2017年末に世界初のブロックチェーンゲームとしてCryptoKittiesが登場しました。その後2018年にマイクリプトヒーローズが登場し、国内でも多くのブロックチェーンゲームが登場しています。
2021年のNFTブームで再び注目を集める中で、ブロックチェーンゲームとは何か、また、従来のゲームについての違いを簡単に説明します。
※2021年6月 追記
ブロックチェーンゲームとはその名の通りブロックチェーンの技術を用いたゲームになりますが、実は明確な定義はありません。
ブロックチェーンゲームとは、ブロックチェーンを利用して、アイテムの所有の証明や、入手ロジックの透明性、インセンティブなどを設計したゲームを指します。
プライベートチェーンであれ、パブリックチェーンであれ、ブロックチェーンをどこかに使っていれば、ブロックチェーンゲームとして扱われています。
最近では細かいニュアンスを伝えるためにブロックチェーンゲームと近いもの、ほぼ同じ意味として「NFTゲーム」「ブロックチェーンを使ったゲーム」「dAppsゲーム」が使われています。
仮想通貨が注目されている理由の一つは、取引の記録が分散台帳に保管されるブロックチェーン技術が用いられているからです。
ブロックチェーンゲームでは、仮想通貨と同じように、ゲーム中のアイテムやキャラクターがブロックチェーンに保管されます。
パズドラを例に説明してみます。これまでは、モンスターは運営元のサーバーにしか保管されていませんでした。サーバーが壊れたり、運営元が破綻すればモンスターはなくなります。
一方でモンスターがブロックチェーンに保管されていれば、運営元が破綻しても失われることはありませんし、改ざんも不可能です。
ブロックチェーンゲームのアイテムやキャラクターは、あなた自身が保有しているものですから、売買も自由にできます。
しかも、ゲームをまたいだ取引が可能です。
これまでのゲームでは、ドラクエで買った「はがねのつるぎ」はドラクエの中で売却していました。売却して得られるのは「ゴールド」でドラクエの中でしか使えません。
ブロックチェーンゲームでは、ドラクエで買った「はがねのつるぎ」をマーケットで売却して仮想通貨をもらいます。その仮想通貨で今度はファイナルファンタジーのポーションを買うことができます。
ブロックチェーンゲームでは、その多くがイーサリアムのプラットフォームを利用しています。
イーサリアムはスマートコントラクトという、あらかじめ決められたプログラムを動作させられる特徴があります。
プログラムの内容がオープンになっているので、運営の都合でガチャの確率を勝手に変えたりするようなことも事実上できなくなっています。
「透明性がある」こともブロックチェーンゲームの特徴です。
ゲーム内のアイテムがブロックチェーン上で管理されているため、そのゲームがサービスを終了してもゲームのアイテムはブロックチェーン上に残り続けます。ゲーム内で使うことはできなくなくなりますが、思い出として残り続けることは新しい感覚になります。また、新作として過去のNFTが使えるゲームなどが生まれる可能性もあります。
既存のスマホゲームをプレイするためにはアプリをダウンロードしたらすぐに遊び始めることができます。データは全てゲーム会社のサーバーに保存されるため、自分でデータの管理をする必要ありませんでした。
一方でブロックチェーンゲームではゲームのアイテムを自分で管理する必要があります。ブロックチェーン上のアイテムの所有権を自分で管理することで、自由に売買ができるようになります。
その際に活用するのがウォレットになります。現実の世界のお金を自分のお財布(ウォレット)で管理するように、ブロックチェーン上のアイテムも専用のウォレットで管理する必要があります。
一般的に使われているウォレットは以下になります。
・パソコン:メタマスク
・スマホ:ゲームアプリに付随している専用ウォレット
ブロックチェーンゲームを初めてみたい方は是非参考にしてみてください。
https://news.blockchaingame.jp/7
初めてブロックチェーンゲームを始める方向けにおすすめのブロックチェーンゲームを7つ紹介します。
これらのゲームは無料で始めることができます。さらにスマホでもプレイ可能なので気になるものを始めてみてください。
1つ1つのゲームの詳しい解説はこちらの記事をご確認ください。
ブロックチェーンゲームと従来のゲームの違いについて簡単にまとめました。
・ゲームのアイテムやキャラクターはブロックチェーン上に保管され、自由に売買ができ、運営元が破綻してもブロックチェーン上に残る。
・スマートコントラクトという透明性の高い環境下でゲームを楽しむことができる。
ブロックチェーンゲームはまだ出始めたばかりです。クソゲーも多いですが、新しい技術が好きな方は触れてみてはいかがでしょうか。
はじめて触ってみる方は、国内のブロックチェーンゲームから触ってみると、理解が早いのではないでしょうか。
日本語でのコミュニティが出来上がっている為、わからない事はすぐに聞くことができます。
国内と海外のブロックチェーンゲームの違いとして、国内のブロックチェーンゲームは割とゲーム性を重視し、スマホゲームユーザーでも入ってきやすいようなゲームが多いです。
海外のブロックチェーンゲームは、dApps寄りの面が強いです。
特に、ブロックチェーンゲームとして一番初めに有名になったクリプトキティーズはゲーム性はほぼゼロで、あくまでもdAppsとしての技術への挑戦をうかがい知ることができます。
海外のブロックチェーンゲームの場合、Ethereumベースだけではなく、TronやEOSなど、他のチェーン上に乗ったゲームも多く出てきており、
最新の技術が気になるのならば、海外のdAppsを追うと面白いでしょう。
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