TEAMZ Web3 & AI Summit 2026が東京・八芳園で開催、Animoca Brandsがデジタル所有権の新経済圏を提言

TEAMZ Web3 & AI Summit 2026が東京・八芳園で開催、Animoca Brandsがデジタル所有権の新経済圏を提言

2026年4月7〜8日に東京・八芳園で開催されたTEAMZ Web3 & AI Summit 2026をレポート。Animoca BrandsのYat Siu氏がゲーム領域を軸にデジタル所有権が切り開く新経済圏を語り、片山財務大臣やイタリア中央銀行代表も登壇した。日本のWeb3の国際的位置づけを象徴する2日間となった。

2026年4月7日・8日、東京・白金台の400年の歴史を誇る日本庭園「八芳園」に、50カ国・10,000人を超えるWeb3関係者が集結した。Animoca Brands共同創業者兼会長のYat Siu氏は基調講演で、ゲーム領域を起点としたデジタル所有権が新しい経済圏を形づくっていく構想を語った。片山さつき財務・金融担当大臣やイタリア中央銀行副代表も登壇し、ゲーム、金融、そして政策の3方向から日本のWeb3の国際的な立ち位置を浮かび上がらせる舞台となった。

400年の庭園で開催、Tokyo Web3/AI Weekの中核サミット

TEAMZ Web3 & AI Summit 2026は、2026年4月7日と8日の2日間、東京・白金台の八芳園で開催された。400年の歴史を持つ日本庭園が会場となり、テーマは「Tradition Meets Tomorrow(伝統が未来と出会う)」に設定されている。

サミットには50カ国以上から10,000人を超える来場者が訪れ、130名以上のスピーカー、100を超えるスポンサー・出展企業が参加した。4月4日から10日にかけて開催された「Tokyo Web3/AI Week」の中核プログラムとして位置づけられ、関連サイドイベントも100以上が同時展開される構成だ。

パートナーにはBinance、XRP、Cardano、SBI VCトレード、Startale、EMURGO、AAC Holdings、Envo、Bitcoin.com、TRONなど主要企業が名を連ねる。会場には多層構造の展示ゾーンが設けられ、日本語と英語の同時通訳により国内外の参加者が等しく議論に加われる環境が整えられた。

桜が咲く時期の伝統庭園という舞台は、テーマとなった「伝統×未来」の文脈を空間そのもので体現するものだった。

Animoca BrandsのYat Siu氏、ゲーム起点のデジタル所有権経済圏を提言

サミットで最も注目を集めたセッションのひとつが、Animoca Brands共同創業者兼会長のYat Siu氏による基調講演だ。氏は「デジタル所有権が切り開く新しい経済圏」をテーマに、ブロックチェーンゲームを軸とした議論を展開した。

ゲーム内のアイテム、キャラクター、土地がプレイヤー自身の資産として扱われる世界では、遊ぶ行為そのものが経済活動に変わっていく。Animoca Brandsはゲーム領域でのデジタル所有権を長年にわたり牽引してきた企業であり、The SandboxやMocaverseといったタイトル群を通じて知見を蓄えてきた。

講演の核心は、デジタル所有権がプレイヤー・クリエイター・企業の関係性を再設計するという点にある。ゲーム内アイテムの二次流通、IP保有者とファンの収益共有、クリエイター経済の再構築といったテーマが具体的に示された。

議論はゲーム内経済の枠を超え、文化コンテンツやIP全般の流通、さらにはRWA(現実資産)のトークン化へと地続きに広がっていく。ゲームで培われた所有権の仕組みが、他分野に波及していく展望が示された形だ。

片山財務大臣が登壇、日本政府のWeb3戦略が本格フェーズへ

今回のサミットを他と差別化したのが、日本政府関係者の登壇の厚みだ。

片山さつき財務・金融担当大臣が基調講演に立ち、Web3とAIが日本の次世代社会に果たす役割を語った。あわせて河崎秀人デジタル大臣政務官、自民党デジタル社会推進本部長の平井卓也氏も登壇している。

とりわけ象徴的だったのが、国民民主党代表の玉木雄一郎氏による「日本をデジタル資産国家に」と題した単独キーノートだ。Web3を国家経済成長の柱に据える構想が示され、デジタル資産を単なる投機対象ではなく政策基盤として扱う方向性が明確に打ち出された。

観察者の立場から実務者の立場へ——日本の政策スタンスが移行しつつある姿勢が、国内外の参加者に伝わる構成となっていた。

BlackRock・SMBC・イタリア中央銀行が登壇、機関投資家の本気度

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機関投資家の関与もかつてない規模へと広がった。「TradFi Meets the Future of Finance」と題したパネルには、BlackRock Japan、SMBC、Flow Traders、Webull Securities Japanの幹部が揃って登壇した。

CBDC(中央銀行デジタル通貨)と民間ステーブルコインを扱う別セッションでは、財務省担当者、JPYCおよびProgmatの両CEO、デロイト トーマツのパートナーが議論を交わしている。

RWAトークン化のパネルには、イタリア中央銀行(Banca d'Italia)副代表のAndrea Perin氏が参加した。EMURGO、Gold Dollar、Midas Labsの幹部とともに、数兆ドル規模と試算される現実資産のオンチェーン化市場について議論を深めた。欧州主要中央銀行の代表がWeb3サミットに登壇する事実は、機関投資家側の姿勢が大きく変わりつつあることを強く印象づけた。

世界のWeb3トップランナーが集結

スピーカー陣の国際性も際立つ顔ぶれとなった。CardanoおよびEthereumの共同創設者で、Input Output CEOのCharles Hoskinson氏は、2026年におけるLayer 1インフラの役割を基調講演で語った。

TRON創設者でHTXアドバイザーのJustin Sun氏は、暗号資産金融と日本の伝統金融を橋渡しする取り組みを解説している。起業家の堀江貴文氏も投資家や創業者とともにファイアーサイドセッションに参加し、日本のWeb3エコシステム再活性化について議論を交わした。

2日目冒頭には、Cardano FoundationのCEO Frederik Gregaard氏が「次の経済における定義的通貨としてのデジタルトラスト」をテーマに基調講演を行った。Ethereum Foundation、Aptos Labs、Litecoin Foundation、MidnightがLayer 1インフラ専用パネルを構成し、Circle、Animoca Brands、Wave Digital Assetsといった主要プロトコル・投資企業も存在感を示している。

まとめ

日本のWeb3が、政策・金融・ゲーム領域の3方向から足場を固めつつある段階に入ったことを鮮やかに印象づけるサミットだった。Animoca BrandsのYat Siu氏が語ったゲーム発のデジタル所有権経済圏は、RWAトークン化やステーブルコイン議論とも確かに地続きで結ばれている。東京が単なる開催地ではなく、伝統と未来技術が交わる国際拠点として機能しうる事実を、八芳園という舞台が静かに証明していた。2027年の動向にも注目したい。

関連URL

TEAMZ Summit 2026 公式サイト:https://www.teamz.co.jp/en
TEAMZ Summit 2026 スピーカー一覧:https://www.teamz.co.jp/en/2026/speakers
Animoca Brands:https://www.animocabrands.com/
元記事(Bitcoin.com News):https://news.bitcoin.com/teamz-summit-2026-recap-global-web3-meets-japan-at-a-historic-tokyo-venue-2/

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