「キャプテン翼 -RIVALS-」Mini App版が終了 単一タイトルが歩んだ3年間のWeb3挑戦

「キャプテン翼 -RIVALS-」Mini App版が終了 単一タイトルが歩んだ3年間のWeb3挑戦

キャプテン翼 -RIVALS- Mini App版のサービス終了が発表された。Polygon・Oasys・Mini Appと形を変えながら走り続けてきた同タイトルのWeb3ゲームとしての3年間を振り返る。

Mint Town(本社:東京都、以下Mint Town)が開発・運営するブロックチェーンゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」が、LINEおよびTelegramで提供してきたMini App版を2026年5月25日をもってサービス終了すると発表した。

Mini App版終了、プロジェクトは完全終息へ

出典 : note.com

「キャプテン翼 -RIVALS- | Mini App」は2026年5月25日をもってサービスを終了する。2023年のローンチ以来、形を変えながら続いてきた同タイトルのWeb3展開が、これですべて幕を閉じることになる。

運営側は、Web3ゲーム市場の変化によって継続的な開発・運営体制の維持が難しくなったと説明している。複数の選択肢を検討した末に、今回の決断に至ったという。

Mini App版はLINEとTelegram上でプレイできる設計を採用し、インストール不要でアクセスできる手軽さが売りだった。シーズン制のランキングやトークン配布、エアドロップといった仕組みを取り入れ、ブロックチェーンゲームに馴染みのないカジュアルユーザーにも扉を開こうとしていた。

サービス終了までのスケジュール

終了に向けた具体的なスケジュールも公表されている。

・2026年4月30日:Season4終了、RCコイン販売停止
・2026年5月7日:Season4エアドロップ請求開始
・2026年5月25日:サービス終了

最終シーズンにもランキング報酬が設けられており、上位ユーザーには記念NFTの配布が予定されている。終了の直前まで、ゲーム内の経済的な仕掛けを維持しようとする姿勢は最後まで貫かれている。

また、2026年4月2日にはAMAの開催も予定されており、開発の背景やこれまでの運営方針について語られる見込みだ。

Polygon版・Oasys版に続く終了

「キャプテン翼 -RIVALS-」は、複数のブロックチェーン上で展開されてきたタイトルだ。

Polygon版とOasys版はすでに2025年11月にサービスを終えている。トークン価値の維持やゲーム内経済圏の安定化に苦戦したことが、継続を断念する判断に影響したとみられる。

その後もMini App版は運営を続けていたが、今回の終了決定によって、すべての展開に終止符が打たれることになった。

「キャプテン翼 -RIVALS-」のWeb3展開の歩み

2023年:Polygon版ローンチとPlay-to-Earnモデル

出典 : prtimes.jp

「キャプテン翼 -RIVALS-」がPolygonブロックチェーン上でサービスを開始したのは2023年のことだ。

NFTカードを軸にしたゲーム設計が採用され、プレイヤーはキャラクターカードを集め、育てながら対戦に臨む。バトルの結果に応じてトークン報酬を得るPlay-to-Earnモデルが取り入れられ、Web3ゲームとしての骨格が作られた。

マルチチェーン展開:Oasys版の追加

出典 : prtimes.jp

Polygon版に続いて、国内ゲーム特化チェーンであるOasysへの展開も果たした。

複数のチェーンで展開することでユーザー層を広げ、流動性を確保しようとする狙いがあった。各ブロックチェーンの特性を活かしながら、経済圏そのものを拡張しようとする戦略だった。

Mini App展開:Telegram版とLINE版の段階的投入

出典 : prtimes.jp

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「キャプテン翼 -RIVALS-」は、より多くのユーザーに届けるための手段としてMini App領域への展開に踏み切った。

まず2024年9月にTelegram版がリリースされた。Telegram上で直接プレイできる設計を採用し、暗号資産ユーザーとの相性が良いプラットフォームを足がかりにした展開だ。ウォレット連携を前提としながらも、従来のDAppと比べて入り口をシンプルにした点が特徴だった。

