OpenSeaランキング上位の注目プロジェクトを紹介します。
出典 : www.azuki.com |
AZUKIは10,000枚のアニメ調イラストからなるPFPプロジェクトです。(PFPはProFile Pictureの略でプロフィールに使いやすいイラストのこと。)
2月末の時点で、OpenSeaの総取引高ランキングで8位、PFPの中ではCloneXに次ぐ5位になっています。
AZUKIが注目された理由は、クリエイティブと技術力が評価されたため。2021年12月にプロジェクトがスタートしてから、Twitterやディスコードではクリエイティブのチラ見せやアニメーションが公開されており、高いクオリティや明確な世界観がファンを増やしていきました。
技術力に関しては、複数のNFTを購入するときにガス代を下げることができるERC-721Aという独自の実装を行い、購入者の負担を大幅に減らしました。AZUKI以降、ERC-721Aを利用するプロジェクトも登場しており、評価されていることが伺えます。また、ディスコードのNFT認証システムといえば、colab.landというサービスがメジャーなのですが、colab.landは使わずに独自に実装しています。
AZUKIはNFTを売却して終わりのプロジェクトではなく、運営が保有するNFTを細分化(フラクショナルNFT化)してIP展開のガバナンス権とするなど、コミュニティ拡大に向けた実験的なことにも挑戦しています。
OpenSea:https://opensea.io/collection/azuki
公式サイト:https://www.azuki.com/
出典 : clonex.rtfkt.com |
CloneXはデジタルファッションブランドのRTFKT(アーティファクト)が手がける、20,000枚の3D PFPプロジェクトです。
リリース前は、日本人アーティストの村上隆とのコラボで話題になり、リリース後にはRTFKTをナイキが買収したことで一気に話題になりました。NFTの価格も高騰し、OpenSeaでの総取引高ランキングでは7位、PFP内では4位となっています。
CloneXが注目をされたのは、メタバースの文脈が大きく関係しています。CloneXはメタバース上でのアバターとしてのNFTであり、それを拡張するための居住空間NFTなどがエアドロップされました。今後はアバターが着用するデジタルファッションなども登場するのでは?などと期待されています。
AZUKI同様、2月末現在でも高値で取引されています。
OpenSea:https://opensea.io/collection/clonex
公式サイト:https://www.rtfkt.com/
CoolPetsは可愛い猫のPFPであるCoolCatsのチームがリリースした可愛いペットたちのNFTです。発行数は20,000枚です。
CoolCatsが発行するMILKというトークンを使ってアイテムを入手して、ペットを育成することができます。育成したペットはクエストに送り出してMILKを稼いできてもらいます。CoolCatsNFTは保有しているだけでMILKを稼いできてくれるので、CoolCatsとペットを組み合わせた新しいエコシステムの登場です。
CoolCatsが人気NFTプロジェクトだったこともあり、CoolPetsも注目を浴びました。ただ、ペットとMILKのリリースは既にされているのですが、肝心のゲームが遅れておりCoolCatsもペットも価格は徐々に下がってきています。ゲームがリリースされてからの動向に注目です。
OpenSea:https://opensea.io/collection/coolpetsnft
公式サイト:https://www.coolcatsnft.com/
出典 : invisiblefriends.io |
InvisibleFriendsは有名アニメーターMarkusMagnussonが手がけるアニメーションNFTプロジェクトです。発行数は5,000枚。
MarkusMagnussonのSNSフォロワーは、twitterが8.5万人、Instagramが21.5万人です。
https://twitter.com/MotionMarkus
https://www.instagram.com/motionmarkus/
アニメーションNFT自体が珍しい上に、クオリティーも高いことから話題になりました。セール前には特別仕様のNFTがオークションにかけられ、496.69ETH(当日のレートで約1.5億円)で落札されました。
本記事を執筆時点ではまだガチャ開封前の状態で、9~10ETHで取引されています。開封後の価格推移や、今後の展開に注目が集まっています。
OpenSea:https://opensea.io/collection/invisiblefriends
公式サイト:https://invisiblefriends.io/
出典 : opensea.io |
mfersはsartoshiがデザインした10,000枚の棒人間PFPプロジェクトです。
sartoshi:https://twitter.com/sartoshi_nft
元ネタは「are you winning, dad?」のmemeで、CryptoPunksへのオマージュとして、ゾンビ・猿・エイリアンなどの属性が入っています。
mfersの特徴は、著作権を全て放棄しているCC0である点や公式Discordがない点。元ネタがmemeであることやCC0であることも相まって、二次創作のコレクションも登場しています。CC0の棒人間を使ってコミュニティが勝手に遊んで育っていっているのが面白いです。
OpenSea:https://opensea.io/collection/mfer
2022年2月時点での注目NFTプロジェクトをまとめました。
どれも特徴的なもので今後の展開が気になりますね!
3月以降も新しいプロジェクトが登場したら紹介していきたいと思います。