昨今は、脱DAUの流れになっていくのではないかと予想されています。
その理由として、
・EOSなどのガス代不要のチェーンとのDAUが比較できない
・MyCryptoHeroesなどのゲームではオフチェーン部分が増えてきている。
・デイリーボーナスなど、各ウォレット一日一度しかできない手段へ対するBotの介入
などにより、DAUさえも、単純に比較できない状態になってきているからです。
ブロックチェーンゲーム(dApps)は、Ethereumだけではなく、EOSやTron、NEMなどでも作られています。
Dappradarを確認すると、ETH以外のdAppsもありますが、EOSでのゲームが5千人近くと、ETHのdappsゲームでは考えられないような数字が記録されています。
どうしてここまでETHとEOSの間で差が起きるかと言うと、もちろん単純に人気があるという面もありますが、EOSではユーザー側は手数料が無料の為、Bot等で運用する事での収益化が、ETHに比べて実現しやすい部分があります。
今後は、他のブロックチェーンをまたいだ比較をする為の別の指標が必要になってくるのではないかと考えられます。
オフチェーンとは、通常のウェブサーバーに記録をし、ブロックチェーンに記録をしていない部分を指します。
オフチェーンでのアクションは、ブロックチェーンに記録されていないので、DAUとしてはカウントされません。
例えば、MyCryptoHeroesでは、オンチェーンの部分がとても少ないです。
DAUとしてカウントされるためには、
・デイリーボーナスを獲得するか、
・HeroやエクステンションをCryptoWorldとやりとりするか、
・GUMを購入するなどの
限られたアクションで「トランザクションを発生させる必要」があります。
・ノードを探索する
・装備や編成を変える
・GUMでヒーローを購入する
などの、メインのゲーム部分はオフチェーンで実装されています。
デイリーボーナスもガス代がかかるからと貰わずに、自然なスタミナ回復のみでノードを探索している無課金ユーザーや、
課金をしていても、今日はノードを回るだけのような日は、DAUにカウントされません。
今後、特にゲームでは、非中央集権化としてよりも、エコシステムとしてのブロックチェーン化が進む事が予想される為、アセット売買のみオンチェーンでそれ以外の部分ではオフチェーンになったゲームが増えてきます。
そうした中、DAUでのランキングは運営の発表する値とかけ離れた値となり、どんどん形骸化していくことも考えられます。
「My Crypto Heroes 」(マイクリプトヒーローズ)はdouble jump.tokyoによるワーカープレイスメント型RPGゲーム。
歴史上のヒーローたちを集め、育て、バトルに挑みます。
多彩なヒーローとアイテムを組み合わせたチーム編成が、バトルでの勝利のポイント。
最強のチームでCrypto Worldの覇者をめざそう!
招待コードに「LRwA」と入力すると、特典ヒーローが貰える!
■ジャンル:PVP、RPG、2D
■対応機種:WEBブラウザ、モバイル
■チェーン:Ethereum, Polygon, MCHverse
■提供会社:double jump.tokyo
dAppsやICOでは、1アカウント1回、Gas代だけで何かがもらえるAirDropやデイリーボーナスへ対してはBotが何千ものアカウントを用いて介入してきます。
そうして得たコインやアセットが、数十円の価値に将来的になったとした時、1個のアカウントでは数十円ですが、数千個のアカウントで貰ったものを統合すれば、数万円の利益になってくるからです。
何千ものアカウントがそれぞれ一日一回活動をさせたら、それだけでDAUが何千と増えます。
その為、Botが数千のアカウントを使って運用できるメリットがあるアプリと、そうでないアプリとでは、DAUに差が出てきます。
DAPPERは、手数料が不要のdappsウォレットですが、スマートコントラクト型ウォレットとも呼ばれます。
スマートコントラクト型ウォレットは、通常のメタマスクなどのウォレットと仕組みが違います。
通常のメタマスクなどのウォレットは、
・貴方のウォレットからスマートコントラクトを実行→なんらかの処理
の流れですが、
DAPPERなどのスマートコントラクト型ウォレットの場合、
