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【インタビュー】モバイルウォレットブラウザにKYCは? GO!WALLET 佐藤崇氏 1/2

2018-12-18

注目されているウォレット業界で、国内ウォレットブラウザの「GO!WALLET」を開発、運営する、株式会社スマートアプリの佐藤崇氏へ、KYCへの対応、ウォレット業界の展望などインタビューを行いました。

株式会社スマートアプリ設立の経緯

木村 : 最初に株式会社スマートアプリついて教えて下さい。

佐藤氏 : アプリストアがGoogleとAppleでOS上で寡占されている中で、サードパーティーの立ち位置で事業が作れないかというところで、立ち上げました。
その会社でアンドロイドのGoogle Playの補完サービスと言う形でAppCubeというサービスを作ったのですが、iPhoneのアプリはレギュレーションを鑑みると、きちんと提供することが難しそうだと思ったのと、Android版のアプリは利用動向などを見ていたんですが、Googleの進化の速度に対して、我々がサードパーティーとしてやっていくのが難しいというのが有りました。
それと、Googleアプリは勝手サイトを作れるので、審査上通らないコンテンツ、例えば、18歳以上をターゲットにしたコンテンツですが、そういったようなアプリを配信したいデベロッパーと、ユーザーを接点にしたサービスを始めようとしたところ、先行して楽天さんが始めてたんですが、デベロッパーも集まらない、ユーザーも集まらなくて、すぐにやめちゃうという話を聞いて、このマーケットは可能性が無いと思いました。

その中で、先行しているAppliv[アプリヴ]というメディアがあり、キュレーションメディアという道は唯一可能性があると思ったんですが、そこはテクノロジーを活用していくと言うよりかは、メディアを作っていくという世界観で、そこに技術的な差別化要素を持ち込んでやっていくのは厳しいと思いました。
メディアは手段であって、サードパーティーストアを作ってそこの決済手数料で事業を生んで収益を上げるという目的の為に作ると、果てしなくゴールが遠く、その事業は2016年の春に店じまいしました。アプリのインストール数が伸び悩む観測も大きかったです。
すでにアプリビジネスは2015〜2016年おいては成熟期に達する感覚がありました。
それから、ピボットしようと、2年くらい他の会社のお手伝いや、ステルスで画像解析で似ている有名人を解析し、それをベースに匿名的(今で言うとバーチャルユーチューバー的な)コミニュケーション系のアプリをつくっていましたが、2017年中盤から2018年にはいる頃、「ブロックチェーンを活用したサービスが作れないか」、「この分野は今後10年にわたり続く分野なのではないか」と思って始めたのが、今のGO!WALLETです。

GO!WALLET開発までの経緯

木村 : どうして開発しようと思ったのか、詳しく教えてください。

佐藤氏 : 仮想通貨、ブロックチェーンは5,6年前から注目してたんですが、2年半前くらいに、イーサリアムが本格的に出てきて、仕様がオープンで、いろんなデベロッパーがプロジェクトに参加し、技術が進化していくところを目の辺りにしました。
そういった中でその分野にかけるエンジニアや、若手世代など、いろんな世代の人間がこの分野を大きくしていこうという波を凄く感じました。
それは自分の感覚だと、Androidが出た時に似ていて、AndroidのOSが進化していくという世界の延長線上でガラケーの世界観が大きく変わる2008年頃に近く、本格的に今までとは違うエコシステムができるんじゃないかと思いました。

もともと、コンテンツとユーザーをつなぐという立ち位置でしたので、ゲームや、アプリケーションを作りたい人は、これから増々、世の中にあらわれてくると思いましたが、そこをつなぐプレーヤがいませんでしたので、一番表層的なレイヤーのエンドユーザーさんが使うアプリケーションよりも、ちょっと下のレイヤーのところで事業を作れるかどうか、このマーケットを、エンジニアの為のものではなくて、普通のエンドユーザーが経済価値を感じて使ってもらう状態を作れないかと考えて、ウォレットブラウザを作りたいと思ったのが経緯です。

DAppsの魅力とは

木村 : GO!WALLETをリリースされてしばらく経ち、DAppsとも連携されてみて如何ですか?

佐藤氏 : DAppsってブラウザに対して開けているというか、コンテンツ同士でどんどん連携していく開かれた感じがあって、それがコンテンツの寿命を延ばすんじゃないかと思っています。
例えば、ERC721ベースで作ると、こっちのアプリで作ったアセットがあっちのアプリでもつかえますし、Kyber Networkでアセットの取引や、ゲーム同士でのアライアンスが簡単に出来たりと、多次元的に可能になります。
さらに、クリプトキティーズのサードパーティーアプリのように、ユーザーがコンテンツを勝手に作れます。

そういった(現在のFAANGによる閉じられたインターネットに対して)DAppsの開かれたインターネットなところが、他のブロックチェーンのサービスとは違う、新しい自由な開放区なんだと感じていて、そういったところが魅力ですね。

DApps業界と2000年頃の勝手サイト界隈の類似性

木村 : DApps業界の状況についてどのよう見ていますか?

佐藤氏 : 2000年の時の勝手サイトと全く一緒だと思います。
あの当時の勝手サイトっていうのは、「スタービーチ」と、「魔法のiらんど」がキラーコンテンツになった。
imodeのレギューレーションの範疇の外にある世界です。
また、パケット代を気にせず、サービスを使うユーザーさんが数万人いる世界だったので、今のブロックチェーンゲームを遊んでいるユーザー数と当時とは比較できませんが、着メロがimodeのブレイクしたきっかけを作ったように、そういったキラーコンテンツが生まれるための土壌を作るのが大事なのかなと思っています。

imodeはiMenuを用意して、いろんなサービスを作りました。
銀行と連携したり、音楽が聞けるサービスを作ったり、ニュースが読めるサービスを作っていって、結局着メロが1番うけた。
その立ち位置のプレーヤって重要だと思っています。
PCもYahooがディレクトリーサービスをやっていて、そういうのが見つけられるというので、利用が拡大していった。
僕は、EZWEBでもっとコンテンツが少ない世界でやっていました。
当時EZWEBはコンテンツが世界中で50個しか無いんですよ。それでも50個のコンテンツを探せるサービスを作ったところ、ユーザーが使い初めました。月に数万人が月額数万円の通信料金を支払って勝手サイトなのに使いに来る世界です。
そんな状況を見てきたんで、今DAppsのアプリケーションって世界でも数百個しかないですけど、そういうのを順番にキャッチアップしていく、それを運営者と連絡を地道に取って、少しでもDAppsを使う人が増えていく世界にしたいなと思っています。

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