ブロックチェーン技術専門企業で知られるコンセンサス・ベイスは、ブロックチェーンを活用したメタバースにおける3Dアバターに特化したNFT売買プラットフォーム「AvatarSystem(仮)」のクローズドアルファ版の提供を開始したと発表した。
「AvatarSystem(仮)」は、3Dデータを活用しNFTを発行したい企業や3Dアバターを自社メタバースで表示させたい企業へのクローズドなサービスとなる。
また、システム提供や技術提供による開発支援などをおこなっていく。
今回「AvatarSystem(仮)」のクローズドアルファ版の著作権・ロイヤリティ管理のコントラクトの開発においては、ソフトバンクが協力しているとのことだ。
AvatarSystem(仮)はバーチャル空間における3Dアバターをブロックチェーン上のトークンとすることで、さまざまなプラットフォームで相互利用を可能とし、売買可能なマーケットプレイスで、クリエイターへの著作権管理をブロックチェーン上で行い、2次流通市場においても、クリエイターへ一定の収益還元が可能になるという。
システム構成は以下のように発表されている。
1) IP企業、クリエイターによる3Dアバターのアップロード (VRM形式)
2) 3Dアバターの販売
3) 3Dアバターの購入
4) EthereumネットワークへのNFT(ERC721)の出庫
5) メタバースへのVRM形式のアバターのアップロード
6) 2次流通時の権利者への利益分配
Ethereumネットワークに配置されたスマートコントラクトでは、下記の動作が可能です。
1) 3Dアバターの権利をNFTとして管理
2) 3DアバターNFTのユーザー間での売買
3) ユーザー間でアセットの取引時にアセットのクリエイターに対しても利益の一部を分配(EIP-2981)(*3)
コンセンサス・ベイスはソフトバンクと過去にMR空間におけるブロックチェーンを使った送金実験などを実施してきており、直作件管理、ロイヤリティ管理等の様々な知見を持っているので、今回のサービス開発につながったようだ。NFTやブロックチェーン技術の市場はこれからな状態。大手企業による社会実装は今後益々増えていくと思われる。