ブロックチェーンゲーム「Star Atlas」の週次開発レポート第219号では、Holosim Chapter2のリリースが目前に迫り、UE5ベースのGaliaモード拡張、z.inkブリッジ実装など、各方面での手応えある進捗が明らかになった。DAO投票やeスポーツイベントの動向も交えながら、長期開発タイトルとしての現在地を投資家・プレイヤー双方の視点から整理する。
Aephia Industriesが公開した「Weekly Star Atlas Newsletter #219」で、ATMTAが手がけるブロックチェーンゲーム「Star Atlas」の最新開発状況が報告された。Holosim Season1 Chapter2の実装準備、Unreal Engine 5によるGaliaモード拡張、z.inkインフラの進展、DAO投票の状況など、ゲーム開発とエコシステムの複数領域で着実な前進が確認できる内容となっている。
ブロックチェーンゲーム「Star Atlas」の週次開発レポート第219号が公開され、開発中コンテンツの各項目について現状が共有された。目玉となる新発表こそないものの、複数の主要システムが完成の域に近づいてきている。
なかでも注目したいのが、Holosim Season1 Chapter2の実装準備だ。Chapter2はまだ正式公開には至っていないが、コミュニティテスターと開発チームの双方からポジティブな評価が上がっており、公開の日は遠くないと見てよいだろう。
Chapter2で新たに導入されるのがCombat UIである。戦闘システムと戦闘トラッキング機能が大幅に強化される設計で、インターフェースの刷新により、プレイヤーは戦闘中の情報をより直感的に把握できるようになる。
HolosimではzProfile統合も並行して進んでいる。開発者のJimが、z.inkのサブスクリプション機能をHolosimのバトルパスシステムへ接続する作業を進めており、Holosim内の実績がzXP報酬として付与される仕組みも開発中だ。
これらは両方とも、Chapter2公開時点で動作可能な状態に達する可能性が高い。
Unreal Engine 5を基盤とするGaliaシングルプレイヤーモードの開発も着々と進んでいる。Star AtlasのCPOであるDannyによれば、UE5開発の軸足はオープンワールドモデルへと移ってきているという。
新たに追加されたのが、AIの惑星ナビゲーション機能だ。Unreal Engineの標準設計ではZ軸が上下方向として扱われるが、惑星環境では重力が惑星の中心へ向かうため、球体の上をAIが自然に動き回るための追加処理が求められる。技術的にはなかなか骨のある課題だ。
Gameplay EngineerのBradは、惑星側面に建設された基地を舞台としたガンプレイマッチで、その実装状況を公開した。すでに動作している段階にあるが、死亡キャラクターが宇宙空間へ漂い出してしまうなど、まだ磨き残しがある部分も見受けられる。
コンテンツ面でも拡張が続いている。最新パッチではHecteriaシステムに新たなMining Hot Spotが追加された。ARM Tapsと呼ばれる鉱業施設をNPC採掘者が守っており、そこへJorvik海賊が定期的に襲撃をしかけてくる設計になっている。
プレイヤーは海賊討伐のサイドクエストとして賞金を手にできる。イベントは繰り返し発生するため、何度でも同エリアへ戻って戦闘に加われるのがうれしいところだ。
現時点では海賊の攻撃対象はNPC採掘者に限られているが、Bradはプレイヤーを標的とするAI行動も開発中だと明かしている。海賊がプレイヤー艦隊の装備や積載物をスキャンし、リスクと見返りを天秤にかけてから攻撃を判断するという、なかなか策士な設計だ。
さらにGalia Expanseの世界観をより豊かにする要素として、惑星上にモンスターや動物を配置する計画も進んでいる。プレイヤーを狙ってくるクリーチャーや、ハンティング要素の導入が視野に入っている。
Star Atlasエコシステムを支えるインフラ開発も手を緩めていない。zProfileでは安定性の改善が施された一方、SAGE zXPメカニクスは予期せぬ問題が生じてロールバックを余儀なくされた。
Holosim Chapter2の開発が最優先となっているため、Jimは問題の調査を一時棚上げしている状態だ。現状ではSAGE zXPはほぼリアルタイムに近い形での配布に戻っており、不要な艦隊移動のフィルタリングは一時無効となっている。Holosim公開後には、恒久的な解決へ向けた作業が再開される見込みだ。
一方で、大きなマイルストーンも達成された。SolanaチェーンとZ.inkネットワークをつなぐブリッジが完全実装されたのだ。監査前の最終作業は残っているものの、z.inkメインネット公開へ向けた最重要タスクの一つをクリアしたことになる。
