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真のDAppsを目指す!「Open Emoji Battler」 開発者tash_2sさんインタビュー

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絵文字を使った独特の世界観のブロックチェーンオートチェスゲームのOpen Emoji Battler(オープンエモジバトラー)の開発者であるtash_2sさんにインタビューし、本プロジェクトについてお話を伺いました。

tash_2sさんの経歴を教えて下さい

真のDAppsを目指す!「Open Emoji Battler」 開発者tash_2sさんインタビュー

プログラミングが好きで、学生時代からウェブサービスやゲームの開発をしていました。その流れで、スマホゲームの会社に入社し、エンジニアとしてサーバーサイドの開発を担当しました。

その後、ゲームの開発と運用の経験から、「運営の存在しないオンラインゲーム」というコンセプトを思いつき、思考を深める中で、ブロックチェーンに可能性を見いだしました。遊びで Ethereum のスマートコントラクト開発をしてみることから始め、現在は Open Emoji Battler というゲームプロジェクトを、Polkadot エコシステム内で立ち上げています。

プロフィールのアイコンの由来

tash_2s のアイコンの元ネタは、Last Resort Font です。これは、デバイスのフォントに存在しない文字のためのフォールバックフォントで、文字関連開発のデバッグに便利です。Open Emoji Battler ゲーム内の駒の絵文字には、画像ファイルは使われておらず、Unicode文字ポイントのみが指定され、デバイス側でグラフィカルに表示されています。その開発過程でUnicodeと絵文字の仕様を追っているときにこのフォントを知り、そのなかなか日の当たらないさまとグリフのかっこよさが気に入っています。

Open Emoji Battler ついて

真のDAppsを目指す!「Open Emoji Battler」 開発者tash_2sさんインタビュー

ゲームシステムの観点では、ブロックチェーン上のゲームでありながらも、プレイヤーインタラクションの多い、楽しいゲームであることが特徴です。オートチェストと分類されるゲームを、on-chain での動作を前提にアレンジを加え、ゲームデザインしています。

on-chain とは、集権的なサーバーに依存せず、ブロックチェーン上で完結させる仕組みで、技術的には簡単ではないのですが、整理をしながら実現しています。

開発した動機は?

会社でスマホゲーム開発に携わっていく中で、プレイヤーが自分で作る運営が関わらないゲームがあったらどうなるかと考えていく中で、ブロックチェーン技術がマッチすると気が付きました。そこで、様々なゲームをリストアップし、ブロックチェーンと相性が良いジャンルや、ゲームタイトルを比較検討した結果、「ハースストーンバトルグランド」のゲームシステムが適していると判断して、企画を進めました。

当時のブロックチェーンゲームから影響は受けました?

マイクリプトヒーローズは企画を進めている中で知りました。ゲームシステムなど参考にしましたが、Open Emoji Battlerは完全にDAOで運営する思想で設計、開発していますので、思想的な部分では一致していません。

チーム構成など教えていただけますか?

現状は私 1 人で開発を進めていますが、今後拡大していきます。

Open Emoji Battler は会社ではなく、私を含めた貢献者らの手によってつくられる、コミュニティのプロジェクトで、参加者を広く募集中です。資金調達やセールをしていないため、直近ではフルタイムのメンバーは増えないと思いますが、貢献に応じて報酬が出るようになっていくと思います。

プロジェクトの特徴はどんなところでしょうか?

真のDAppsを目指す!「Open Emoji Battler」 開発者tash_2sさんインタビュー

オープンエモジバトラーのコミュニティ

プロジェクト全体やゲーム運用の観点では、コミュニティによって進められ所有される点が特徴です。

最近では、ブロックチェーンとは関係がないゲームでも、コミュニティを強調することが多いです。しかし、Open Emoji Battler は技術設計レベルで分散化を前提としているので、本当の意味でコミュニティのものにできると考えています。

EthereumベースではなくPolkadotに対応させた理由は?

Polkadot は、Ethereum の初期設計に関わった人たちによってデザインされたということもあり、技術的に筋がよく、有望そうに思えたためです。

on-chain でのゲーム開発にあたり、最初は Solidity を使って Ethereum や EVM チェーンで実装をしていたのですが、大変でした。それに対し、Polkadot エコシステムでは、より一般的な技術の Rust を使った WASM※1 で実装ができ、開発の面でアドバンテージがあります。また、Ethereum でも発展している領域ですが、スケーリングやガスの面でも、Open Emoji Battler の要件にマッチします。実際Open Emoji Battler はWASMで動いており、サーバーレスのシステム構成となっています。

※1 WASM(ワズム)WebAssemblyの略。 C,Rustなど様々な言語からコンパイルが可能で、ネイティブに近い実効速度をWEBブラウザ上などで可能とするバイナリコードのフォーマット。 https://ja.wikipedia.org/wiki/WebAssembly

Open Emoji Battler は真の分散型のプロジェクト(DAO)を目指す

Open Emoji Battler は DAO になることを目指しています。なんらかの組織によってコントロールされずに、コミュニティによってガバナンスがされ、フェアなプロジェクトにしたいです。
ゲームプレイヤーの皆さんには、「このゲームもっとこうなっていたらいいのに」と思うことがよくあると思います。そういったアイディアを、直接的に提案や議論をして、良いゲームをつくっていくことができます。

インディーブロックチェーンゲーム界隈の盛り上りはいかがですか?

