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【インタビュー】現実とデジタルが交わる未来 ArcXが創るWeb3アーケードの世界

【インタビュー】現実とデジタルが交わる未来 ArcXが創るWeb3アーケードの世界

ArcXのCEO Owen Tan氏とアドバイザーのAllen Chow氏に独占インタビュー

2024年8月29日、WebX2024の会場にて、ArcXのCEO Owen Tan氏とアドバイザーのAllen Chow氏に独占インタビューを実施しました。アーケードゲームとブロックチェーン技術を融合させたユニークなプロジェクト「ArcX」(アークエックス)について、その魅力と将来展望を語っていただきました。
(写真左からAllen氏、Owen氏、YY氏)

ー: ArcXについて教えてください。

Owen Tan氏(以下Owen氏):ArcXは10年以上にわたってアーケードゲームを開発してきた経験を持つ企業です。私たちは長年の経験を活かし、現在Web2ゲームで約120万人のユーザーを抱えています。そのうち20万人が日本人ユーザーであり、日本市場の重要性を実感しています。

私たちの新しいプロジェクトは、これまでの経験とブロックチェーン技術を融合させた革新的なものです。アーケードゲームをブロックチェーン上で分散化することで、ユーザーに新しい体験と経済的機会を提供することを目指しています。

リアルとデジタルの融合

ゲーム画面

クレーンゲームをアプリから操作することが可能

ー: 具体的にどのようなプロジェクトなのでしょうか?その特徴を教えてください。

Owen氏:私たちのプロジェクトの最大の特徴は、実際のアーケードゲーム機をオンラインで遠隔操作できるようにすることです。例えば、UFOキャッチャーやコインプッシャーといった、日本でも人気の高いゲームを、ユーザーはスマートフォンやPCから遊ぶことができます。

これらのゲーム機は実際に工場に設置されており、高性能カメラを通じてリアルタイムで操作できます。ユーザーは自宅にいながら、まるで実際のゲームセンターにいるかのような臨場感を味わえるのです。

私たちが行った調査では、デジタルで再現されたゲームよりも、実際の物理的なゲーム機を操作する方がユーザーの満足度が高いという結果が出ています。この「リアル感」こそが、私たちのプロジェクトの強みだと考えています。

DePinが描く新時代 ゲーム機所有で広がる経済圏

ー: ブロックチェーン技術はどのように活用されているのでしょうか?

Owen氏:私たちはこのシステムをDePin※、つまり分散型物理インフラストラクチャとして位置づけています。ユーザーは単にゲームを楽しむだけでなく、ゲーム機を購入してオーナーになることもできます。

例えば、あるユーザーがUFOキャッチャーの機械を購入したとします。その機械は工場に設置されたまま、世界中のプレイヤーに提供されます。機械のオーナーは、他のユーザーが自分の機械でプレイするたびに収益を得ることができるのです。これは、ブロックチェーンゲームにおけるランドオーナーの概念に似ています。

さらに、機械の稼働状況に応じて、オーナーはブロック生成に貢献し、追加の報酬を得ることもできます。これにより、単なるゲームプレイを超えた、新しい経済システムを構築しています。

※DePin:DePinとは、「Decentralized Physical Infrastructure Network」(分散型物理インフラネットワーク)の略称。ブロックチェーン技術を用いて現実世界の物理的インフラストラクチャーを分散化・効率化しようとする取り組み。

ー: NFTの活用方法について教えてください。

Owen氏:NFTは私たちのプロジェクトにおいて重要な役割を果たしています。各ゲーム機の所有権はNFTで表現されており、具体的には30個のNFTが1台のゲーム機に紐づけられています。

例えば、あるUFOキャッチャーの機械に紐づいた30個のNFTがあるとします。これらのNFTのホルダーは、その機械が稼働して収益を上げるたびに、その収益の一部を受け取ることができます。NFTの保有数に応じて収益が分配されるため、より多くのNFTを持っているホルダーほど、多くの収益を得ることができます。

