木村:ブレフロというIPとブロックチェーンゲームを組み合わせて企画していく中で、難しかったことはありましたか?
石川:難しかったのは、運営が用意したシナリオや楽しみ方をどれくらい用意するかです。
ブロックチェーンゲーム、というかマイクリはプレイヤー自身が主人公で、自分のアセットを使って、自分で楽しみをつくるという文化があります。
ランド機能もあって、ゲームはプレイヤーコミュニティのものと言える状態に近いかなと。
一方、ブレフロは完成されたゲームで、運営が用意したストーリー、シナリオがあって、それを楽しむことができます。
こうした文化の違いがある中、どの程度運営が用意するか悩みました。
加えて、運営が考える人気キャラクターと、プレイヤーの好きなキャラクターは別です。
ブレフロに興味を持って入ってきたブレフロプレイヤーが、がっかりしないように、すごく気を使います。
ブレフロでは進化で絵柄が変わります、☆2から☆7くらいまで段階に応じて絵柄があるので、どの絵柄を使うのか悩みました。
ブレフロを使うからには、興味を持って入ってくれたブレフロファンが悲しまないような形に絶対しないといけないと思っています。
11月30日から、バトルの動作確認とバランス調整を目的としたブロックチェーンゲームプレーヤー向けのバトルテストを実施致します。
キャラクターのセールはしませんが、皆さんに同じアセットをレンタルして戦ってもらうような形になります。
画面崩れや、明らかに強いキャラやスキルがあるかもしれませんが、テスト参加者からのフィードバックを頂いて本リリースに向けて改善していきます。
マイクリ運営での失敗の経験を経て、運営のルールを運営ガイドラインとして明文化することの必要性を強く感じたという石川氏は、ブレヒロ開発におけるコミュニティとの関わり方に対して既存のゲーム開発では見られない新しいチャレンジを試みています。
後半はブレヒロの開発をどう進めていくかについてお話を伺います。