Nexxus、韓国アプリストア「One Store」を4,530万ドルで買収——世界初のWeb3ゲームストアへ転換、CROSSは「OneChain」にリブランド

Nexxus、韓国アプリストア「One Store」を4,530万ドルで買収——世界初のWeb3ゲームストアへ転換、CROSSは「OneChain」にリブランド

韓国のWeb3ゲーム企業NexxusがGoogle・SamsungなどIT大手が出資するアプリストア「One Store」を4,530万ドルで買収。世界初のWeb3アプリストアへの転換とCROSSチェーンの「OneChain」リブランドを発表した。

韓国発のWeb3ゲーム企業Nexxus(旧Wemade、本社:韓国、以下、Nexxus)が、韓国第2位のモバイルアプリ流通プラットフォーム「One Store」を運営するOne Store社を4,530万ドル(約670億ウォン)で買収すると発表した。買収完了後、Nexxusは同ストアを世界初のWeb3対応アプリストアへと転換し、自社ブロックチェーン「CROSS」を「OneChain」へリブランドする方針だ。3,800万台規模のユーザー基盤を抱えるアプリストアがWeb3化することで、Google PlayやApp Storeへの対抗軸として注目を集めている。

韓国第2位のアプリストアをWeb3企業が買収する歴史的ディール

Nexxusは、韓国の大手通信3社(SKテレコム、KT、LG U+)やGoogle、Samsungなどが出資してきた韓国国内第2位のモバイルアプリストア「One Store」の運営会社を4,530万ドルで買収する契約を結んだと発表した。

One Storeは2016年に韓国の通信キャリア3社が共同で立ち上げたアプリ配信プラットフォームであり、Google Playに次ぐ国内シェアを持つ。アクティブ端末数は約3,800万台規模に達しており、韓国市場における重要なディストリビューションチャネルとして位置づけられている。

買収後、Nexxusは同プラットフォームを段階的に再構築し、ブロックチェーン技術を組み込んだ「世界初のWeb3アプリストア」として再ローンチする計画だ。アプリ内決済、NFT配布、トークンエコノミーをネイティブに統合する構想が示されている。

CROSSチェーンが「OneChain」にリブランド、垂直統合モデルへ

買収発表と合わせて、Nexxusは自社が運営するブロックチェーン「CROSS」を「OneChain」へとリブランドすることも明らかにした。One Storeブランドとの一体運用を進める狙いがある。

OneChainは、アプリストア上で配信されるゲームやアプリのトークン経済、NFT資産、決済レイヤーを支えるインフラとして機能する。アプリ配信網(One Store)、ブロックチェーン基盤(OneChain)、ゲームコンテンツ(Nexxusが手がけるMMORPG群)を一気通貫で押さえる垂直統合モデルが完成する形だ。

Web3ゲームの分野では、配信プラットフォームによる手数料負担や審査の厳しさが長年の課題とされてきた。Google PlayやApp Storeでは、暗号資産関連機能の制約が多く、トークンエコノミーをフル活用した設計が難しい場面が少なくない。自前のストアを持つことで、Nexxusはこの構造的なボトルネックを回避できる立場に立つ。

3,800万台のユーザー基盤がWeb3普及の起爆剤になるか

今回の買収が市場で注目されている最大の理由は、すでに3,800万台規模で稼働している既存ユーザーベースへのリーチだ。

これまでのWeb3アプリストア構想は、ゼロからユーザーを集める必要があり、配信規模を確保するハードルが高かった。一方、One Storeはすでに韓国国内で広く普及しており、ゲーム、エンタメ、ユーティリティアプリを日常的にダウンロードする層が定着している。

Nexxus関係者は、買収後の段階的なWeb3機能導入を通じて、暗号資産に不慣れな一般ユーザーでも自然にトークンやNFTを扱える体験を提供したいと説明している。ウォレット生成や鍵管理を意識せずに使えるUX設計が、普及の鍵を握ることになりそうだ。

韓国はもともとブロックチェーンゲームや暗号資産の活発な利用国として知られており、Web3ネイティブなストアが立ち上がれば、東アジア圏全体への波及も視野に入る。

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Google・App Storeへの対抗軸となるか、業界の構造変化に注目

NexxusによるOne Store買収は、単なる事業拡大ではなく、モバイルアプリ流通の構造そのものに切り込む動きとして受け止められている。

これまでWeb3ゲーム業界は、エピックゲームズストアやSteamといったPC向けプラットフォームでは一定の足場を築いてきたものの、モバイル領域では決定的な配信網を持てずにいた。Apple・Googleの審査ポリシーが、トークンエコノミーやNFT取引機能の実装を制限してきたためだ。

One StoreがWeb3対応ストアとして再起動すれば、モバイル領域でWeb3ゲームを「制約なし」に配信できる初の主要プラットフォームが誕生することになる。開発者にとっては手数料負担の軽減やトークン機能のフル活用が可能となり、ユーザーにとっては資産性のあるゲーム体験へのアクセスが広がる。

買収完了の時期や、OneChain移行のロードマップ詳細については、今後段階的に発表される見通しだ。

まとめ

NexxusによるOne Store買収は、Web3ゲーム業界が長年抱えてきた「配信プラットフォーム問題」に対する、極めて実践的な回答と言える。3,800万台のユーザー基盤と独自ブロックチェーンを垂直統合する戦略は、GoogleやAppleの寡占構造に挑む数少ない現実的な選択肢だ。垂直統合モデルが東アジア発の新しいWeb3普及モデルとして機能するか、2026年以降の動きから目が離せない。

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