ソニーグループ、Soneium上のオンチェーン・エンタメ創出者を募集──ゲーム・アニメ・音楽の支援プログラム第3弾始動

ソニーグループ、Soneium上のオンチェーン・エンタメ創出者を募集──ゲーム・アニメ・音楽の支援プログラム第3弾始動

ソニーグループが2026年10月、ブロックチェーン「Soneium」上でオンチェーン・エンタメを生み出すクリエイター・開発者向けグローバル支援プログラムの第3弾を開始した。応募条件や支援内容、過去2回で43件を採択した実績、日本のBCG・IPホルダーにとっての参入チャンスまで整理する。

ソニーグループ株式会社(本社:東京都港区、以下、ソニーグループ)が、同社の子会社Sony Block Solutions Labs(以下、SBSL)が開発するEthereumレイヤー2ブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」上で、ゲーム・アニメ・音楽などの「オンチェーン・エンタメ」を創り出すクリエイターおよび開発者を対象としたグローバル支援プログラムの第3弾の募集を開始したと発表した。独自トークン「$SONEIUM」の発表からわずか3日後の動きで、応募期間は2026年12月までとされている。

Soneiumが仕掛ける「オンチェーン・エンタメ」支援プログラムとは

今回スタートしたのは、Soneiumエコシステム上で新しいエンタメ体験を立ち上げるプロジェクトを対象にした、ソニーグループによるグローバル規模の支援プログラムだ。対象領域はゲーム、アニメ、音楽、映像、ファンコミュニティなど幅広い。

Soneiumは、Ethereumのレイヤー2ソリューション「OP Stack」をベースにSBSLが開発したパブリックブロックチェーンで、エンタメ領域に特化した設計思想を打ち出している点が特徴だ。ソニーグループが長年培ってきたIPや制作ネットワーク、ハードウェア資産とオンチェーン技術を結び付け、クリエイターとファンが直接つながる新しい体験を生み出すことを狙っている。

今回のプログラムは、そのエコシステムを支える中核的な取り組みと位置づけられている。

支援内容は「技術」「共創」「資金」の3本柱

技術基盤の提供とSoneium活用サポート

採択されたプロジェクトには、Soneiumの技術基盤へのアクセスが提供される。具体的な支援内容は、各プロジェクトの状況に応じて個別に相談のうえ決定される。

ソニー各社との共創機会

特筆すべきは、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ソニー・ピクチャーズ、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、アニプレックスなど、ソニーグループ各社との事業連携の機会が得られる点だ。IPコラボレーション、プラットフォーム連携、プロモーション支援など、単独では難しい規模のプロジェクト展開が視野に入る。

資金調達の道筋

採択プロジェクトには、ベンチャーキャピタルや投資家との接続機会も提供される。ソニーグループのネットワークを通じて、資金調達を後押しする仕組みだ。ただし、プログラムへの参加や採択は投資を保証するものではない。

過去2回で43件を支援、実績に裏付けられたプログラム

今回で第3弾となる本プログラムは、過去2回の開催を通じて累計43件のプロジェクトを採択してきた実績がある。2024年の「Soneium Spark」(1,700件超の応募から32件)と2025年の「Soneium For All」(250件超から11件、主にゲーム・コンシューマー領域)を通じて多様なプロジェクトが選ばれており、Soneiumメインネットのローンチ以降、エコシステム全体の厚みを形成する役割を果たしてきた。

第3弾では、より大規模なエンタメIPとの連携や、既存のユーザーベースを持つプロダクトのオンチェーン化にも力点が置かれる見込みだ。応募は2026年12月まで受け付けられ、選考は2026年11月〜2027年3月に行われる予定だ(応募数などにより変更の可能性あり)。

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$SONEIUM発表直後のタイミングが示すもの

今回の募集開始は、Soneiumの独自トークン「$SONEIUM」が発表されてからわずか3日後というタイミングで実施された。トークン経済圏の立ち上げと並行して、その経済圏の中で動くアプリケーションの供給源を一気に広げに来た格好だ。

トークン発行とクリエイター支援を同時に走らせることで、ユーザー、開発者、IPホルダー、投資家がそれぞれの立場でSoneiumに関与する動機付けが整いつつある。ソニーグループという大企業本体が前面に立ってクリエイター募集に乗り出したことは、Soneiumが単なる技術実験ではなく、グループ戦略の一部として本格展開のフェーズに入ったことを示している。

日本のBCG・IPホルダーにとっての参入チャンス

日本のブロックチェーンゲーム開発企業や、アニメ・漫画・音楽などのIPを持つ事業者にとって、今回のプログラムは注目すべき機会となる。

とくに国内IPホルダーにとっては、オンチェーン展開の知見やインフラを自前で揃えることなく、ソニーグループと連携しながらグローバル市場に向けた新サービスを立ち上げられる点が大きな利点だ。既存BCG開発企業にとっても、Soneiumへのマルチチェーン展開や、ソニー傘下のエンタメ資産とのコラボレーションは、ユーザー獲得面で強力な追い風となる可能性がある。

応募は英語でのエントリーが基本となるが、SBSLは日本発の企業であり、国内プロジェクトのサポート体制も整っていると見られる。興味のある開発者・クリエイターは、プログラム公式サイトおよびSoneium公式Xでの情報を確認することが推奨される。なお、中国本土・香港・マカオを拠点とする企業は応募対象外とされている。

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まとめ

ソニーグループが$SONEIUM発表の勢いを止めず、本体主導でクリエイター募集に動いたことは、Soneiumエコシステム拡大への強いコミットの表れだ。過去43件という実績に加え、グループ各社のIPと組める機会は、国内BCG勢にとって見過ごせないカードとなる。トークン、インフラ、コンテンツの三位一体が整いつつある今、Soneiumは日本発ブロックチェーンの中核候補として存在感を増していくだろう。

ソニーグループ プレスリリース:https://www.sony.com/en/SonyInfo/News/Press/202610/26-024E/
Sony Onchain Entertainment Incubation Program 公式サイト:https://onchain-entertainment.sony.com/en/incubation-program/
Soneium 公式X(プログラム告知):https://x.com/soneium/status/2115666536262426885