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Non Fungible Tokyo 2022レポート

「Non fugible Tokyo 2022」が2022年7月11日、渋谷ストリーム ホールで開催された。5回目の開催となる本イベントは立ち見が出るほどの盛況で、NFTを取り巻く状況、課題、未来に注目が集まっていることを実感できるイベントとなった。

会場へ向かう途中の渋谷スクランブル交差点のデジタルサイネージにdouble.jump.tokyoのNFTコンテンツが表示されイベントを盛り上げていた。残念ながら筆者が見たときには確認できなかったので頂いた写真をご覧頂きたい。

Non Fungible Tokyo 2022レポート

出典 : 提供元:double jump.tokyo

Non Fungible Tokyo 2022レポート

出典 : 提供元:double jump.tokyo

本記事ではブロックチェーンゲームの話題を中心に紹介する。

コンソーシアムとパブリックはどちらが主流になるか

Non Fungible Tokyo 2022レポート

左から高 長徳 (SBINFT) / 吉田 世博 (Hashpalette) / 中村 昴平 (tofuNFT)/ Yas (Oasys/Moderator)

国内ブロックチェーンプロジェクトはコンソーシアム系とパブリック系プロジェクトがあり、どちらが今後主流になっていくかというセッション。前提知識として、コンソーシアム型とパブリック型、プライベート側の3つをスライドで説明。コンソーシアム型は特定のプロジェクトのために設計されたブロックチェーンで構築されたものを指し、パブリック型はイーサリアム等の誰でも読み書きできるチェーン上で構築されたプロジェクトを指す。

Non Fungible Tokyo 2022レポート

ここでは、コンソーシアム系はHashpalette、パブリック系はSBINFTとtofuNFTとなる。

Non Fungible Tokyo 2022レポート

Hashpaletteの吉田氏

吉田氏は「最終的にすべてのブロックチェーンNetworkは最終的にパブリックに行く」とコンソーシアムのプロジェクトを運営している立場ながら主流はいずれパブリックになると述べた。ただし最終的にパブリックに向かうとしても、現在ではまだこれから利用する人にはガス代の支払いなどはハードルが高い事や、また日本の大手のIPがコンテンツを出すのはまだ法整備などの点で十分では無い事を理由にコンソーシアムを選んだと説明する。

Non Fungible Tokyo 2022レポート

tofuNFTの中村昴平氏

中村氏は著作権違反のコンテンツがオープンマーケットにて販売される問題に対しては「パブリックにコントラクトをデプロイしている以上、画像を勝手に使われたりするようなことはEthereumの仕様上止められない」と裏側の仕組みで対応するのが現実的であると指摘した。

※tofuNFTはマルチチェーン対応のNFTオープンマーケットプレイス https://tofunft.com/ja

Non Fungible Tokyo 2022レポート

SBINFTの高 長徳氏

SBINFTの高氏は海外で勝負するにはマルチチェーンに対応していく事が重要であるものの、現状ではチェーン切り替えの複雑さ、UI/UX上の問題がユーザーには大きな負担であることや、今後フィジカルアートからデジタルアートの置き換えに最適なチェーンとしてはイーサリアム一択だと思うと話し、SBINFTではフロント側でコンテンツの審査、アーティストの面談を行うなど著作権の問題へ真剣に取り組んでいると語った。

Hashpalletはコンソーシアム型で運営されている為ユーザーはパブリックチェーンで販売などできないことから、コンテンツ管理についてはリスクが少ない等、各事業者でのコンテンツの取り扱い方に対する姿勢が明確になった。

SBINFT : https://sbinft.co.jp/
HashPalette : https://hashpalette.com/

吉田氏は「ブロックチェーン鉄道理論」というユニークな内容を披露した。
ブロックチェーンは価値を運び、ガス代は運賃、チェーンの周りに経済圏が生まれるという考えだ。パブリックブロックチェーン同士を繋ぐブリッジが重要で、マイナーな線路がメジャーな路線とつながることが大事であると指摘した。

晃平氏は将来的にはメインネット(レイヤー1ネットワーク、ビットコインや、イーサリアムを指す)でのトランザクションが遅い問題は解決されていくとし、またAvalanch,、Oasysなどのアプリケーション特化のチェーンがゲームで使われていくようになっていくとの考えを述べた。

