Oasys上で登場するPlayToEarnのBCG「ChainColosseumPhoenix(CCP)」のエコシステムを詳しく解説します。
CCPは、ヒーローNFTを育成しバトルさせることでトークンを稼ぐことのできるBattleToEarnのBCGです。
バトルはPvEで、シンプルなターン性バトルです。プレイヤーは「攻撃・防御」のいずれかを選択し、モンスターは「攻撃・必殺技」のいずれかを繰り出してきます。モンスターの必殺技に上手く防御を合わせていくのがポイントです。また、ヒーローには属性があり、遭遇した敵との属性相性などを考慮して戦わせるヒーローを選択していきます。
ヒーローを掛け合わせることで新たなヒーローを生み出すことが可能で、自分のチームの属性のバリエーションを増やしたり、ヒーロー数に依存するエナジー(バトルを行うためのスタミナのようなもの)を増やしたりしていきます。
エコシステムの大枠は、MoveToEarnで話題になったSTEPNを踏襲していますが、STEPNで明確になったエコシステム維持のための課題に対する対策を講じています。
ゲームはOasysのMCH Verseで2023年1Qにローンチ予定となっています。
PlayToEarnの大きな課題は、エコシステムの崩壊です。そして、それを招くのはNFTないしユーティリティートークン(UT)のインフレです。供給と消費のバランスが崩れると一気にインフレが進むため、その調整が重要となります。
CCPでは、この課題の対策としてSTEPNにはなかった以下の4つの特徴的なシステムが組み込まれる予定です。
1. ヒーローの寿命
2. ソウルマイニングシステム
3. ヒーローの属性
4. アンチトレーダーフィールド
それぞれ解説していきます。
ヒーローには60日という寿命(ライフ)があります。本から召喚されたヒーローは徐々にライフが減少していき、ゼロになるとバトルに参加させることができなくなったり、エナジーのカウントから除外されてしまいます。
ライフは病気や怪我といったバッドステータスによっても減少しますが、これらはアイテムを使うことで治療することが可能です。
また、死亡したヒーローは、同じレアリティのヒーローを生贄に捧げることで復活させることができます。
ライフシステムによって、1体のヒーローだけを使えばいいわけではなくなり、複数ヒーローを育てる必要性が出てきます。ヒーローの育成にはUTの消費が必要となるため、インフレを抑制します。
単純に使えなくなるだけではユーザーにとっても気持ちいものではありません。寿命を迎えたヒーローは、次に説明するソウルマイニングシステムに活用されていきます。
バトルで稼いだトークンのうち、運営が設定した閾値を超えるものについては、自動的にUSDCにswapされ、戦ったヒーローに紐づいたトレジャリーに貯められていきます。つまり、バトルで頑張ったヒーローに裏付け資産がつくわけです。
このトレジャリーのUSDCは、ヒーローが死亡した状態を維持することで徐々にユーザーに還元されます。これがソウルマイニングシステム(SMS)です。
ヒーローは60日または病気などで寿命を迎えてしまいますが、戦ってUSDCがストックされたヒーローであれば、死亡によって価値がなくなるわけでなく、むしろ投資回収フェーズに入るということでもあります。
また、復活させるという選択肢もあるため、第二の人生でさらにUSDCをストックさせていってもいいですよね。
寿命システムとSMSによって、プレイヤーの努力が無駄にならずにNFT発行数のインフレを抑制することができます。
ヒーローには属性が付与されており、モンスターとの属性相性でバトルの有利・不利が生じます。これによって、複数ヒーローを保有・育成することに対してインセンティブが発生し、育成に伴うUTの消費を促します。
寿命によるヒーローの入れ替わりや、属性などを考慮してパーティを戦略的に育成していく楽しみ方もできそうです。
UTを安い時に買い占めて、高くなったタイミングで売却するトレーダーの動きはエコシステムに大きな影響を与えます。短期的に見ればプレイヤーの収益が増えますが、不必要に高騰したトークンはプレイヤーの損失につながりやすいです。
