アート系NFTが盛り上がっていますが、昨年から盛り上がっているDeFiとの絡みも少しずつ開発が進んでいっています。
今回紹介するのは、Axieやクリプトキティー、HashMasksなどのNFTを担保にETHを借りることのできるプラットフォーム「NFTfi」です。
出典 : nftfi.com |
NFTfiでは、NFT担保にETHを借りたい人と貸したい人をマッチングするプラットフォームです。NFTやETHのやりとりが、スマートコントラクトで記載されており、未払いや担保のとりそびれがないようになっています。
NFTを買うと、売れるまで換金することができませんし、売ってしまえばそのNFTを再度入手できるかどうかはわかりません。NFTfiを利用することで、NFTホルダーは一時的な資金調達をして、NFTを含めた資産を運用することができるようになります。
NFTの目利きができる人は、適切な金額でETHを貸し出すオファーを出すことができれば、利子収入を得ることもできます。
出典 : nftfi.com |
NFTfiでは、マーケットプレイスのようにローンの担保となるNFTが並んでいます。ETHを貸付したいユーザーは、担保となっているNFTの詳細画面からオファーを出すことができます。
オファーの内容は次の通り。
・貸付金額
・貸付期間
・返却金額
オファーを出されたNFTホルダーが受け入れると、NFTはスマートコントラクトにロックされ、ETHを借りたいNFTホルダーに貸付金額が振り込まれます。
貸付期間内に、指定された返却金額をスマートコントラクトに返せば、NFTのロックが解除されて取り出すことができるようになります。期間を過ぎると、NFTホルダーはNFTを取り出すことができなくなり、代わりにETHを貸付したユーザーがNFTを取り出すことができるようになります。
NFTfiのユースケースの一例を紹介します。
<NFTホルダー>
1) 高価なMysticAxieを担保に、10ETH借りる。
(返却期限60日、返却金額10.5ETHのオファーを受けたとする。)
2) 借りた10ETHをDeFiで運用して、11.5ETHに増やす。
3) 10.5ETHを返却し、Axieと1ETHが運用益として手元に残る。
<貸付したい人>
1) 欲しいNFTが担保リストになっているのを見つける。
2) 最悪購入してもいい金額でETHを貸し付ける。
3) ホルダーがオファーを受け入れて、ETHを貸付する。
4) ETHが返却されなかったため、相場よりも安い価格でNFTを入手する。
このように、NFTが担保となってお金のやり取りが生まれることで、NFTの資産性が増します。
出典 : nftfi.com |
メニューのBorrowから、NFTの担保設定を行います。
必要に応じて、借りたい金額(LOAN VALUE)や期間(DURATION)を入力し、List as collateralをクリックします。
トランザクションが通ると、担保一覧にリスティングされます。
オファーが来てAcceptすれば、NFTがロックされてETHが振り込まれます。
出典 : nftfi.com |
Lendメニューから、担保になっているNFTの一覧を確認することができます。
貸付したいNFTを選択し、以下の項目を入力します。
・貸付金額(LOAN VALUE)
・貸付期間(REPAYMENT VALUE)
・返却金額(DURATION)
Make offerをクリックして、トランザクションを通します。
あとは、NFTホルダーがAcceptしてくれれば、ETHがホルダーに移ります。
出典 : nftfi.com |
返却期限を過ぎ、Statusが「DEFAULTED」になると、好きなタイミングでNFTを引き出すことができるようになります。
こちらの画面で、Forecloseをクリックしてトランザクションを通すと、自分のウォレットにNFTが入ってきます。
NFTfiを使うと、NFTを担保にETHを借りることができます。SandboxやAxie、Hashmasksは比較的ローンされやすい印象です。
NFTとDeFiが接続する、面白いプロダクトなので気になる方は触ってみてはいかがでしょうか。
返却期限を忘れたり、返却金額の高いオファーには注意してください。
NFTfi
https://nftfi.com/