将来的にはパブリックチェーンが使われるとしつつも、ユースケース次第でそれぞれの良いところを取り入れていく形で進化していくのではと締めくくられた。

[スポンサーセッション] double jump tokyo

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出典 : 提供:doubul jump.tokyo

立ち見が出るほどの盛況ぶりだった

double jump.tokyoは国内で最も早い時期(2018年9月にリリース)にブロックチェーンゲームの「マイクリプトヒーローズ」をリリース。今も運営を続けており、先日25億円の調達を発表した国内でも先駆的web3企業だ。

【マイクリ】マイクリプトヒーローズ(My Crypto Heroes )

取引量/24時間
0.005
取引数/24時間
9
DAU/24時間
7
招待コードに「fZAM」と入力すると、特典ヒーローが貰える!

double jump.tokyoによるワーカープレイスメント型RPGゲーム。
歴史上のヒーローたちを集め、育て、バトルに挑みます。
多彩なヒーローとアイテムを組み合わせたチーム編成が、バトルでの勝利のポイント。
最強のチームでCrypto Worldの覇者をめざそう!
Non Fungible Tokyo 2022レポート

出典 : 提供:doubul jump.tokyo

doubule jump.tokyo 上野氏

doubule jump.tokyoの上野氏は国内ゲーム大手の会社と新ゲームの開発を予定があると述べ、チャレンジングなコンテンツを生み出す為、HomeVerseの立ち上げを発表した。

Non Fungible Tokyo 2022レポート

大手ゲーム事業者と共同のブロックチェーンゲームを開発していると発表。

Non Fungible Tokyo 2022レポート

答え合わせは来年

最後に昨年と引き続きサプライズが登場。「2XJ」という新プロジェクトの立ち上げを発表し会場を沸かせた。

既存大手ゲーム会社がどうブロックチェーンゲームにどう参入するか?

Non Fungible Tokyo 2022レポート

左から 畑 圭輔 (SQUARE ENIX) / John Linden (Mythical Games) / 冨田 洋輔 (ココネ)/ 川村 猛 (CA Gamefi)

web3事業へオールイン

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Coconeの富田氏

Coconeの富田氏はアバターゲームに特化したブロックチェーンを開発しており200から300名が関わっている(※1)、IPを温存するより初手からリヴリーアイランドの様な大きなIPで勝負していると事業への本気を示した。

Non Fungible Tokyo 2022レポート

CA Gamefiの川村氏

CA Gamefiの川村氏も「最初からこの領域で大きなヒットを目指すというスタンスでやっている。オールインでやっている」と、新プロジェクト(※2)は年内に公開できるとも述べ、web3事業へ取り組む本気度が伺えた。

※1 coconeのNFTプロジェクト https://www.cocone.co.jp/vision/vision/
※2 CA Gamefi https://www.cagamefi.co.jp/

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ブロックチェーンゲームを提供する上での課題な何か?というテーマでは、Mythical GamesのJohn氏は「プレイヤーから見た時にスキャムだと疑われないようなクオリティの高いゲームを出すことが大事」であり面白さを伝える事が重要と話した。Mythical GamesはBlankos Block Partyというマルチプレイのパーティーゲームをリリースしており、多くのユーザーがプレイしている。

Blankos Block Party

取引量/24時間
0
取引数/24時間
0
DAU/24時間
0
自分が保有しているキャラクターを使って遊ぶことのできるサンドボックス系ブロックチェーンゲーム。
水野純子や、JamesGroman等の世界的なデザイナーがキャラクターをデザインするなど注目を得ています。
Non Fungible Tokyo 2022レポート

スクエアの畑氏はブロックチェーンゲームはプラットフォームが無いところにゲームを作る状況なのでどうやって開発していくかを自分たちで作り上げる必要があり、そういった理由からクリエイターがブロックチェーンゲームへ距離感を持っていることに課題があると指摘し。開発者、クリエイターがキャッチアップできるよう啓蒙活動を行う事が必要だと意見を述べた。

[スポンサーセッション] OASYS

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Oasysの守山氏

Oasysの守山氏は海外事例からIPの作り方が、これまでと大きく異なってきている事を指摘した。限定されたユーザー向けにIPを作ってからブランディングを行い、マスユーザーへ広げていくという戦略がNFTプロジェクトでは大事な事であるとDoodlesを例に説明した。

また、日本市場の特徴としてSTEPNのユーザーに日本ユーザーが多いことを例に、海外のweb3企業は「日本はブロックチェーンゲームを受け入れる土壌がある」と見ていて、日本市場に注目していると述べた。

