10月31日に立ち上げ予定だったGram(グラム)が2ヶ月以内にローンチ可能と報じられています。
Gramは匿名性が高いメッセージアプリ「テレグラム」の独自通貨プロジェクト「テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)」上で使われる独自トークンです。
ローンチ以外にもテレグラム上で動作するボタンウォレット(BUTTON Wallet)が、テレグラムでGramを送受信できる「ウォレットのテスト版をリリース」したことも伝えられいます。
テレグラムは2億人以上のユーザーが利用するチャットアプリで、ICOでは8億5000万ドルという史上最大級の資金調達に成功しています。
今回はテレグラム・オープン・ネットワーク(TON)も交え、Gramについて解説します。
通貨名
➤Gram(グラム)
通貨記号
➤Gram
コンセンサスアルゴリズム
➤PoS
公式ツイッター
➤https://twitter.com/telegram
公式フェイスブック
➤https://www.facebook.com/telegrampage
発行上限
➤50憶枚
販売時期
➤プライベートセールで2017年3月までに2回実施
販売価格
➤初回プライベートセール価格0.37ドル
➤2回目プライベートセール価格1.33ドル(初回の3倍)
割当
➤4%開発者・44%投資家へ公開・52%TON保持
Gram(グラム)は、2018年2月に行われたプライベートセールで17憶ドルの資金調達に成功した、テレグラムが進めるブロックチェーンプラットフォーム「テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)」で利用できる独自トークンのことです。
テレグラムは約2億人以上のユーザーが利用しており、Facebookが発表した仮想通貨「Libra」のように、世界中で送金可能な新しいオンライン通貨としての機能を持つプラットフォームを構想しています。
Gramはビットコインのような分散型で、テレグラム側(運営者)でコントロールはしません。
テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)とは、テレグラムが開発するブロックチェーンプラットフォームで、BTCとETH両方の欠点を克服した決済プラットフォームになります。
高い匿名性と少額の手数料で送金することができ、既存のクレジットカード並みの早さでトランザクションを実行することができ、マイクロペイメントにも利用することができます。
このTONのプラットフォーム上に存在するのがGram(グラム)というトークンです。TONは、今までのビットコインやイーサリアムのブロックチェーンより優れた機能を搭載して作られる、「第3世代」のブロックチェーンと言われています。
テレグラム(Telegram)とはプライバシーを重視した暗号化チャットアプリで、2013年にニコライ・デュロフ氏とパベル・デュロフ氏の兄弟が設立しました。
デュロフ氏は、2013年までVkontakte.ruチームのリード開発者として働き、チーム退社後はテレブラムを設立、テレグラムのMTProtoプロトコルを開発しました。
ニコライ氏は、元のTONホワイトペーパーの著書であると考えられています。
パベル氏はソーシャルネットワーキングサイトVKの創始者で、テレグラムメッセンジャーとして知られています。
テレグラムは他のSNSと違い完全暗号化しているため、外部からのハッキングにも強いといわれています。2014年11月には、電子フロンティア財団による安全なメッセージング審査でTelegramは7点満点のうち5点という評価を受けました。
外部からのハッキングに強いことから、有力ICOの情報だけでなく、アンダーグランドな情報のやりとりもテレグラムを通じて行われることが多いです。
今年1月の報道では、TONは2019年3月にテストネットを立ち上げ予定とし、同10月31日までにローンチできない場合は、「調達した17億ドル近くの資金を返還する」としていましたが、今回の報道を見る限り、開発は順調に進んでいるようです。