そこで、CCPではUTのコントラクトに取引の制限をつけ、ゲームで稼いだUT以外は取引できないようにします。トレーダーを排除することで、プレイヤーは安心してゲームをプレイすることができますし、運営としてもエコシステムをコントロールしやすくなり、プレイヤーのための運営をしやすくなります。
CCPのゲームサイクルは、主に以下の3種類のループで成り立っています。
・バトルループ
・mintループ
・ソウルマイニングループ
プレイヤーはどのループをどれくらいリソースを割いていくかを選択して、ゲームを楽しんだり収益を追い求めたりすることができます。
<バトルループ>
・プレイヤーはヒーローを育成してバトルを行いCPTを稼ぐ
・バトルで宝箱がドロップすることがあり、召喚石、アイテムやGemを入手可能
・稼いだCPTはヒーローのレベルアップやGemスロットの解放、mintに消費してパーティを強化
<mintループ>
・親となるヒーロー2体と召喚石を消費して、新しいヒーローをmintできる
・mintしたヒーローを育成したり、売却したりする
<ソウルマイニングループ>
・バトルに参加させてUSDCをヒーロートレジャリーに貯める
・ヒーローのライフがゼロになると死亡状態になる
・死亡状態を維持するとUSDCが徐々に戻ってくる
Oasysで登場するBattleToEarnのBCG「ChainColosseumPhoenix」についてまとめました。
STEPNなどの経験を活かし、エコシステムを維持するための意欲的な仕組みが導入されています。初期販売のNFTを保有していると、2023年1Qのオープンβテストから参加できます。ソウルマイニングシステムやアンチトレーダーフィールドを試してみたい方はチェックしてみてください。
公式サイト:https://phoenix.chaincolosseum.org/
■ゲーム概要:
「Chain Colosseum Phoenix」(チェイン コロッセウム フェニックス 略称:チェンコロ)は、Web3技術を活用したGame-Fi要素を持つターン制バトルゲームです。プレイヤーは「サモナーズブック」から召喚したヒーローを使用し、様々なモンスターと戦ってゲーム内通貨「CCP」を獲得します。獲得した通貨やヒーローはブロックチェーン上で管理され、他のプレイヤーと取引が可能です。このゲームは、NFTの寿命や怪我といった要素を導入し、持続可能なエコシステムを構築することを目指しています。
■ゲーム内容:
ゲームでは、プレイヤーはヒーローを召喚し、ターン制バトルを通じてモンスターを倒していきます。モンスターを倒すことで、ゲーム内通貨「CCP」やアイテムが入手でき、それらを使ってヒーローを強化したり、新たなヒーローを召喚したりすることができます。また、宝箱からはヒーローの能力を向上させるための「GEM」や病気を治すアイテムなどが手に入ります。
■特徴:
ソウルマイニングシステム: ヒーローが戦闘不能になることで「ソウル」をマイニングでき、そのソウルは一定期間後にゲーム外のウォレットに転送可能です。
アンチトレーダーフィールド: トークンを投機目的で購入するトレーダーを制限し、実際にゲームをプレイして得たトークンだけが流通する仕組み。
寿命・怪我システム: NFTのヒーローには寿命があり、戦闘中に怪我や病気になることがあります。これにより、NFTの過剰供給を抑制し、トークンの利用価値を高めます。
■Chain Colosseum Phoenix - ゲーム情報
ゲームタイトル: Chain Colosseum Phoenix(チェンコロ)
ジャンル: ターン制バトル、Game-Fi
対応機器: PC、スマートフォン
価格: NFTが必要
開発状況: ベータ版 (2023年Q4)・Open Beta
P2E: あり
ブロックチェーン: Oasys Chain / DefiVerse
トークン: CCP (ゲーム内通貨),bCCP(β版トークン)
NFT: ヒーローNFT、アイテムNFT
提供会社: METAVERSE.INC
開発会社: T2WEB.Inc