・何らかの処理を依頼→ウォレットサービス側がその命令を実行するように、貴方のウォレットとして指定されているスマートコントラクトを実行→ウォレットのスマートコントラクト経由で、実行したいサイトのスマートコントラクトを実行→なんらかの処理
が行われます。
この時の処理は、通常のNormalTransactionには含まれず、InternalTransactionとして、処理されます。
前述の集計方法だと、NormalTransactionだけを集計する為、DAPPER経由のやり取りはDAUにもカウントされません。
クリプトスペルズは、現在特殊なつくりをしているため、数値上のDAUは、管理者がコントラクトを実行する際の「1」です。
しかし、DAU「1」でもクラウドセールでは800ETHを超える額を売り上げることとなりました。
クリプトスペルズの場合、下図のような仕組みで、ユーザーごとに入金用アドレスとしてウォレットが設定されています。
ここへの入金へ対して、DAUとして計測自体は出来ても、ウォレットアドレスが、ユーザーが増えるたびに増えていく為、ブロックチェーンゲーム(dapps)ランキングですべてのウォレットを登録するわけにはいかず、メインのコントラクトのみが登録されています。
そのため、実際の数は数百数千あっても、DAU上は1として表示されています。
クリプトスペルズのクラウドセールが昨日6月25日20時より始まりました。
リミテッドレジェンダリーは開始直後に5枚販売され、10万SPLから20万SPLへと高騰しました。
盛り上がりを見せるクリプトスペルズのクラウドセール、その売り上げについて分析をしてみました。
(記事執筆時、6月26日の昼)
(最終追記 7月8日)
◾️ゲーム概要
Crypto Spells(クリプトスペルズ)は、日本初のブロックチェーンを利用したトレーディングカードゲームです。2019年にリリースされ、NFTカードを用いたバトルや取引が可能なゲームで、プレイヤーはブロックチェーン技術に基づいたカードの所有権を持ち、ゲーム内外で取引ができます。プレイヤー同士の対戦や、定期的に開催されるトーナメントを通じて報酬を獲得することが可能です。
◾️コンテンツ
CryptoSpellsは、デジタルカードを使って戦略的なデッキを構築し、他のプレイヤーとPvP形式で対戦するトレーディングカードゲームです。カードはNFTとして発行され、所有者はそれを自由に売買できます。また、プレイヤーはバトルで勝利することでレベルアップし、チケットを獲得して新しいカードを得ることが可能です。
◾️機能
•NFTカード: EthereumとPolygonのブロックチェーン上で発行され、真の所有権が証明されるNFTカードです。
•マーケットプレイス: プレイヤーはカードをゲーム内外のマーケットで自由に取引でき、NFTカードはOpenSeaなどのプラットフォームでも取引可能です。
•プレイ・トゥ・アーン (P2E): PvPバトルやトーナメントを通じて報酬を得ることができ、稼ぐことを目的としたプレイスタイルが可能です。
•コミュニティイベント: トーナメント主催者やコミュニティへの貢献者に対して、報酬が与えられる仕組みがあります。
◾️基本情報
ゲームタイトル: CryptoSpells(クリプトスペルズ)
ジャンル: デジタルトレーディングカードゲーム(TCG)、NFT、Play-to-Earn (P2E)
対応機種: ブラウザ、モバイル(iOS/Android)
価格: 基本プレイ無料
開発状況: 2019年6月リリース済
P2E: PvPバトルやイベントを通じた報酬の獲得が可能
ブロックチェーン: Ethereum、Polygon、TCG Verse(Oasys L2)
トークン: TCGC、SPL
NFT: レア度の異なるトレーディングカードNFT、OpenSeaなどで取引可能
プロバイダー/開発者: CryptoGames Inc.
ホワイトペーパーURL: CryptoSpells公式サイト
これらの事から、DAUでさえも単純に比較できなくなりつつあります。
とはいえ、DAUはブロックチェーン上に記録された誰でも見られるデータをもとにした集計なので、dAppsがdAppsたりえる値として必要な値です。
今後もDAUは注目される値となりますが、上記のような要素がどの程度影響しているのかを踏まえたうえで、DAUを正しく把握しましょう。