Cosmosはクロスチェーン技術に焦点を当てたプロジェクトで、異なるブロックチェーンを繋ぐ技術を実現するためのプロジェクトです。
さて、ここで出てくるワード「クロスチェーン」とは、どのような技術でしょうか。
この記事ではクロスチェーンの特徴について解説していきます。
4月29日Cosmos(ATOM)がバイナンス上場の発表(2019/4/29 4:00)を受け価格が急騰しました。
Cosmos(コスモス)は、3.81ドル付近を推移していましたが、発表後5.06ドルまで急騰し40%以上価格を上げたことになります。
Cosmosはクロスチェーン技術に焦点を当てたプロジェクトで、異なるブロックチェーンを繋ぐ技術を実現するためのプロジェクトです。
さて、ここで出てくるワード「クロスチェーン」とは、どのような技術なんでしょうか。
この記事ではクロスチェーンの特徴について解説していきます。
クロスチェーンとは、異なるブロックチェーン同士をまたぐ、若しくは繋ぐ技術のことを言います。
例えば、ビットコイン(BTC)からイーサリアム(ETH)に交換するとき、取引所など信頼できる第三者を経由する必要があります。
これはビットコインとイーサリアムが別々のブロックチェーンだからです。
イーサリアムとERC-20トークン(Augur、Binance Coinなど)なら、同じイーサリアムのチェーンで動いているので取引所を介さず交換することができますが、別々のブロックチェーン(ビットコインとイーサリアムなど)では取引所を経由しなければ交換することができません。
しかし、クロスチェーン取引が実現すると異なるブロックチェーンを繋ぐことができるので、取引所を介さず直接交換することができます。
取引所で通貨を交換するとき、いくつかのデメリットが生じます。
・ハッカーに狙われやすい取引所に資産を預ける必要がある
・取引所のセキュリティへの不安
・手間が掛かる
クロスチェーン取引が可能になると取引所を利用しなくて良いので、ハッキング、セキュリティへの不安、交換する手間を解決することができます。
クロスチェーンを実現する技術は「アトミックスワップ(Atomic swaps, Atomic cross-chain trading)」と呼ばれており、2017年9月には世界初となるビットコイン(BTC)とライトコイン(LTC)との間で、アトミックスワップが成功しています。
通貨がアトミックスワップに対応するためには、いくつかの条件を満たさなければいけないので、仮想通貨の運営団体がアップデートする必要があります。(イーサリアム、モナコイン可能)
時間がかかる
アトミックスワップはオンラインにてブロックチェーンに記録するため、時間がかかります。
ビットコインの場合、生成時間は約10分間必要で、トランザクションが99.9%以上承認されるまでにあと6ブロック追加される必要があります。
ですので、場合によっては交換するのに1時間かかってしまうこともあります。
マイナーに支払う手数料が発生する
アトミックスワップは取引所を介さない為、取引手数料は発生しませんが、代わりにマイナーに支払うトランザクション手数料がかかります。
特に早く取引を完了させたい場合、手数料を多く支払う必要があります。
アトミックスワップが可能な通貨が少ない
アトミックスワップは通貨の仕様が合っていなければできません。
・同じハッシュ関数が使われている
・デジタル署名が必要
・CLTVとCSVのタイムロックが使える
徐々に増えていますが、現状アトミックスワップに対応する通貨は少ないです。
クロスチェーンに関わるプロジェクトを幾つか挙げてみました。
公式サイト:https://cosmos.network/
Cosmosはハブ(Cosmos Hub)とゾーン(Cosmos Zone)の2種類のブロックチェーンから構成されています。
Hubは複数は複数のブロックチェーンと同期し情報収集を行い、Zoneが別のブロックチェーンに情報を送信します。
公式サイト:https://polkadot.network/
Polkadotは、Web3 が手掛けるプロジェクトです。
Web3はイーサリアムのコア開発を行いCTOでもあったGavin Wood氏によって設立されました。
インターネット構造の中央集権化されたウェブを完全な分散型のウェブにすることをビジョンにしています。
公式サイト:https://aion.network/
Aionはブロックチェーンのスケーラビリティ、プライバシー、相互互換性などの問題を解決するために設計された多層ブロックチェーンシステムです。
Aionは高性能ブリッジメカニズムを使って異なるブロックチェーン間のデータ移動を可能にします。