English
Connect
ニュース・記事

2020年ビットコイン半減期迫る|仮想通貨における半減期とは

2020年ビットコイン半減期迫る|仮想通貨における半減期とは
更新日

仮想通貨の取引高ランキングで一位のビットコインは2020年、マイニング報酬を半分にする半減期を予定しています。

2020年の半減期は3回目となり、これまで2回の半減期が行われました。

半減期は価格の変動に影響を及ぼし、ビットコインでも過去2回価格が上昇しています。

この項では、来年ビットコインの半減期を迎えるにあたり、「半減期とは何か?」について解説していきます。

半減期とは

半減期とは、「半分にする」という意味をもつ「halving」を訳した言葉で、仮想通貨の代表であるビットコインなどは、半減期を迎えるとマイニング報酬が半分になります。

ビットコインはこれまで2回の半減期を迎え、2020年3回目となる半減期が予定されています。

最初の半減期ビットコイン)があった2012年には、マイニング報酬が50BTCから25BTCになり、2番目の2016年には25BTCから12.5BTCへ。2020年では12.5BTCから6.25BTCになる予定です。

半減期は通貨ごとに異なり、必ずしも半分になるというわけではありません。

マイニング報酬が半分になる

ビットコイン(BTC)の取引の検証・承認作業を行うことを「マイニング」と呼びます。

マイニングを行う人をマイナーと呼びますが、マイナーは作業報酬として一定のビットコイン(BTC)が支払われます。

しかし、ある時期になると報酬は半額に減額されるように設定されています。この時期を半減期と言います。

ビットコイン半減期のペースは21万ブロックごとに行われ、これまでのペースも大きな変化はなく、ほぼ4年に1回となっています。

『Bitcoin Block Reward Halving CountDown』では、ビットコインの発行枚数やスピードを見ながら、次の半減期までの日数をカウントダウンしています。

https://www.bitcoinblockhalf.com/

半減期が設定される理由

ビットコインはマイニング報酬を支払うときにのみ、新たなビットコインが新規発行されます。仮に半減期が設けられていないと、マイニングを続ければ続けるほど通貨は発行され増えていきます。

日常で取扱われる紙幣は、政府や中央銀行など母体があるため、発行に関しコントロールすることができます。

しかし、ビットコインなどは母体がないため、流通量の増加に合わせて発行量が減っていくようにプログラムされています。

半減期は段階的に軽減させていくことで、価値を保つ目的があります。

発行上限が設けられている理由

因みにインフレを防ぐ手段として、多くの仮想通貨はあらかじめ発行上限が設けられています。

ビットコインでは2100万枚が発行上限数となり、全ての通貨が発行されるのは2140年ごろと言われています。その後、マイニング報酬が支払われることはなく、新たな通貨が発行されることもありません。

法定通貨では、発行上限が設けられていません。国債の発行、または借金(信用創造)により新規発行されます。

政府が国債を刷って日銀に引き受けさせれば、結果として大量に紙幣を発行することができます。各国でも起きましたが、日本も太平洋戦争中、日銀が紙幣を大量に発行したことで通貨の価値が下がりインフレが発生しました。

ビットコインでは発行上限を設けることで、価格が下がらないよう工夫されています。

半減期と相場の関係性

一般的に、半減期を迎えると仮想通貨の価格が上がるといわれます。

これは、半減期を迎えることで発行上限が近づき、マイニング報酬として得られる仮想通貨の量も減って流通量が下がるので希少性が高まるからです。

そして投資家は期待する心理が働いて、購入する人が増えていく傾向かあります。

例えば、直近では2019年8月にライトコイン半減期がありました。

2019年ライトコイン半減期

半減期を迎えた当日(8/5)、4時間足で見ると10000円付近を推移していたライトコインは、11340円まで価格を上げています。

半減期になると通貨の価格が上昇する」という認識が仮想通貨投資家のなかでは一般的になっています。多くのユーザが価格の上昇を見込んであらかじめ仮想通貨を購入、高騰した後に売却して利益を出そうとするため価格が上昇しやすいです。

