2021年4月1日、EnjinはPolkadotを用いた次世代型NFTブロックチェーン「Efinity」の開発を目的としたプライベートセールを行い1890万ドル(約21億円)の資金調達を実施したと発表した。
本資金調達はCrypto.com Capital、DFG Group及びHashedがリードし、Hypersphere、BlockTower、Blockchain.com Ventures、Fenbushi、Iconium、HashKey、Arrington XRP Capital、DeFi Alliance等が参画したとしている。
EnjinのCOOであるCaleb Applegate(カレブ・アップルゲート)氏はこう言っている。
「NFTは全ての人にオープンであるべきです。Polkadotを用いることで、我々は簡単にスケーラブルなソリューションを構築し、新たなNFTの経済圏へ、誰でも参加できるようにします。 常にエンドユーザーを念頭に置き、Efinityは全ての人に、楽しくシンプルで利用しやすい体験を提供します。」
同社が開発している「Efinity」はPolkadotを使用し、6秒ごとにトランザクションを処理するように設定できるとしている。
また、承認方法はPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を使用するためPoW方式よりも高トランザクションが期待され、1,000TPS(Transaction Per Second)にスケーリングすることが可能と述べている。
Enjinはさらに、ブロックチェーン間のインターオペラビリティを向上する為、任意のブロックチェーンからのファンジブルまたはノンファンジブルなトークンをEfinityネットワークに移動し、Plokadotのエコシステムで利用を可能にする「Paratoken」と呼ばれる、ERC-1155トークン規格の発展版である新しいクロスチェーントークン規格の開発を行っている。
これによりデジタルアイテムのブロックチェーン間で相互利用が促進されると主張している。
「デジタルアセットは、ブロックチェーンのメタバース上に存在すべきです。 複数のブロックチェーン間で流動性を持たせることで、より多くのクリエイターと購入者、販売者を繋ぎ、エコシステムを拡大します。」
ー Witek Radomski / Enjin CTO
また、このエコシステムで使用されるトークンとしてEfinity Token (EFI)が用いられる。詳しくはこちらのホワイトペーパーで確認できる。
ホワイトペーパー(https://efinity.io)
さらに、EfinityにENJをステーキングし、ENJでトークンを作成することに対するリワードとして、Enjinは、全供給量の15%に相当するEFIを確保している。
ENJをEfinityにステーキングするユーザーは、ネットワーク料金、マーケット手数料、クロスチェーンブリッジ料金、およびスマートコントラクト料金から収集されたEFIも、獲得が可能になるという。
EnjinはSnowforkが提供するオープンソースブリッジの開発を進めることで、NFTが「Polkadot」と「Ethereum」、およびその他のブロックチェーン間で移動可能な状態すると表明している。
また、EfinityのマーケットプレイスとなるNFT.io(https://nft.io)で、入札者にEFIを提供することで、アセットの流動性を向上させ、コレクターが所有しているNFTへの評価を可視化するとしている。