Fomo3Dは、配当やチームなどの複雑な仕組みがありますが、
簡単に言えば、「ある仕組み」を導入した「ポンジ・スキーム型」の配当Dappsです。
その「ある仕組み」が、一日10億円もの取引を生み出しました。
・最後にKeyを購入した人から決められた時間が経った時、最後にKeyを購入した人は莫大な報酬を得る。
たったこれだけのルールを導入した所、これまでの先行優位性を崩し、いかに最後に購入するかが重要なゲームへと変貌したのです。
これまでは、最初に買わなければ配当はほとんど見込めませんでした。
その為、だんだん購入する人は少なくなっていき、最終的には誰も買わなくなりました。
それが、最後に購入さえできれば、Keyでの報酬の比ではない、莫大な報酬がもらえる、と言う、
後から参加をしたくなる仕組みが追加され、これまでのポンジ・スキーム型DAPPSを根本から変えてしまいました。
・keyを購入すると、それ以降に買った人の金額の規定割合が、Key数により按分され配当として手に入る。
・keyはだんだん値上がりしていく。
・4つのチームがあり、チームごとに、Keyを購入したEthの分配率が違ってくる。
・誰かがkeyを購入すると、30秒残り時間が延長される。
・残り時間がゼロになった時、最後に購入した人へ溜まったPotの48%が賞金として支払われる。
先行者へ配当が支払われつつ、最後に購入した人には最大の賞金が渡りゆく仕組みです。
Keyはだんだん少しずつ値上がりしていく為、いつまでも買われ続けるということはありません。
PoWH3Dのトークン保持者にも同様にFomo3Dやそのほか同じチームが開発したゲームのプレイヤーからの配当を受けられます。
その為、ここ数日、だんだん減っていたPoWH3Dの取引数が一気に過去最大級の物となりました。
出典 : dappradar.com |
さて、ポンジ・スキーム型から一気に化けたFomo3Dは、変化をしたからこそ新たな問題点が出てくるのではないか、と思います。
その問題点は、「ペニーオークション型」です。
ペニーオークション(英: penny auction)あるいは入札手数料オークション(英: bidding fee auction)は、毎回の入札毎に手数料が必要になる形式のインターネットオークションである。表示上の開始価格や落札価格は通常のオークションに比べると低額であるが、入札時の手数料が高額になることがある。2005年に開設されたSwoopo(旧名:Telebid)がこの形式の発祥とされる。
出典 : ja.wikipedia.org
数年前にニュースになったので覚えている方も多いことでしょう。
あの時に、多くの運営者は、ある価格になるまでは絶対にこのギリギリでBotが作動して入札する、と言う仕組みを取っていました。
今回の、残り時間の直前に、必ずBotが入るようにセットされていたとしたら、最後までどんなに粘ろうと手に入らない、と言う可能性も含んでいます。
もちろん、それは、運営者側がやる場合も、莫大な報酬を得るための投資としてやる場合も、両方向のBotが考えられます。
DappsにはBotもつきもので、例えば過去に放置系ゲームでEther Shrimp FarmでBotによる大量取引でガスが高騰したこともありました。
TeamJUSTが非常にまじめに、ポンジスキーム型の問題解決の為の手として導入した仕組みも、
利用する側によっては新しい問題点の温床となる可能性も含んでいます。
今回、法律面を横に置いたうえで、Fomo3Dがブームになった理由の部分を説明しましたが、ギャンブルは内容としてもよろしく無いでしょうので、リンクは掲載していません。
今後、Fomo3Dのように成功したDAPPSには、まずは、同じようなコピーサイトが大量に誕生し、
その中には悪意を持ってペニーオークション型の仕組みを仕込んだものも出てくる事でしょう。
そうしたコピーと当たらない為にも、情報を調べ、見極める事が必要になる事でしょう。
しかし、法律面を横に置いたうえで、
これまでの先行者有利しかなく、最後の方に入って来た人は絶対に勝てないDAPPSは数多くありました。ゲームも同様に、プレセールの優位性が強すぎる物も数多くあります。
そうした状況や問題点が現在のDappsにある中で、先行者じゃなくても大きな報酬を得る事が出来る仕組みとして、とても面白い取り組みでは無いかと思います。
Fomo3Dがついに本日終了しました。10000ETHを獲得された方はおめでとうございます。
同時に、FomoJPが話題ですが、FomoJPは国内向けオンライン賭博と見られる可能性がある為利用には注意が必要です。