先日FinDAppsをリリースした株式会社モバイルファクトリーへお話を伺いました。
髙橋氏 : ブロックチェーンチームのマネージャで、Uniqys全体のプロダクトマネージャーをしています。もともとエンジニアですが、ブロックチェーンプロジェクトはエンジニア側の視点が重要なので、どういう製品をどのタイミングでリリースするか等の事業計画を考えています。
浜田 : どんなサービスですか?
髙橋氏 : このサービスを一言で表すと、dAppsの検索サービスです。
Uniqys ProjectではdAppsを身近にするという目的のため、開発者を支援するUniqys KitやユーザがdAppsを利用するQuragéを中心にサービスをリリースしてきました。今回のFinDAppsでは開発者とユーザを繋ぐ場としての検索サービスを提供します。
FinDAppsのメインの機能としては、主に3つあります。
掲載されているdAppsの中から検索ワードを指定してを探し出す検索機能。
ユーザーのウォレットから関連性の高いdAppsを表示する、レコメンド機能。
最後に、まだまだdAppsは安心して使える状況ではない中で、比較的安心できるdAppsを弊社で設けた基準の上で、フィルタリングして掲載する、コンテンツ精査です。
まだまだベータ版なのですが、サービスとして目指しているのは、
先程もお伝えしたとおり、ユーザー毎に最適なdAppsを提供して、dAppsの開発者とユーザーをつなぐ場としていきたいと考えています。
今回の、オープンベータは、dApps開発者から登録の申請を募ることが大きな目的としてあります。
掲載されているるdAppsが増やし、デベロッパーとエンドユーザを繋ぐ場となりたいと考えています。
浜田 : 正式版はいつリリースの予定を?
髙橋氏 : 登録数がある程度集ってきたら、機能追加をして、折をみて正式版リリースしていきたいと思っています。このベータ版については、掲載するdAppsを増やし、サービスを認知してもらうことが主な目的となっています。
髙橋氏 : 現状、dAppsの情報発信や解説するサイトやメディアはけっこうあり、
「ブロックチェーンゲームって何?」という、ユーザー層にはマッチしていますが、
FinDAppsはちょっと未来のユーザーをターゲットに作っています。
ただ、そのようなユーザ層の方々というのは非常にアンテナが高く、SNSやブログ等を通じて自分で最新の情報を得られる方が多い印象です。ですので、FinDAppsでは
このようなユーザー層ではなく、もっと未来のdAppsユーザーをターゲットにしています。ユーザーがdAppsを利用したいと感じたときに、日常的に訪れて、目的のdAppsを的確に提供できるサービスを作ろうと考えています。
dAppsが次世代のインターネット基盤として普及した時は、dApps検索の需要が高まってくると考えています。
浜田 : 最終的にはGooglePlayのように?
髙橋氏 : それに近いと思います。
GooglePlayは、Androidで使えるアプリを掲載検索するサービスで、
FinDAppsは、dappsに特化してアプリを掲載していくサービスとなります。
今後はカテゴリー分けをしてユーザーがdAppsを見つけやすくしたり、いろんな切り口で、ユーザーがdAppsに到達出来るような機能をつけていくことを検討しています。
どのトークンで、どんなジャンルのdAppsなのかなどの情報をもとに開発者とユーザーの繋がりをサポートしていきたいですね。
浜田 : 「あなたにオススメのdApps」が、ウォレットによってはCryptoKittiesが表示されなかったりして、どういう仕組みなのか気になりました。
髙橋氏 : 簡単に言うと、サイトを訪れたユーザーが保持しているトークンを元に、関連性が高いdAppsを出す機能です。
例えば、CryptoKittiesとくりぷ豚を持っていると、そのユーザーにはMyCryptoHeroesが関連度が高いのでおすすするといった機能です。、
関連性の高さはそのそのトークンを持っている人がよく保持している他のトークンを表示しています。
浜田 : 一瞬で表示されましたが、履歴を保存しているんですか?
髙橋氏 : あらかじめ関連性を出しておいて、ログインしてきたユーザ毎に、ウォレットの持つトークンと関連度が高いのをがっと返しています。
浜田 : 今後追加していきたい機能について、現時点で公開できるものがあれば教えてください。
髙橋氏 : 今登録が、申請してもらい、こちらで登録しているますが、開発者の方が申請しやすいように自動化をしていきたいです。
ユーザーの方が、Google Playのように色々な切り口でdAppsを見つけられたり積極的に検索をしなくても流行りのdAppsを見つけられるようにしていきたいです。
ブロックチェーンが一般的になるのが20〜30年後といわれていたりもしています。
Uniqys Projectではその未来に一歩でも早く近づけるために、開発者を支援してdAppsを増やす目的でUniqys Kitを出しています。2~3年後くらいに、遠くても5年後にはdAppsは一般的なものになって、dAppsをブロックチェーンと意識せずにみなさんがり利用しているアプリと同じように使えるようにしていきたいと考えています。
Uniqys Kitでアプリを作っていき、Quragéで利用する。そして、FinDAppsをアプリとユーザーをマッチングする場として提供していきます。
浜田 : 余談ですがこの間、深井氏がFlocの主催で開催された「ブロックチェーン業界で働くとは」と言うイベントに登壇されていましたよね。人材は今募集されているんですか?
髙橋氏 : もちろんです。今は特にエンジニアが不足しています。
浜田 : 経験者を募集するって難しい感じがしますね。
髙橋氏 : いないですね。やはり。
大沼氏 : なかなか経験者がいないから難しいですね。
髙橋氏 : でも、スマートコントラクトを勉強してちょっとかじったことがある人よりも、ウェブアプリをちゃんと作ったことがあるという人材の方がマッチしていると考えています。弊社の社内でももともとウェブアプリや作っていて、ネイティブアプリを作っているエンジニアが多くいて、社内で募集をして一から勉強をしてブロックチェーンチームを組成しました。という段階なので、下手にそこだけかじっている人よりもちゃんと情報系の下地があって、勉強したらすっと入れる人の方がいいですね。
深井氏 : 結局一般ユーザーにさわれるサービスとして表にださないという意味では、やろうとしていることはウェブアプリとほとんど一緒ですからね。
髙橋氏 : 2、3年後、遅くても5年後の未来には、dAppsのGoogleと呼ばれるような状態にしたいです。
新しいアプリを使いたいから、Google Playに行くような感覚で、
新しいdAppsを使いたければ、FinDAppsに来て、レコメンドや、カテゴリーから日常的に繰り返し行うような世界にしたいと思っています。
FinDApps(ファインダップス)では、あなたに今一番オススメのブロックチェーンゲーム、アプリを見つけることができます。DAppsの名前を知らなくても検索することが可能です。仮想通貨を用いたゲームやアプリで新しい体験を提供します。
Uniqys NetworkはスケーラブルなDApps開発キットのUniqys Kitと、使いやすいDAppsモバイルブラウザーのQuragéによって、開発と利用の双方からDAppsをより身近にします。
今回、Uniqys Labを立ち上げ、Uniqys Kitでさらにオープンな仕組みを提供していく事を決めた、株式会社モバイルファクトリーの秦元昭氏(以下、秦氏)と吉田尚平氏(以下、吉田氏)へ編集長の木村がインタビューを行いました。
前回、Uniqys Projectの今後についてを伺いました。
編集長の木村が、Uniqys Kitについて、技術的な部分を中心に話を伺いました。
本記事は少し専門的な内容のインタビュー記事になっています。
後編では、三月末よりビットファクトリーの代表取締役に就任した深井氏に、設立してからとこれからについて伺いました。
公開まで今しばらくお待ちください。