また、これらのNFTは二次流通市場で取引することも可能です。人気のある機械のNFTは高値で取引される可能性があり、新たな投資機会を生み出しています。

ー: 使用するブロックチェーンやトークンについて教えてください。

Owen氏:現在、私たちはバイナンスチェーン上でプロジェクトを展開する予定です。バイナンスチェーンを選択した理由は、そのスケーラビリティと広範なエコシステムにあります。多くのユーザーがすでにバイナンスチェーンに親しんでいることも、選択の一因です。

トークンに関しては、現時点では独自トークンの発行は行っていません。しかし、将来的にはガバナンストークンの発行を検討しています。このガバナンストークンは、プロジェクトの意思決定プロセスに参加する権利を持つことになります。例えば、新しいゲーム機の導入や、収益分配モデルの変更などについて、トークンホルダーが投票できるようになる可能性があります。

ただし、トークンエコノミクスの設計は非常に慎重に行う必要があると考えています。ユーザー体験を損なうことなく、持続可能な経済モデルを構築することが私たちの目標です。

日本市場への展望

ー: 日本市場についての見解はいかがですか?

Allen Chow氏(以下Allen氏):日本市場は私たちにとって非常に重要なターゲットです。その背景には複数の要因があります。
アーケードゲームの文化が日本に深く根付いていることが大きな理由の一つです。UFOキャッチャーやメダルゲームなど、私たちが提供するゲームの多くが日本発祥であり、日本人ユーザーにとって馴染み深いものです。

また、私たちの既存のWeb2ゲームでも、日本人ユーザーが全体の約17%を占め、重要な市場となっています。日本人ユーザーのゲームに対する理解度や熱意は非常に高く、新しい概念を受け入れる柔軟性も持ち合わせていると感じています。

加えて、日本人ユーザーのエンゲージメントと課金率の高さも魅力的です。私たちの調査によると、Web3ゲームにおける日本人ユーザーの年間平均課金額は約2000ドルで、これは世界平均の約10倍にあたります。このような熱心なユーザーベースは、プロジェクトの持続可能性を高める上で非常に重要です。

一方で、日本市場への参入には慎重なアプローチが必要だと考えています。日本のユーザーは品質に対する要求が高く、また法規制も厳しいため、段階的に浸透を図っていく予定です。

マーケティング戦略とコミュニティ構築

ゲーム画面

日本でも人気のコインプッシャーゲームに対応予定だ

Allen氏:また、日本市場向けのマーケティング戦略は、オンラインとオフラインの両面から展開する予定です。
オンライン面では、すでにDiscordコミュニティを立ち上げており、現在約4000人の会員がいます。このコミュニティを通じて、ユーザーとの直接的なコミュニケーションを図り、フィードバックを得ながらプロジェクトを改善していく予定です。

また、日本の人気インフルエンサーやYouTuberとのコラボレーションも計画しています。彼らにゲームを実際にプレイしてもらい、その様子を配信することで、多くの潜在的ユーザーにリーチしたいと考えています。オフライン面では、東京を中心としたイベントやミートアップの開催を予定しています。

ArcXの現状と今後の展開

ー: 現在のプロジェクトの進捗状況と今後の展開について教えてください。

Owen氏:現在、ArcXはアルファテスト段階にあります。日本、台湾、アメリカの3か市場で、それぞれ約10名のKOL(Key Opinion Leader)の協力を得てテストを行っています。
プラットフォームとしては、iOS、Android、PC、そしてTelegramのTONという4つのプラットフォームでのリリースを予定しています。特にTONプラットフォームは急速に成長しており、大きな可能性を感じています。

今後は、テストの結果を踏まえて必要な調整を行い、年内の正式リリースを目指しています。正式リリース後は、ユーザーベースの拡大とゲームコンテンツの充実に注力する予定です。
また、将来的にはユーザーが自身のゲーム機を設置できるようにすることも検討しています。これにより、世界中どこでもアーケードゲームを楽しめる、真の意味での分散型ゲームセンターの実現を目指しています。