現状では盛り上がってはいないと思うので、頑張っていきたいですね。
今盛り上がりを見せているブロックチェーンゲームは、大まかに 2 種類あると考えています。Play-to-Earn を押し出した比較的シンプルなゲームと、高いクオリティを持ったゲームです。

Play-to-Earn のゲームは、その界隈の盛り上がりの後押しもあって、今多くの人がプレイして稼いでいるようです。ものによっては、ゲームらしいプレイングを伴わない場合もあります。ブロックチェーンらしいコンセプトで好きですが、今の盛り上がりが落ち着くときには、違った見せ方をしていく必要があるかもしれません。

次に盛り上がっているのは、非ブロックチェーンのゲームと謙遜のない、ハイクオリティで規模の大きいゲームです。AAA を謳うゲームもあります。多くの資金を獲得しているプロジェクトもありますが、それらのゲームの開発は時間がかかるため、まだ多くはローンチしていません。分散を考えるよりかは、リッチなゲームに NFT/FT 要素を融合していく形が多そうです。

今後界隈が発展するために必要なことは?

それぞれが特徴を持って、尖った存在である必要があると思います。
例えば、Dark Forest※2 という on-chain の RTS ゲームがあるのですが、これはゼロ知識証明の技術を使って実現していて、その面からファンを集めています。Open Emoji Battler も、リッチ化していく方向性よりも、分散化された on-chain の魅力を出していくことになります。

※2 Dark Forest (ダークフォレスト)は劉 慈欣 のSF小説「三体」第二部黒暗森林に影響を受けたブロックチェーンゲーム。ゼロ知識(ZK)暗号化を利用し、分散化された永続的なRTS(リアルタイム戦略)を実現している。

DarkForest

取引量/24時間
0
取引数/24時間
0
DAU/24時間
0
Dark Forest(ダークフォレスト)は、プレイヤーが無限の、手続き的に生成された、暗号で指定された宇宙で惑星を発見して征服するMMO宇宙征服ゲームです。

2021年に起きたNFTブームはプロジェクトに何か変化を与えましたか?

直接的には影響を受けていませんが、最近は on-chain metadata NFT が注目を得ているようで、個人的に嬉しいです。NFT の中には、せっかくブロックチェーン上に存在していても、画像等のデータは特定のサーバーに固定されていたり、管理者が NFT の機能を停止できてしまうものもあります。on-chain NFT に価値を見いだされているということは、多くの人が、分散性や永続性を評価しているということです。

私は、Open Emoji Battler の開発の中で、ほとんどの人が集権であろうが分散であろうが気にしていないかもしれない、と懸念を持っていました。そうであれば、on-chain でのゲーム開発より、中央サーバーでプライベートなソースコードを使って進めたほうが、よっぽど開発が楽です。誰も価値を感じない縛りを自らに課しても大変なだけですが、on-chain NFT の高い評価を踏まえると、そこに魅力を感じる人が多くいるのであれば、嬉しいですね。

Open Emoji Battler の今後の予定を教えて下さい。

すでにプロトタイプ版がプレイできます。
まず、ゲームプレイをアップデートし、より楽しく遊べるようになります。また、play-to-earn 的なインセンティブの要素も加わります。NFT をリリースし、マッチでデッキに組み込んで使えるようになります。

技術的な面では、Polkadot エコシステムの日本発のチェーンである、Astar Network(またその姉妹チェーンの Shiden Network)の上に、スマートコントラクトとして展開し、より良くしていきます。
現状でまだまだ立ち上げフェーズで、人も多くなく、DAO といえる状況ではありませんが、コミュニティの声を聞きながら、開発を進めていきます。

読者に一言あればお願いします。

特に、ブロックチェーンらしいロマンを求める方には、楽しいプロジェクトだと思います。世界にリーチするために英語を中心に情報を発信していますが、私は日本人なので、日本語での会話も歓迎です。
ぜひよろしくお願いします。

インタビュー終わり
インタビューイー:木村義彦

マイクリプトヒーローズも諦めたオールオンチェーンゲーム、そして真のDAppsにチャレンジしているプロジェクトは、国内Dappsの中でも他に無いのではと思います。ゲームは面白いのでUI/UXの改善で更に遊びやすく楽しくなるはずです。これからの発展に期待しています。

プロジェクトではデザイナーや、マーケができる人を募集しているそうなので、興味のある方はコミュニティを覗いてみてはいかがでしょうか?

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著者について

ブロックチェーンゲームインフォ /木村義彦

BlockChainGame Info 編集部 ブロックチェーンゲームの最新情報、DAppsの最新動向をお届けします

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