続いて2025年1月にはLINE版が加わった。国内に広い利用者基盤を持つLINE上での展開は、これまでブロックチェーンゲームに触れてこなかったWeb2ユーザー層を引き込む狙いがあった。アプリのインストールなしにアクセスできる手軽さは、それまでのゲームと比べて明らかに間口を広げるものだった。

両プラットフォームを通じてシーズン制ランキングやエアドロップ施策が繰り返し実施され、ユーザーが継続してゲームに関わり続ける仕掛けが作られていた。

2025年:主要チェーン版の終了

出典 : x.com

2025年11月、Polygon版とOasys版が相次いで終了した。

トークン経済の維持やユーザーのアクティビティ継続が壁となり、長く運営を続けることの難しさが、はっきりと表面化した局面だった。

2026年:Mini App版終了で完全終息

出典 : note.com

最後に残っていたMini App版も2026年5月に終了し、「キャプテン翼 -RIVALS-」のすべてのサービスが幕を閉じる。

複数のプラットフォームを渡り歩きながら展開してきたこのプロジェクトは、約3年でその歴史に幕を引くことになった。

ユーザーの反応

Web3ゲームとしての示唆

「キャプテン翼 -RIVALS-」は、人気IPを背負いながらWeb3の可能性に挑んだタイトルだった。

NFT、トークン報酬、マルチチェーン展開、Mini Appと、当時考えられる手をひと通り打ちながらユーザー拡大を目指した。

しかしトークン価値の安定やユーザーの定着という根本的な課題は最後まで解消されなかった。外部の市場環境に大きく左右される構造が、運営を続けることへの重荷となったことも否めないだろう。

今後への影響

このタイトルが歩んだ道は、Web3ゲームにおいてどんな施策を組み合わせれば機能するのか、あるいはしないのかを、実際の運営を通じて問い続けた記録として残る。

ユーザーの動線設計、経済圏の持続性、IPの力と限界——それぞれの論点が、リアルな形で浮かび上がった3年間だった。

「キャプテン翼 -RIVALS-」の歩みは、Web3ゲームが黎明期から調整局面へと移り変わっていくこの時代を象徴するひとつの事例として、今後のタイトル開発に何かを語りかけていくはずだ。

CAPTAIN_TSUBASA__RIVALS_ Dapps

キャプテン翼 -RIVALS-

キャプテン翼 -RIVALS-は、原作「キャプテン翼」に実際に登場する選手たちを育成し、他のプレイヤーと対戦(PvP)する新感覚ブロックチェーンゲームです。最大の特長は、他プレイヤーとの対戦を通して得られるライバルピースを、選手やサポートキャラクターなどのNFTを含む報酬と交換することができる点です。従来のスマートフォンゲームとは異なり、本作においてプレイヤーが扱う選手に関しては、たとえ同一選手であっても全て異なる絵柄・パラメータから構成されるようプログラムで生成された「ジェネラティブNFT」となります。
また音楽家・プロデューサー・DJの大沢伸一(MONDO GROSSO)氏が楽曲制作を担当しています。

■ジャンル:オンライン、PVP、サッカー、GameFi
■対応機種:-
■利用料金:-
■リリース時期:2023年1月12日
■デモ版:-
■P2E:対応
■NFT:ジェネラティブ選手NFT
■スカラーシップ:-
■トークン:$TSUBASAUT(ユーティリティートークン),$TSUBASAGT(ガバナンストークン)
■ステーキング:-
■マーケットプレイス:あり
■ネットワーク:Polygon
■IEO:予定
■パートナー:Animoca Brands,Yield Guildなど
■スマートコントラクト監査:-
■提供会社:BLOCKSMITH&Co. SWORD PTE. LTD,
■email:
■ホワイトペーパー:https://captain-tsubasa-rivals.gitbook.io/whitepaper-japanese/
©高橋陽一/集英社
©Thirdverse, Co., Ltd.
©BLOCKSMITH&Co.

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