話題のNFTアート「HashMasks」についてまとめました。関連プロジェクトのNFTXやHashMasksに隠された謎についても簡単に紹介しています。
最近アート系NFTが少しずつ話題になってきていますね。
今回紹介するHashMasksも、初期販売で約1,000万ドルを売り上げて話題になっていました。
HashMasksは、単なるNFTのデジタルアートではなく、トークンを使った独自のエコシステムがあったり、絵に隠された謎があったりと独特な面白さがあります。
この記事では、HashMasksの概要と、どんな謎が隠されているのかについて簡単にまとめていきます。
出典 : www.thehashmasks.com |
HashMaskは、NFTのデジタルアートです。総数は16,384で、それぞれ1点モノとなっています。
HashMaskは、以下の5つの特性を持ちます。
・Mask
・Character
・EyeColor
・Item
・SkinColor
それぞれの特徴には、珍しいものもあり、レアな特性を複数持っているNFTはとても希少ということになります。これらの特性は、完全にランダムというわけではなく、画像のHash値と紐づいていたりと謎が隠されています。これについては、後ほど紹介します。
このプロジェクトに参加しているアーティストは70名いますが、まだ公開はされていません。公式Twitterを追っていると、公開されたタイミングで知ることができると思います。
▼HashMasksツイッター
https://twitter.com/TheHashmasks
出典 : www.thehashmasks.com |
MashMaskを保有していると、HashMasksのトークンであるNameChangingTokenが配布されます。これを貯めると、HashMaskの名前を変更することができるようになります。
10年間かけて徐々に配布されていき、名前を変更する時点でburnされます。配布が完了し、burnによって名前が変更できなくなった時点でアートの完成だそうです。
アートの命名権にトークンが利用されるのは面白いですね。
出典 : nftx.org |
NFTXとは、NFTを担保にERC-20のトークンを発行するプロジェクトです。HashMasksもこれに対応しています。
HashMaskのNFTをNFTXのpoolに入れてMASKを発行し、それがマーケットで取引されることで、HashMasksのpoolに入っているNFTのプライシングが自動的になされるイメージです。そのため、HashMaskのNFTのインデックスとして機能します。
ただ、レアリティの高いNFTをわざわざpoolに入れて、平均価格で取引されてしまっても旨味がありませんから、poolに入るのはレアリティの低いNFTか、レアリティに気づかず入れれたNFTということになります。つまり、インデックス価格といってもコモンNFTのインデックスといったイメージですね。
また、OpenSeaなどのNFTマーケットでHashMaskのNFTを買い、NFTXでMASKを発行し、Sushiswapで売却するといった流れをとることができるので、MASK価格をNFT購入価格とガス代が上回れば、NFTとERC-20のアービトラージができるということです。こうした仕組みもあって、価格が最適化されていきますね。
HashMasksでは、背景やマスクに意味を持たせており、背景に隠されたメッセージが埋め込まれていたりします。
また、コミュニティメンバーが画像解析を行ったことで、それぞれの特性や背景は、ランダムではなく画像のHash値とリンクしているケースもあることがわかってきています。
Your eyes can deceive you, but hash functions won't lie. pic.twitter.com/dfWqz2ThnX
— Philipp (@philipplgh) February 6, 2021
謎が隠されたアートということもあり、コミュニティが盛り上がっています。単純な投機的盛り上がりというわけではないということです。
盛り上がりを体感したい方は、公式のディスコードを覗いてみることをお勧めします。さまざまなプレイヤーが「こんなマーク見つけたんだけどみたことあるか!?」とか盛り上がっています。
また、NFTの特性ごとのディスコードもできています。例えば、「bookを持っているアートの会」や「ユニコーンマスクオーナーの会(ユニコーンマスクは13/16,384の超レア!!!)」などです。
アートを通じたコミュニティ形成というのも、HashMasksの面白いところですね。
謎多きアートNFT「HashMasks」についてまとめました。
現在は販売が終了しているのでOpenSeaなどのセカンダリマーケットで購入するしかありません。偽物も出回り始めているので、公式かどうかのチェックは怠らないように注意してください。
興味を持った方は、自分のHashMaskを手に入れてコミュニティに加わってみるとNFTアートをより楽しめるかもしれません。