あわせて、z.inkテストネットもSolana/Agaveの最新バリデータクライアントへアップデートされている。
Star Atlas DAOでは現在、2つのPOLIS Improvement Proposal(PIP)が投票フェーズに入っている。締切はいずれも2026年3月6日だ。
PIP-27は、DAO Casters Programの初回選挙に関する提案である。Star Atlasエコシステムの情報発信を担うコンテンツクリエイターを5名選出するというもので、投票方式はSingle Transferable Vote(STV)を採用している。13名の候補者から上位5名が選ばれ、任期は2026年4月1日から90日間となっている。
投票の途中経過ではFuncracker、Neo、Winston、Alices Arcade、Odvbが上位に名を連ねている。なお、候補者の一人であるChet Robertsはすでに選挙から辞退している。
PIP-28はStar Atlasのロア制作とコミュニティ活動継続のための資金支援提案だ。提案者のZeSKKはATMTAの人員削減のあおりで職を離れた人物だが、それでもエコシステムへの貢献をやめたくないとして資金提供を申請している。
申請額は総額3万ドルで、5000ドルを6回に分割する形式だ。投票の途中段階では約93.5%が賛成票を投じており、支持は厚い。資金はDAOエコシステムファンドではなく外部トレジャリーのUSD資金から支払われる仕組みとなっており、最終的な承認にはCEOのMichael Wagnerの同意が必要となる。
2月26日にはStar Atlas UE5パッチも公開された。今回のアップデートは主にバグ修正とUI改善が中心だ。
Galia関連では、艦船メニューのLocationsタブが刷新され、システム階層が一目でわかる表示に生まれ変わった。HecteriaシステムへのMining Hot Spot追加も、このパッチで反映されている。
ガンプレイではスライディング動作の同期ズレやミニマップ表示の不具合が修正され、レースモードでは観戦速度の向上など細かな調整も入っている。マッチメイキングやロビー機能の複数の不具合も、今回まとめて解消された。
コミュニティ主導のイベントも活気を見せている。コミュニティ団体Super Phoenix Sportsがガンプレイトーナメントを開催し、決勝戦ではQuimeraチームがVanguardチームを僅差で下して優勝を飾った。
来週からは4週間にわたるレーシングトーナメントも始まる予定で、盛り上がりはしばらく続きそうだ。
開発チームの方ではSAGE C4の内部テストを1週間かけて実施した。追加テストを経たのち、PTR公開の時期を見極める計画となっている。
今回の週次レポートから見えてくるのは、Star Atlasの開発が複数のレイヤーで同時進行しているという事実だ。Holosimの実装、UE5によるGalia拡張、z.inkインフラの整備、DAO運営——これらが並行して動いている。
大規模タイトルでありながら、ゲームプレイ・経済インフラ・コミュニティガバナンスが一体となった構造を持つプロジェクトは珍しい。
Holosim Chapter2の公開、z.inkメインネット、SAGE C4と、今後数カ月は見どころが続く。投資家にとってはインフラの完成度が、プレイヤーにとってはゲーム体験の広がりが、それぞれ重要な評価軸になるだろう。
長期開発タイトルとしてのStar Atlasは、基盤づくりの段階からゲーム体験を豊かにする段階へ、確かな足取りで移行しつつある。
Aephia Industries:https://aephia.com/star-atlas/weekly-star-atlas-newsletter-219/
Star Atlas:https://staratlas.com/
Star Atlas DAO:https://govern.staratlas.com/
X(Star Atlas):https://x.com/staratlas
Discord(Star Atlas):https://discord.gg/staratlas
Star Atlas(スターアトラス) は、Unreal Engine 5 で構築され、ゲーム内経済をもつ高精細で没入感のある2620年を舞台にしたオープンワールドのMMORPGです。
■ジャンル:オンライン、MMO、SF
■対応機種:Windows
■リリース時期:近日
■デモ版: 早期アクセス版あり
https://store.epicgames.com/p/star-atlas-bead34
■P2E:対応
■NFT:対応
■トークン:$ATLAS / $POLIS
■ネットワーク:Solana
■詳細:https://support.staratlas.com/knowledge