされている仮想通貨XPですが、その将来性はどうなのでしょうか?
XPは、eスポーツやゲームの分野での活用を目的として作られたプロジェクトです。
eスポーツの市場規模は、2018年ですでに約16億ドル(約1,700億円)と言われており、2022年には約23億ドルまで成長すると、政府から発表されています。
XPはすでに多くのeスポーツの大会でスポンサーになっており、eスポーツの発展とともに活用の場が広がる可能性が高いです。
また、実店舗でもXPが決済手段として使われています。
日本国内でも飲食店でXPを用いた決済が可能になっており、実際の通貨と同じように使用することが出来るのです。
一方で、XPにも懸念点はあり、その懸念点を払拭する仮想通貨として、XPから分裂して「XPC」という新しい仮想通貨が2018年7月に作られました。
XPCは、XPで懸念点として挙げられていた、PoS率の変更や安定したウォレットの提供などを目指しています。
理念としてはXPと同じですが、認知度はXPと比較するとまだ低いので、XPと合わせて今後の動きに注目が集まります。
仮想通貨XPは、市場規模が大きくなるeスポーツ市場において存在感を高めていきそうな仮想通貨です。
また実店舗でも使用されているので、お金として使用できるというメリットもあります。
他の草コインでは、投資家同士のコミュニティがあまり多くないこともあり、情報の交換などが難しいこともありますが、XPは投資家同士の活発な意見・情報交換が出来るというのもメリットの一つです。
一方で、仮想通貨全体から見ると時価総額も小さく、まだまだ草コインの域を脱しないのも事実です。
XPは国内の仮想通貨取引所では売買することができず、「Coin Exchange」などの海外の仮想通貨取引所を利用する必要があります。
草コイン特有の値動きの軽さがリスクにもなりうるので、購入するときは十分に情報を集めてしっかり検討しましょう。