ー: 最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

Owen氏:私たちのプロジェクトは、単なるゲームを超えた新しいエコシステムの構築を目指しています。ブロックチェーン技術を活用し、ユーザーの皆さんがゲームを楽しむだけでなく、そのエコシステムの一部となり、収益を得る機会を提供したいと考えています。

ぜひゲームを遊んでいただき、その魅力を体験してください。単にプレイヤーとしてだけでなく、ゲーム機のオーナーやコミュニティのアクティブメンバーとして、このプロジェクトの成長に関わっていただければ幸いです。

アーケードゲームの楽しさを世界中に広げるという大きなビジョンを持っており、皆さんと一緒にそれを実現していきたいと心から願っています。皆さんのご参加を心よりお待ちしています。

まとめ

ArcXは、アーケードゲームの魅力とブロックチェーン技術の可能性を融合させたユニークなプロジェクトです。アプリからリアルのゲーム機が動かせる体験自体も面白くユーザーに新たな楽しみ方と経済的機会を提供しています。日本市場を重要視し、慎重かつ戦略的なアプローチで展開を進めているArcX。その成長と進化に、今後も注目が集まりそうです。

ArcX Dapps

ArcX

◾️ゲーム概要
ArcXは、ブロックチェーンに基づいたアーケードゲームプラットフォームで、実際のアーケードゲーム機をメタバースに統合したものです。プレイヤーに、新たなゲーム体験を提供し、仮想ゲーム空間で実際のアーケードゲームを楽しむことができます。ブロックチェーン技術を活用することで、データの保存や報酬の分配が分散化され、ゲーム環境の透明性と安全性を確保しています。ArcXは、従来のアーケード体験を再定義し、スマートフォンやコンピュータを通じて、世界中のユーザーが遠隔で実際のアーケードゲームを操作できるようにし、GameFiと分散型物理インフラストラクチャ(DePIN)を融合させています。

◾️ゲーム内容
ArcXでは、クレーンゲーム、コインプッシャー、ボールドロップなど、クラシックなアーケードゲームを楽しむことができます。プレイヤーはこれらのゲーム機を遠隔操作し、ゲームを通じて暗号通貨やNFTなどの報酬を獲得できます。ブロックチェーン技術がゲーム体験を強化し、安全に取引やデータ管理を行うことで、伝統的なアーケードゲームがWeb3の世界で新たな魅力を持つようになっています。ArcXでは、ユーザーは単なるゲーマーとしてだけでなく、コミュニティの一部として、コミュニティが運営するエコシステムに貢献することができます。

◾️特徴
•遠隔アーケード操作:世界中どこからでも実際のアーケードゲーム機を遠隔操作可能。
•ブロックチェーン統合:プレイヤーのデータ、報酬、取引がブロックチェーンで保護され、透明性と信頼性を確保。
•暗号通貨とNFTの報酬:ゲーム操作を通じてトークンやユニークなNFTを獲得可能。
•分散型実体アーケード:誰でも自分の実体アーケードゲーム機をArcXにネット接続し、他のユーザーに提供することで、DePIN技術を活用し暗号通貨の報酬を得ることが可能。
•マルチプラットフォーム対応:モバイルデバイスやコンピュータでプレイ可能。

◾️基本情報
•ゲームタイトル:ArcX
•公式サイト:arcx.gg
•ジャンル:アーケード、GameFi
•対応デバイス:モバイルデバイス(iOS)、PC
•価格:-
•開発状況:クローズドベータテスト中
•P2E(Play to Earn):対応
•ブロックチェーン:バイナンススマートチェーン
•トークン:AXCトークン(ゲーム内取引とガバナンスに使用)
•NFT:あり、ゲーム内で取得し取引可能
•提供/開発者:ArcX

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