次のweb3トレンド

Non Fungible Tokyo 2022レポート

左から: 金山 裕樹 (MZ Web3 Fund) / 佐藤崇(Arriba Studio) / 熊谷祐二 (Emoote)
リモート出演: 國光 宏尚 (gumi Cryptos Capital)/
モデレーター: Akio Tanaka(Headline Asia & IVC /Moderator)

web3のトレンドを予測するセッションは興味深い内容だった。

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金谷氏は「web3の多産多死が起こる」と予想。

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Ariba Studioの佐藤氏「web3プレイヤーのミドル世代躍進」

Ariba Studioの佐藤氏は「web3プレイヤーのミドル世代躍進」としてWEB2業界で経験を積んだ30、40代のミドル世代がweb3業界に参入してくると予想した。

ほとんどがオフチェーンw

Non Fungible Tokyo 2022レポート

国光氏は「ほとんどがオフチェーンw」と予想。STEPNを例にとり、信頼性を確保する部分以外はオフチェーンで実装したほうが運用しやすいのが実際のところで、当面2,3年はweb3には見えないプロジェクトが多くなるだろうと述べた。その後、揺り戻しがあり分散化されたサービスが現れてくると予言した。

Non Fungible Tokyo 2022レポート

最後に熊谷氏はweb3のコンテンツから生まれたBAYC等の大きな資金を集めたIPがゲームやメタバース、映画コンテンツへと展開する流れから「web3のIPからアカデミー賞受賞」と予想した。またweb3から生まれたIPがマスにアピールする為にweb2のメディアが利用されていくとの考えを示した。

スタートアップピッチ

Non Fungible Tokyo 2022レポート

スタートアップピッチでは5つのプロジェクトがそれぞれ5分のピッチを行った。web3らしい新しい視点が盛り込まれた興味深いプロジェクトを紹介する。

Murasaki

Non Fungible Tokyo 2022レポート

Speaker:共同創業者/村田晋之佑
murasakiの村田氏はブロックチェーンゲームの「CyberStela」をオランダで起業し開発している。ヨーロッパの若者で社会問題とされている「孤独」をなんとかしようと「テクノロジーを通じて人々に居場所を提供し、それぞれが主人公になれる社会をつくる」を理念にGame+Finance+StoryのGameFiを開発している。ゲームのコアストーリーをベースにNFT所有者が所有キャラクターのストーリーを自由に創造できる自由さを実現するとしています。

URL: https://murasaki.community/

BOSO TOKYO

Non Fungible Tokyo 2022レポート

Speaker:オペレーションリード/トム
日本からアイディンティティブランドを作る目的で立ち上げられたWEB3プロジェクト。天神英貴、アフロマンスと著名なメンバーが参画している。

https://www.bosotokyo.com/

Shogun.Tools

Non Fungible Tokyo 2022レポート

Speaker:共同創業者/山浦真由子
NFT界隈の有識者がどのNFTを買ったかを誰よりも早く通知するツールを開発している。

https://shogun.tools/

IZYNO

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Speaker:Founder/荻野目智仁
一歩踏み出すことを後押しするweb3版ポケモンGOといえるDApps。
WEB2企業のweb3進出を後押しするNFTのマーケティングプラットフォームを目指している。提携先に、松竹、歌舞伎座、ピカデリー。Minto、創聖のアクエリオンと提携済みで2022Q4ローンチ予定。

https://izumo.world/

Slash

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Speaker:創業者/佐藤伸介
マルチチェーンに対応したweb3のストライプを目指している。ECCUBEなどにプラグインを提供するなどWEB2サービスに暗号資産での決済を手軽に導入できるとしている。「エンジニアが導入しやすいものが受け入れられる」という思想で開発している。

https://slash.fi/

筆者の感想

今回のイベントを通じて、業界への参加企業が増えたこと、若い人たちの参加が増えたこと、来場者数が増えたことからブロックチェーンゲームの認知度の高まりを肌で感じた。

現在多くの業種がブロックチェーンを活用し、NFTが様々なチェーンで発行している。NFT関連のニュースは連日流れるようになった。そしてブロックチェーンゲームも沢山のXX to Earn、Gamefi、NFTgame等様々な呼び方で認知されるようになり、2018年のブロックチェーンゲーム黎明期ように数多くのブロックチェーンゲームがSNSを賑わしている。時代はくり返しているように見えるが、確実に進化している。

ゲームとNFTの関係はこれからも新しい利用のされ方が発明、発見されていくことは間違いない。ソーシャルゲームのヒット作が生まれた2009年と同様な状態だと思う。
ブロックチェーンゲーム大進化前夜なのである。
「面白くて、気がついたら数時間経っていた」となるブロックチェーンゲームが出現する事に期待したい。

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著者について

ブロックチェーンゲームインフォ /木村義彦

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