Googleが同社クラウドサービスのBigQueryでEthereumのブロックチェーンデータを公開し、スマートコントラクトの解析をできるようにしたと発表しました。
Ethereum transactions, like some other cryptocurrencies, are stored in a public ledger. Learn how to analyze that ledger in BigQuery to better understand transaction and even contracts history.
GoogleはEthereumのブロックチェーンデータをEthereumクライアントのParityを使ってデイリーベースで取り込み、パブリックのデータ・セットとして公開しています。
Ethereumクライアントソフト- Parity
Python scripts for ETL (extract, transform and load) jobs for Ethereum blocks, transactions, ERC20 / ERC721 tokens, transfers, receipts, logs, contracts, internal transactions - medvedev1088/ethereum-...
Dataset Details: bigquery-public-data:ethereum_blockchain
これによって、イーサリアムのスマートコントラクトのうち
クリプトキティーズの交配実行のイベントが最も実行されていたことがわかりました。
その数は約230万回となり、次に多いイベントの実行回数が約5万回となっています。
また、集合の類似度を計測するアルゴリズムのJaccard係数を使い、類似のスマートコントラクトの検索を可能としており、
例えば、クリプトキティーズの遺伝子配合スマートコントラクトのアドレス0xf97e0a5b616dffc913e72455fde9ea8bbe946a2b
と類似したDAppsが見つかる事を上げています。
BigQuery は毎月最大 1 TB のデータ分析と 10 GB の保存データ容量が無料で使えるサービスです。
機械学習にも使えるBIGQUERY ML ベータ版もあり、私も以前利用しましたが、大量のデータを検索、分析するのに非常に便利でした。
こういったツールを使い、Ethereumのブロックチェーンデータが容易に検索しやすく、可視化されビジネスやサービスの改善に役立つようなサポートビジネスの可能性が考えられます、そうなれば、今後DApps業界も盛り上がるのではと期待しています。