ライトコインでは8月に半減期を迎えるということで、5月ごろから買われています。

このときの相場を見ると、6月中旬から月末までは値を上げていったものの、7月に入ると上下を繰り返しています。

つまり、半減期3ヶ月前から折り込み済みとされ、その1ヵ月ほど前に値上げのピークが来て、徐々に価格を下げています。

仮想通貨の価格を決める要素は希少性だけではないので、半減期を迎えれば絶対に価格が上昇するというわけではありませんが、それでも半減期が近づけば価格が上昇する可能性はかなり高いといえます。

そのため、投資する仮想通貨を選定する判断材料として、半減期がいつなのかをチェックしておくことは非常に有効です。

さいごに

来年2020年5月には、ビットコイン半減期を迎えます。

専門家、投資家の間でも注目されており、価格が上昇すると期待されています。

尚、2020年半減期を迎える通貨として、2020年5月にビットコイン、2020年7月にモナコインが予定。また、2021年8月にはビットコインキャッシュの半減期が予定されています。

この記事が良かったら
いいねしよう

毎日情報を更新しています。

この記事が良かったら
いいねしよう

毎日情報を更新しています。

著者について

ぼ~ぬん

2006年、カルト・ブルーを取得にて フランス・ブルゴーニュのbeauneに1年間勤務。 2016年6月、仮想通貨トレードに参入。 2018年より投資枠を拡大。資産運用中。

新着ブロックチェーンゲーム

オススメの記事ブロックチェーンゲームインフォ(NFTゲーム)注目記事

掘ることが楽しいブロックチェーンゲーム「Brilliantcrypto」CBTプレイレポート
3Dの鉱山でツルハシ片手に宝石を掘り当てるブロックチェーンゲーム「Brilliantcrypto」 の第2回クローズドβテストゲームレポート。
  • ゲーム攻略/紹介
  • 2024-02-04
  • 日本語で遊べるブロックチェーンゲームおすすめランキング
  • ゲーム攻略/紹介
  • 2023-01-23
  • 【無課金でクリスぺ攻略】クリプトスペルズは無課金で稼げるのか
    人気Youtuberにも取り上げられ、大いに盛り上がる中、クリプトスペルズは果たして完全無課金では稼ぐことが出来るのかについて、現時点での収益性について紹介します。 ※こちらの記事ではあくまでも方法の紹介のみになり、BCGで稼ぐことを勧めている記事ではございません。 #クリスペ 2021年7月1日 更新 月間、チャレンジミッションに関する記載、その他を追記 2020年5月26日更新 アセットアナライザーにNFT追加
  • ゲーム攻略/紹介
  • 2020-05-26
  • Sorare(ソラーレ)NFTサッカーゲームの遊び方・稼ぎ方を初心者向けに解説(2023年版)
    「Sorare(ソラーレ)を始めてみたい」 「SorareでNFTを稼げるって聞いたけど、本当?」 2023年現在、このような思いでSorareに登録しようか悩んでいる人は多いでしょう。 この記事では、Sorareサッカーゲームの特徴と遊び方、そして稼ぎ方について詳しく紹介します。 「本当にSorareで稼げるの?」「無課金でも楽しめる?」といったよくある質問にも解説していますので、これからSorareサッカーゲームを始める方は、ぜひチェックしてください。
  • ゲーム攻略/紹介
  • 2020-06-20
  • この著者による記事

