小澤氏 : 裾野を広げていくときのポイントとかあったりしたんですか。
宍戸氏 : 分かりやすいことですね。
複雑性って嫌がられるので、次の環境のリリース文を読んで、どういう風にカードを集めていくかというところまで行くと多分アウトですね。
ピンポンと一緒で、盤面でパンパンパンってやっていって終了っていう方が分かりやすいから、多分そっちの方がいいかなって思います。
小澤氏 : ブロックチェーンゲーム 全般で課題感はありますね。そもそも「イーサリアムってなに?」というところから入るユーザーも多いと思うので。なので、CryptoSpellsのバトル部分に関しては、直感的に誰でも分かるようシンプルにするように心がけました。
宍戸氏 : 広がりやすさって、分かりやすさと比例すると思うので、複雑になればなるほど広がりにくいと思うから、そこは分かりやすさの方がいいと思います。
作っている人は凝りたがるんですよ、やっぱり。
若山氏 : 声が大きいユーザーも凝りたがりますね。
宍戸氏 : その人が声大きくしちゃうと、素人さんは何も言えませんもん。
はい、すいませんでしたって言うしかない。
宍戸氏 : 好きなキャラクターでデッキ組みたいんだけど、「なんでそんなの使うの?負けるよ?」って話になっちゃうから、もう難しいんですよね。
コミュニケーションがかみ合わないから。
いろいろな人がいろいろな遊び方でいいと思うので、リングを用意してあげるというか、こういう人はここで遊んでみたいなのが有れば良いかな。さっきのオールブロンズみたいな。
こっちは異種格闘技戦でみんな楽しく遊ぼうぜみたいなのは良いんじゃないんですかね。
ちょっと運の要素をこっち高めにしてあげる場所と、運じゃなくてきちんとコンペティティブに自分自身を最後は責められるような場所とか、分けてあげると上手くいくのかなという気はします。
そういうのと、賞金制にするかというのは別な話なので。賞金制って手段なんで、目的じゃないじゃないですか。
小澤氏 : ユーザーの目的に合わせてきちんとゲームループを作ってあげるみたいなところは大事ですよね。
ブロックチェーンゲーム の場合今までのゲームと違うのが、勝つことだけが目的とならないので、投資家ユーザーもいれば、コミュニティを盛り上げて報酬を得る人もいる。それぞれのユーザーの生態系が成立しないといけないんですよね。
宍戸氏 : ユーザーが居心地がいいように、住みやすいようなところにしてあげるのが大事だと思いますね。
どっちにいくかっていうのはオーナーが決めるんですよ。
俺の学校、こんな感じなんだみたいな。あまり聞きすぎるととぐちゃぐちゃになっちゃいますので、自分のやりたい方向を見つけられるといいかな。
CryptoSpellsはこういう風に運営していきますっていうのは、すごく大事だと思います。
最初理念というか、フィロソフィというか。
こういうユーザーに遊んでほしい、だからこういうのはバンをするとか、だからこういうカードを出した、だからこういうOPにするとかっていうのが、全部わかりやすくつながっていく必要があります。
じゃないとブレたとか言われます。
小澤氏 : それをきちんとユーザーに伝えていくことが大事ということですね。
宍戸氏 : 自分たちがどういう風なゲームにしていきたいかをきちんと考えて伝えることですね。
たとえ間違ってても、「おれが作るラーメンがうめぇんだ」と言い続けるしかないですよ。それが美味しいと思ってやってんだから。世間にウケなかったら最後にゴメンつって。
第三回では、世界を見てきたからこそわかる海外と日本のカードゲーマーの違いにさらに着目します。
ご期待ください。
◾️ゲーム概要
Crypto Spells(クリプトスペルズ)は、日本初のブロックチェーンを利用したトレーディングカードゲームです。2019年にリリースされ、NFTカードを用いたバトルや取引が可能なゲームで、プレイヤーはブロックチェーン技術に基づいたカードの所有権を持ち、ゲーム内外で取引ができます。プレイヤー同士の対戦や、定期的に開催されるトーナメントを通じて報酬を獲得することが可能です。
◾️コンテンツ
CryptoSpellsは、デジタルカードを使って戦略的なデッキを構築し、他のプレイヤーとPvP形式で対戦するトレーディングカードゲームです。カードはNFTとして発行され、所有者はそれを自由に売買できます。また、プレイヤーはバトルで勝利することでレベルアップし、チケットを獲得して新しいカードを得ることが可能です。
◾️機能
•NFTカード: EthereumとPolygonのブロックチェーン上で発行され、真の所有権が証明されるNFTカードです。
•マーケットプレイス: プレイヤーはカードをゲーム内外のマーケットで自由に取引でき、NFTカードはOpenSeaなどのプラットフォームでも取引可能です。
•プレイ・トゥ・アーン (P2E): PvPバトルやトーナメントを通じて報酬を得ることができ、稼ぐことを目的としたプレイスタイルが可能です。
•コミュニティイベント: トーナメント主催者やコミュニティへの貢献者に対して、報酬が与えられる仕組みがあります。
◾️基本情報
ゲームタイトル: CryptoSpells(クリプトスペルズ)
ジャンル: デジタルトレーディングカードゲーム(TCG)、NFT、Play-to-Earn (P2E)
対応機種: ブラウザ、モバイル(iOS/Android)
価格: 基本プレイ無料
開発状況: 2019年6月リリース済
P2E: PvPバトルやイベントを通じた報酬の獲得が可能
ブロックチェーン: Ethereum、Polygon、TCG Verse(Oasys L2)
トークン: TCGC、SPL
NFT: レア度の異なるトレーディングカードNFT、OpenSeaなどで取引可能
プロバイダー/開発者: CryptoGames Inc.
ホワイトペーパーURL: CryptoSpells公式サイト