    バイナンスも出資するCocos-BCXとは|特徴や将来性について解説
    ブロックチェーンゲームを開発する上で、ゲーム制作の知識、ブロックチェーンの知識と両方が必要となり、開発者にとって非常にハードルが高いです。 Cocos-BCXは独自の開発キッドを利用することで、簡単にブロックチェーン上でDappsを開発、デバッグ、リリースすることができきます。 Cocos-BCXは大手企業との提携や融資、バイナンスに上場したことで話題にもなりました。 この記事ではCocos-BCXの特徴や将来性ついて解説します。
  • Blockchain/NFT
  • 2019-09-02
  • コンセンシス(ConsenSys)社の取り組み
    先日(2018年11月6日)、新生銀行とコンセンシス(ConsenSys)がブロックチェーン技術活用を検討するための基本合意に関する覚書を締結しました。 各メディアで取り上げられましたが、コンセンシス(ConsenSys)がどのような企業なのか、分からない方もいらっしゃると思います。 この記事では、コンセンシスがどのような取り組みを行い、どういう活動を行っているかを纏めてみました。
  • Blockchain/NFT
  • 2018-11-12
  • 仮想通貨 セントラリテイ(Centrality)とは
    セントラリテイ(Centrality)は、2018年1月にICOが実施されたプロジェクトで、その期待値の高さから、開始わずか6分で約100憶円相当のトークンが完売しました。 信頼性の高いTGE案件ということで、その影響も大きかったです。 TGEとはCTIAが行う「デューデリジェンス(情報の精査)」をクリアしたICOのことで、通常行われるICOよりも信頼性が高いと言われています。 2019年10月4日、前日比55%も価格が急騰したセントラリテイCentrality。その特徴や将来性について解説します。
  • Blockchain/NFT
  • 2019-10-07
  • ブロックチェーンは大きく分けて3種類ある パブリック、プライベート、コンソーシアムそれぞれの違いと特徴
    パブリックブロックチェーン、プライベートブロックチェーン、コンソーシアムブロックチェーンについて簡単に纏めてみました。
  • Blockchain/NFT
  • 2018-08-06
  • Blockchain/NFTの記事

    BigQueryのEthereumデータを使ってブロックチェーンゲームを分析しよう!
    ブロックチェーンゲームの売り上げは、基本的にはEthereumネットワーク上に記録されており、ある程度調べる事が出来ます。 中には、EOSやTronなど他のチェーンにまたがっているため、集計が面倒であったり、 クレジット決済を導入していたりする所などは、完全に調べる事はできません。 また、決済方法がクリプトスペルズのように、スマートコントラクトではない場合も、調べる事が難しいです。 そんな中、どうやって調べれば良いかを今回、GoogleCloudのBigQueryを使って説明したいと思います。 ※2021-03-21 画像を追加
  • Blockchain/NFT
  • 2019-08-19
  • MEWconnectとは何か。MEWconnectでのマイイーサウォレットへのログイン方法と送金方法(追記あり)
    MEWconnectはマイイーサウォレットのセキュリティを強化する為のログインアプリのようなものです。 Android、iOSにて管理できます。 ※追記 誤解を招く恐れがある「旧UIへのログイン方法」への記事リンクを削除しました。
  • Blockchain/NFT
  • 2019-09-02
  • Coinhive(コインハイブ)がサービス終了を発表。日本では設置したことに対して裁判の最中。
    設置をしたことで日本では不正指令電磁的記録取得・保管の罪として10名以上が逮捕されたCoinhive(コインハイブ)。 そのサービス自体が、3月8日に終了する事が発表されました。
  • Blockchain/NFT
  • 2019-02-27
  • バイナンスも出資するCocos-BCXとは|特徴や将来性について解説
    ブロックチェーンゲームを開発する上で、ゲーム制作の知識、ブロックチェーンの知識と両方が必要となり、開発者にとって非常にハードルが高いです。 Cocos-BCXは独自の開発キッドを利用することで、簡単にブロックチェーン上でDappsを開発、デバッグ、リリースすることができきます。 Cocos-BCXは大手企業との提携や融資、バイナンスに上場したことで話題にもなりました。 この記事ではCocos-BCXの特徴や将来性ついて解説します。
  • Blockchain/NFT
  • 2019-09-02
  • Powered by